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ゲームETFに注目。その名は「HERO」

出典:Getty Images

「eスポーツ(esports)」とは「エレクトロニック・スポーツ」の略称ですが、ゲームを頭脳を使ったスポーツであるという認識も浸透しつつあり、日本でも市民権を得るようになってきたのではないでしょうか。

今ではゲームをしていない方でもeスポーツという言葉を知っているはずです。

現在、世界のeスポーツ人口は1億人を超え、eスポーツを観戦・視聴する人は約4億人以上と言われています。

2019年がeスポーツ元年と言われており、eスポーツのさらなる発展は間違いありません。

今回はそんなeスポーツを含めたゲーム産業全体に投資ができるETF「HERO」について解説していきます。

HEROの解説

ゲームETF「HERO」は2019年10月にグローバルXというファンド会社によって設立されました。

ファンドの目的としてはゲーム開発会社、eスポーツの大会運営、ゲーム領域とも親和性の高いAR/VR会社などに投資をすることです。

投資基準としては「ソラクティブ・ビデオゲーム&Eスポーツインデックス」に連動する形を採用しています。

これは上場企業(主要取引所はナスダック)の中でゲーム産業やeスポーツ分野で企業利益の50%以上を得ている会社のことを指しています。

ゲーム業界に投資してみたいけれどゲームやゲーム会社に詳しくない方、ゲーム産業全体に投資をしたいインデックス投資家にとって、とても面白いゲームをテーマにしたETFではないでしょうか。

コロナ禍においても暴落率も低く、暴落後約1ヶ月でコロナ前の水準へと価格を戻したことから、価格の安定性という意味においても面白い存在です。

ETF「HERO」の経費率0.50%、分配金利回り0.2%、分配頻度は年2回となっています。

HEROで扱っている主なゲーム会社

ゲームETF「HERO」が構成する保有銘柄数は40銘柄です。

今回はその中でも主な保有銘柄について解説していきます。

エヌビディア(NASDAQ:NVDA)

主にPCゲームにおけるグラフィックボードの圧倒的サプライヤーです。

ゲーム産業の盛り上がりとともに主要製品であるGPU需要も高まりを見せています。

特にアジア圏でのシェア率が高く、中国シェアを抑えていることから、今後の業績拡大にも注目されています。その他にもAI(人工知能)分野でも研究開発しています。

ビリビリ(NASDAQ:BILI)

ビリビリは中国におけるオンラインエンタテイメント会社として、Z世代を中心に圧倒的なシェアを誇っています。

ビリビリはライブ放送チャンネルの放送・運営に従事しており、ビリビリユーザー向けの仮想アイテムの販売もしています。

シーリミテッド(NYSE:SE)

シーリミテッドはシンガポールにあるオンラインゲーム・デジタル領域におけるエンタテイメント事業を展開している会社です。

「東南アジアのテンセント」と呼ばれることも多く、この地域では圧倒的シェアを誇るゲーム業界の「地域王者」と言える地位を占めています。またデジタル決済事業も展開しています。

アクティビジョン・ブリザード(NASDAQ:ATVI)

アクティビジョン・ブリザードはカリフォルニア州サンタモニカにあるゲームソフトウェア会社です。

ゲームの代表作としては「クラッシュ・バンディクー」「コールオブデューティ」などがあります。

ネットイース

ネットイースは中国の4大ポータルサイトです。

日本ではネットイースは知らなくても「荒野行動」を開発した会社と聞けば分かる方も多いでしょう。

PCゲームやモバイルゲーム事業以外にもオンライン教育「有道(Youdao)」を展開しています。就学前の児童から大人まで幅広い世代を対象とした生涯学習サービスの機会を提供しています。

エレクトロニック・アーツ(NASDAQ:EA)

エレクトロニックアーツはカリフォルニア州レッドウッドシティにあるゲーム販売会社です。

eスポーツの公式ゲームでもある「FIFA21」など、最新のスポーツゲームを楽しむならEAスポーツのゲームソフトで間違いないでしょう。

任天堂

任天堂は「スーパーマリオブラザーズ」など世界的人気キャラクターを持つ日本発のゲーム会社です。

キャラクターはゲーム産業以外にも活躍しており、コンテンツとしてのブランド力は特筆すべきものがあります。米国株は1株単位で購入できますが、日本株の場合100株単位で購入しなければなりません。

間接的に任天堂の株を買いたい投資家にとってHEROの保有は検討価値があると思います。

カプコン

カプコンは日本を代表するゲーム会社の一つです。

「ロックマン」「ストリートファイター」「バイオハザード」「戦国BASARA」など独自のコンテンツでヒット商品を生み出し続けている会社です。世界で通用するコンテンツ力を武器に、更なる成長が期待されます。

終わりに 2020年代はゲーム産業の成長期

2020年代のゲーム産業は新たなサイクルの始まりであると言われています。

前回のゲーム産業におけるスーパーサイクルと言われたのが2013年でした。

当時はプレステ4やXbox Oneなどのゲーム機の世代交代の時期でした。

そして2020年から2021年はプレステ5を始め各社が最新のゲーム機を投入していますが、もしかしたら今回でゲーム機時代の終焉となる可能性が高いと言われています。

なぜならクラウドでゲームができるサービスが広がりを見せているからです。

ソニーは「PlayStationNow」、マイクロソフトは「Project xCloud」、グーグルは「Stadia」を立ち上げています。

とはいえ、現在のクラウドゲームはゲーム機のような高度な処理が出来ません。

すぐに全てのゲームがクラウドベースになるのは2020年代後半かもしれません。

今後5G社会の到来による高速通信とエッジコンピューティング技術(分散配置するネットワーク)が向上した先に、新たなゲーム産業時代が幕開けするはずです。

以上、ゲームETF「HERO」とゲーム産業の未来についての考察でした。

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