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【米国株動向】ルメンタムとクアルコム:より良い大きなリターンをもたらすのはどちらか?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021121日投稿記事より

半導体メーカーのルメンタム (NASDAQ:LITE)とクアルコム(NASDAQ:QCOM)はいずれもスマートフォンにとって不可欠な部品を提供しています。

ルメンタムは物体の3次元位置を測定する3Dセンシング向けの半導体を生産し、クアルコムは中央処理装置(CPU)、画像処理装置(GPU)、ベースバンドモデムを含むモバイル半導体の世界最大のメーカーです。

いずれの株式も目覚ましいリターンを長期投資家に提供しています。

株価は過去5年間でルメンタムが400%近く、クアルコムは250%超上昇しており、再投資がもたらす配当を含めると、クアルコムのトータルリターンは320%を超えます(執筆時点)。

とはいえ、過去のパフォーマンスは将来のリターンを保証しません。

事業の実態をよく検討したうえで、どちらがより良い投資先であるかを判断しましょう。

ルメンタムとクアルコムの違い

ルメンタムの2020年度(2019年7月-2020年6月)の売上高の90%が光通信(OpComms)部門によってもたらされました。

同部門は顧客であるサービスプロバイダーやデータセンターに光半導体を販売するほか、携帯電話、自動車、産業機械、3Dプリンタ向けの3Dセンシング半導体を販売しています。

残りの売上高は、製造、検査、ライフサイエンス用途のレーザーを販売する産業用レーザー部門によってもたらされました。

ルメンタムの最大の顧客は、OpComms部門から3Dセンシング半導体を購入しているアップル(NASDAQ:AAPL)です。

アップルからの受注額は、ルメンタムの2020年度の売上高の26%を占めました。

一方、クアルコムの2020年度(2019年10月-2020年9月)の売上高の4分の3超が半導体製造事業によってもたらされました。

残りの売上高は主にライセンス事業によるもので、同社が保有する膨大な無線通信技術関連特許ポートフォリオを通じて、世界中で販売されるすべてのスマートフォンからライセンス料を得ています。

同社は利益の大半を利益率の高いライセンス事業で稼いでおり、そうした利益が利益率の低い半導体製造事業を拡大するための資金源となっています。

クアルコムの主要な顧客はアップル、オッポ、ビボ、サムスン、シャオミ、ファーウェイで、いずれの顧客も同社の2020年度売上高の10%以上を占めました。

クアルコムは以前、ライセンス料をめぐって複数の顧客による離反や訴訟に直面していましたが、そうした問題はほぼ解決されています。

クアルコムは他の多くの半導体メーカーと異なり、ファーウェイなどブラックリストに掲載された企業への半導体の販売継続を米国政府から特別に許可されました。

より速いペースで成長するのはどちらか?

ルメンタムの2020年度の売上高は前年度比7%増の16億8,000万ドルとなりましたが、産業用レーザーの売上高が同16%減となり、OpComms部門の同11%の増収を一部相殺したため、前年度比増収率は過去4年間の最低となりました。

ルメンタムの産業用レーザー事業はパンデミック以前から需要の低迷に直面しており、パンデミックによって顧客の工場が閉鎖されたため、売上高の落ち込みがさらに激しくなりました。

それでも同社はコスト削減に取り組み、さらには利益率の高いOpComms部門の製品への比重を高めたため、2020年度の調整後利益は前年度比28%増となりました。

2021年度第1四半期の売上高は、産業用レーザーの減収がOpComms売上の増収を相殺したため、前年同期比1%弱増加の4億5,240万ドルとなりました。

しかし、粗利益率と営業利益率は引き続き拡大して調整後利益を前年同期から24%押し上げました。

同社は第2四半期の前年同期比増収率を2~6%、調整後増益率を11~24%と予想しています。

アナリストは、新しい5G携帯電話(特にアップルのiPhone 12)の販売が加速して3Dセンシング半導体需要を押し上げることを理由に、2021年度の増収率と増益率をそれぞれ7%、14%と予想しています。

一方、クアルコムの2020年度調整後売上高は前年度比12%増の217億ドルで、半導体製造事業は同13%増、ライセンス事業は同10%増となりました。調整後利益は同18%増でした。

同社は2021年度第1四半期の前年同期比増収率を51~70%と予想しています。

好調な増収見通しを支えているのはアップルなど主要顧客による5Gスマートフォン販売の本格化であり、さらに自動車市場の回復も4Gおよび5Gテレマティクス半導体の需要を押し上げていることから、同社の増収を支える見込みです。

クアルコムは、第1四半期の前年同期比調整後増益率を97~117%と予想しており、アナリストは通年の増収増益率をそれぞれ40%、70%と予想しています。

明らかな勝者はクアルコム

ルメンタムの予想利益に基づく株価収益率(PER)は16倍で、クアルコムの22倍を下回っています(執筆時点)。

背景には、当面はルメンタムの作業用レーザー事業の軟化がOpComms事業の成長を一部相殺すると投資家が予想していることがあります。

一方、クアルコムの株価は、同社の潜在的な成長力と比べると極めて割安です。

同社は、アップルとファーウェイとの係争など、かつてクアルコムの成長を抑制していた法的課題のほとんどを解決しました。

また、同社の予想配当利回りは1.6%と妥当な水準であるのに対し(執筆時点)、ルメンタムは一貫して無配です。

要するに、筆者は2021年のクアルコムの株価はルメンタムを上回ると考えます。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Matthew Frankel, CFPは、アップル株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アップル株、クアルコム株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ルメンタム株を推奨しています。
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