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【米国株決算】アマゾンの2020年第4四半期決算と今後の株価の推移

出典:Getty Images

アマゾン(NASDAQ:AMZN)は米国最大手のオンライン小売業者です。

書籍やCD・DVDのほか、ゲーム、家庭用品、家電、衣類品など広範な商品販売を世界各地で運営しており、その他出品サービスと受注、梱包・発送サービスを行っています。

近年はEC事業だけでなくクラウド・サービス事業にも注力しており、同社のプレゼンスを高めています。

また、同社の経営的特徴として、「顧客中心主義」「発明中心主義」「長期的視野」を掲げて事業を行っていることが挙げられます。

特に、「長期的視野」は、売上高や利益を最大化することよりもフリーキャッシュフローを最大化することを目的としており、決算においては特にキャッシュフローを重視しています。

本記事ではアマゾンの最新決算である2020年第4四半期決算の情報と今後の株価の推移について見ていきます。

株価および配当について

同社株価は2015年以降急激な上昇を始め、2018年頃には2,000ドル前後まで上昇しました。

その後株価の上昇はなく、横ばいでの推移をしていましたが、コロナショック後から再び上昇しており、8月には3,500ドル前後の高値を付けました。

9月に入り大きく調整が入り、3,000ドルを割り込みましたが、10月の上旬には3,400ドル前後まで値をもどしました。

その後は3,000ドルから3,300ドルの間で推移しています。

新型コロナウイルス感染症によるロックダウンの影響で外出しなくても商品を購入することができるEC事業は大きく成長しています。

同社も追い風を受けており、そのため株価はコロナ禍においても大きく上昇しました。

たとえ新型コロナウイルス感染症の流行が収束したとしても、消費活動が従来から大きく変化しており、同社の業績は今後も上向いていくと考えられます。

同社はS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時点での時価総額は1.70兆ドルとなっています。

また同社は成長分野への投資を積極的に行っていることから配当は行っていません。

最新決算情報について

概要

2020年第4四半期決算の概要は以下の通りです。

営業キャッシュフロー…660.64億ドル(前年同期比+72%)

フリーキャッシュフロー…310.20億ドル(前年同期比+20%)

純売上高…1,255.55億ドル(前年同期比+44%)

プロダクト収益…710.56億ドル(前年同期比+41%)

サービス収益…544.99億ドル(前年同期比+48%)

営業利益…68.73億ドル(前年同期比+77%)

純利益…72.22億ドル(前年同期比+121%)

希薄化後一株当たり純利益(EPS) …14.09ドル(前年同期比+118%)

当期における純売上高は、アナリスト予想平均の1,197億ドルを上回っています。

純利益は3期連続で過去最高益を記録しました。

売上高、純利益ともに過去最高値を更新し、どの数字からも大幅な増収増益が伺えます。

また売上高は1,000億ドルを初めて超えました。

この決算情報を発表するにあたって同社が発表したコメントは以下の通りです。

私たちはカスタマーレビュー、1クリック、パーソナライズされたレコメンド、プライムの超高速配送、ジャストウォークアウトショッピング、気候宣言、Kindle、Alexa、マーケットプレイス、インフラクラウドコンピューティング、キャリアチョイスなどを開拓しました。

当社の業績を見るとき、実際に見ているのは、発明の長期的な累積的な結果です。

今、私はアマゾンがこれまでで最も発明的であると見ており、この移行には最適な時期だと考えています。

詳細

続いて同社決算をセグメント別に見ていきます。

北アメリカ地域

  • 売上高:753.46億ドル…前年同期比+40.4%
  • 営業利益:29.46億ドル…前年同期比+55.1%

インターナショナル

  • 売上高:374.67億ドル…前年同期比+37.1%
  • 営業利益:3.63億ドル…前年同期比+793億ドル

AWS

  • 売上高:127.42億ドル…前年同期比+28.9%
  • 営業利益:35.64億ドル…前年同期比+56.3%

連結業績

  • 売上高:1,255.55億ドル(前年同期比+44%)
  • 営業利益:68.73億ドル(前年同期比+77%)

コロナ禍で在宅勤務が広がったことで需要が押し上げられ、クラウド・サービス市場は競争が激しくなっています。

AWS関連では、同社CEOであるジェフ・ベゾス氏は今年の第3四半期に会長を退くと発表しました。

後任はAWSのトップであるアンディ・ジャシー氏が就任します。

同氏は1997年に入社しAWSを立ち上げ、広く利用されるクラウドプラットフォームにまで成長させました。

一方で同氏に代わるAWSのトップについては発表していません。

今後も重要なセグメントとなるAWSの責任者が誰になるのか注目です。

次に事業領域別に同社決算を見ていきます。

  • オンラインストア…664.51億ドル(前年同期比+46%)
  • 実店舗販売…40.22億ドル(前年同期比▲8%)
  • サードパーティーセラー…273.27億ドル(前年同期比+57%)
  • サブスクリプションサービス… 70.61億ドル(前年同期比+35%)
  • AWS…127.42ドル(前年同期比+28%)
  • その他…79.52億ドル(前年同期比+66%)
  • 連結業績…1,255.55億ドル(前年同期比+44%)

2020年のホリデーシーズンの売上は前年同期と比べて世界中で50%以上増加するなど記録的なものとなりました。

ブラックフライデーからサイバーマンデーまでの世界での販売額は48億ドルを突破し、前年比で約60%も増加しています。

一方でコストも前年同期比で67%増加した215億ドルとなりました。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まってから、同社は店舗で販売する企業に代わり50億ドル以上の運営コストを負担しています。

2021年までにさらに数十億ドルを投資する見込みです。

次に同社が示した2021年第1四半期決算のガイダンスについて見ていきます。

  • 純売上高…1,000~1,060億ドル(前年同期比+33%~40%)
  • 営業利益… 30億~65億ドル(前年同期比▲25%~+63%)

純売上高は前年同期から30〜40%ほど伸びるとしていますが、今期の1,200ドルから大きく下回る見通しです。

また営業利益も今四半期を下回る見通しです。

第四四半期はホリデーシーズンと被るため業績が比較的高くなることを踏まえたうえで、同社は、外国為替の影響が約300ベーシスポイント増加し、また新型コロナウイルス感染症に関連する費用として約20億ドル計上される予定であることを要因としています。

2020年第4四半期決算発表を受けて

第4四半期決算発表の直前にあたる2日の始値は3,380ドルとなりました。

午前は値を上げていましたが、午後からは値を下げ、終値は始値と同じ3,380ドルとなりました。

時間外取引では一時3,439ドルまで値を上げました。

同社の業績は事前予想を上回っており、今後も増収増益が持続していくと考えられます。

バンク・オブ・アメリカは1月21日付のレポートでアマゾンの目標株価を従来の3,650ドルから4,000ドルに引き上げ、投資判断を「買い」で継続しています。

新型コロナウイルスはしばらく収束しないと思われますし、収束後も消費行動や経済活動が変容しつつあり、今後もクラウドやECの業績は好調であると予想できます。

さらなる躍進に期待できると言えるでしょう。

参照元:AMAZON.COM ANNOUNCES FINANCIAL RESULTS AND CEO TRANSITION

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