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【米国株動向】注目の中国ハイテク株3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021128日投稿記事より

中国のハイテク企業は、米中両国からの規制強化という厳しい局面に直面していますが、その中にも注目に値する銘柄があります。

ビリビリ(NASDAQ:BILI)

ビリビリは中国のジェネレーションZ(1990年代半ば~2000年代前半生まれの世代)をターゲットに幅広い事業を手掛けています。

2020年第3四半期累計期間では、ソニーの「フェイト・グランドオーダー」やサイゲームスの「プリンセス・コネクト」といった人気ゲームの中国版を展開するゲーム事業が売上高の45%を占めました。

ライブ動画を中心とする付加価値サービス(VAS)事業の売上高比率は32%、広告事業は14%、eコマース事業は9%でした。

同社は全ての事業を単一のプラットフォームで展開しており、2020年第3四半期の平均月間アクティブユーザー(MAU)は前年同期比54%増の1億9,720万人、課金ユーザーは同89%増の1,500万人となりました。

第3四半期累計期間の売上高は前年同期から71%増となり、特にVAS事業と広告事業で3桁の増収となったことが大きく寄与しました。

アナリストは2020年の売上高を前年比89%増、2021年を同47%増と予想しています。

現時点で利益は出ていませんが、テンセントやアリババ(NYSE:BABA)が出資するなど、ジェネレーションZ向けアプリでバイトダンス(動画サービスTikTokを運営)の独走を阻止する存在として有力視されているとみられます。

株価は過去12カ月で480%近く上昇し、予想株価売上高倍率(PSR)は16倍ですが、予想PSRが40倍を上回る企業であふれる市場では割安に見えます(執筆時点)。

ゲームETFに注目。その名は「HERO」

バイドゥ(NASDAQ:BIDU)

バイドゥは中国最大の検索エンジンを持ち、アリババとテンセントと共に中国の大手ハイテク企業(3社の頭文字からBATと呼ばれる)の一角を成しています。

中国のインターネットユーザーがメッセージアプリのWeChatや動画サービスのTikTokといった他社のプラットフォームに費やす時間が増えている影響で、バイドゥの広告収入は6四半期連続で前年同期実績を下回っています。

傘下の動画配信サービスiQiyi(NASDAQ:IQ)もかつての勢いを失っています。

しかし、バイドゥの業績は底打ちし、第4四半期売上高は前年同期比4%増となる見通しで、広告事業は安定してきたとみられます。

アナリストは2020年の売上高を前年比横ばい、2021年を同15%増と予想しています。

同社はトラフィック獲得コストをはじめとするコスト削減に取り組んでおり、2020年の利益は前年比17%増、2021年は同11%増が見込まれます。

同社はまた、広告依存の軽減を図るため、「ミニプログラム(アプリを通じて様々なサービスを提供する機能)」、音声アシスタントのDuerOS、AIサービス、自動運転プラットフォームのApollo、YY Liveの買収など、事業の多角化に取り組んでいます。

アリババやテンセントと異なり、バイドゥは独占禁止法違反の疑いで規制当局に目を付けられていません。

株価は過去12カ月で90%以上上昇していますが、予想株価収益率(PER)は26倍、予想PSRは4倍の水準です(執筆時点)。

【米国株動向】2021年株価上昇が期待されるハイテク3銘柄

JDドットコム(NASDAQ:JD)

JDドットコムはアリババに次ぐ中国第2位のeコマース企業です。

アリババと異なり、在庫を抱え、自社の物流ネットワークを通じて注文に対応しているため、資本を多く必要とするビジネスモデルとなっていますが、一方で低品質の製品や偽造品から顧客を守っています。

2020年第3四半期累計期間の売上高は前年同期比28%増となり、小都市を中心に新たな顧客を取り込んだ結果、年間アクティブユーザーは同32%増の4億4,160万人となりました。

ここ数年は利益の重石となっていたインフラや物流への投資が成果を上げ始め、利益率は上昇しています。

物流プラットフォームを事業として他社に提供し始めた点も利益率の上昇に寄与しています。

これらの追い風により、第3四半期累計期間の調整後純利益は前年同期から45%増加しました。

アナリストは2020年を前年からの39%増収と59%増益、2021年を同23%増収と38%増益と予想しており、着実な成長が見込まれます。

予想PERは43倍、予想PSRはわずか1倍です(執筆時点)。

2020年に株価は2倍以上に上昇しましたが、成長性やアリババが直面する独禁法問題を考えると、JDドットコムの株価には一層の上昇余地があります。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Leo Sunは、バイドゥ株、JD.com株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アリババ・ホールディングス株、テンセント・ホールディングス株、バイドゥ株、JD.com株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ビリビリ株、iQiyi株を推奨しています。
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