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【米国株動向】株価が暴騰しても市場の機能不全と慌てるべからず

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021125日投稿記事より

週明けの1月25日、株式市場は荒れました。

これを重度の機能不全と捉える向きもあるでしょうが、特別なことと慌てる必要はありません。

最後に勝者となるためにカギとなるのは、理性を失わない投資姿勢です。

ショートスクイーズ

同日、ウォール街で最も注目を集めた銘柄はビデオゲーム小売りのゲームストップ(NYSE:GME) です。

前週の大幅上昇に続き、金曜日の引値から50%近く上げて寄り付き、午前中に一時上昇幅は145%まで拡大し、その後午前11時半には100ドル前後と前週比53%高程度まで戻りました。

3カ月前には1株10ドル未満で、1月12日時点でも20ドル未満で買えた銘柄です。

多くの投資家は、ゲームストップの株価が下落するとの読みから、ショートポジションを建てていました。

事業が落ち込み株価が下がったところでポジションを解消(買い戻し)すれば、利益を得られます。

しかし逆に、ショートスクイーズ(踏み上げ)により株価は急騰しました。

さらにモメンタム狙いの投資家がこれに便乗し、上げが加速しました。

最終的に、ヘッジファンドなどのショート・セラーは怒りの群衆(小口投資家)の攻勢に屈し、ポジション解消を余儀なくされました。

他の銘柄にも波及

同日、同じ現象は他の銘柄にも見られました。

映画館チェーン大手のAMCエンタテインメント(NYSE:AMC)は、増資と起債により追加資本を約10億ドル確保し、倒産リスクの憶測は不要と発表し、株価はおよそ30%上昇しました。

通信機器メーカーであるブラックベリー(NYSE:BB)の株価は最大50%上昇しましたが、当のブラックベリーは買いを呼んだ理由を説明できていません。

モメンタム投資家のオンライン掲示板では、更なる上げの可能性がある銘柄として、ゲームストップとブラックベリーの名が頻繁にあがっています。

難ありとされていた銘柄の急騰は、長い間苦境にあるインテリア小売りのベッド・バス・アンド・ビヨンド(NASDAQ:BBBY)にも波及し、同株は60%近く上げた後、昼前には16%の上げまで戻しました。

狂騒は長くは続かない

短いスパンで株価が破壊的な変動を示し、その後、戻していくという現象は、経済理論に傾倒する者を驚愕させ、効率的市場への信頼感を打ち砕くのに十分なものでした。

しかし、経済史を学ぶ者なら、短い期間に起きる突飛な現象はその後、合理的な結果に落ち着いていくという例が過去に数多くあったことを理解しているでしょう。

1990年代後半のITバブルの際には、ハイテク・セクターの殆どの銘柄の株価が上昇しましたが、その後強いものだけが生き残りました。

これら勝者は過去25年間で概して最大級のリターンを上げていますが、その間も投資家は振り幅の大きい変動に耐えなければなりませんでした。

AMCについても、多くの課題があるようですが、前述の追加資金の確保が成功に結びつけば、株価は更に上昇する可能性があります。

反対にうまくいかなければ、残された時間はわずかです。

重要なのは、株式市場全体が機能不全にあるという極端な論理に飛びつかないことです。

非合理的な現象は現れても長くは続きません。

最終的には、強い企業の株は上がり、そうでない企業の株は下がります。

長期的利益を追求する投資家にとって、それ以外の雑音は無視するか、うまく利用すればいい、それだけのことです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Dan Caplingerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ブラックベリー株、ゲームストップ株を保有し、推奨しています。
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