【米国株動向】2021年に株価が急騰しそうな高成長2銘柄

モトリーフール米国本社、2021年1月28日投稿記事より
長期的に追い風が吹く業種の企業への投資は、最も有望な投資戦略です。
ストリーミング(定額動画配信)TVプラットフォームのロク(NASDAQ:ROKU)、バイオ医薬品のリジェネロン・ファーマシューティカルズ(NASDAQ:REGN)の2銘柄があてはまりそうです。
1. ロク
ロクが提供するストリーミングデバイス、広告が支える無料のロクチャネル、(インターネット接続機能を持った)スマートテレビのオペレーティングシステム、ワンストップショッピングプラットフォームなど、全ての商品の需要が飛躍的に増大しました。
2020年以前から消費者は既存メディアからストリーミングに移行していましたが、新型コロナウィルスの感染拡大でそのペースは加速しました。
料金が安く、見たいコンテンツを選べるという点から、消費者はストリーミングを選択してきました。
現在、コンテンツ制作会社は、積極的にこのビジネスモデル導入に動いています。
このトレンドによって、高加入率と低解約率には不可欠であるロクのコンテンツライブラリーはさらに拡大することになるでしょう。
2020年末時点で5,120万件のアクティブアカウントがあり、昨年のプラットフォームの視聴時間587億時間は、広告主にとって魅力的です。
ロクの視聴率は既存メディアを大幅に上回るペースで伸びており、企業の広告費に占めるシェアをさらに獲得するかもしれません。
2020年の同社の調査によれば、米国のほぼ3分の1の家庭が既存の有料テレビを解約したにも関わらず、ストリーミングの広告費は従来型テレビの10分の1未満です。
ロクの第3四半期売上高は4億5,200万ドル、前年同期比73%増でした。ユーザー1人当たり平均売上(ARPU)は2020年を通して改善を続け、第3四半期には前年同期比20%増の27ドルに上昇しました。
大幅な売上高増加とソフトウェアの売上構成比上昇も加わり、第3四半期の調整後利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)率はマイナス0.2%から12.4%に上昇しました。
財務内容も10億ドル超の現金を保有する一方、総有利子負債は4億3,900万ドルと健全です。
急成長を考慮すれば、執筆時点の30倍を超える株価売上高倍率(PSR)は、割高ではないと考えます。
2. リジェネロン・ファーマシューティカルズ
リジェネロン・ファーマシューティカルズが、バイオテックの有望銘柄と見られてきた理由の1つは、新型コロナ感染症の感染初期患者向けのモノクローナル抗体を組み合わせた抗体カクテルです。
リジェネロンは、2020年の新型コロナウィルス感染症治療薬の売上高を1億8,400万ドルと公表しましたが、そのほとんどは第4四半期のものです。
当初の想定から大幅に遅れた抗体カクテルは、米国、欧州での感染者急増で、流れは近いうちに大きく変わるかもしれません。
以前、米国政府とは2021年2月末までに30万回投与分の抗体カクテルの供給で合意していましたが、1月12日にはこれを6月30日まで延長し、最大1億2,500万回投与分を追加することで合意しました。
しかし、リジェネロンは、ブロックバスターの網膜疾患治療薬「アイリーア」で知られています。
同薬の純売上高は2020年初から9カ月間の総売上高の半分超、2020年の米国での売上高は前年比7%増の49億5,000万ドルに上ります。
しかし投資家は、2023年11月の特許切れに伴う後発品との競争激化や売上げの急落を懸念しています。
投資家の不安を和らげるのは、免疫疾患治療薬「デュピクセント」と、がん治療薬「リブタヨ」の売上げ拡大です。
デュピクセントは承認された全適応症で広く使用され、第3四半期の世界売上高は、前年同期を69%上回って10億ドルを超えました。
承認された適応症の米国でのシェアはわずか6%に過ぎず、新たな適応拡大の研究も進んでいるため、同剤の売上げは今後数年にわたり成長を持続するはずです。
リブタヨの第3四半期売上高も9,700万ドルでした。
FDAによる同剤の非小細胞肺がん、基底細胞がんと呼ばれる皮膚がんへの適応が決まれば、株価上昇のきっかけになるかもしれません。発表はそれぞれ2月28日、3月3日までに予定されています。
リジェネロンの2020年初から9カ月間の売上高は、前年同期を29%上回る60億ドル超、非GAAPベースの1株当たり利益(EPS)は同28%増の22ドルでした。
第3四半期末に現金と市場性のある有価証券を合わせて30億ドル保有する一方、長期有利子負債は20億ドルと財務内容も健全です。
執筆時点の予想PERは19.8倍ですが、抗体カクテル療法や「デュピクセント」および「リブタヨ」のポテンシャルが、完全には織り込まれていないと考えます。
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