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【米国株動向】2021年に注目の不動産投資信託(REIT)

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021121日投稿記事より

米国では現在、住宅が不足しています。物件が市場に出るや否や、積極的な買い手が購入してしまうため、在庫は過去最低水準で推移しています。

住宅着工件数は、2006年の住宅バブル崩壊とともに始まった10年間の低迷を経て、ようやく正常に戻りつつあります。

住宅価格の上昇につれて、住宅建設会社は必要な在庫の供給を増やしています。

こうした動きに乗じるのに特にふさわしい不動産投資信託(REIT)が、ウェアーハウザー(NYSE:WY)です。

住宅在庫は過去最低

全米不動産協会(NAR)によれば11月の住宅在庫は128万戸で、9月比では10%減、前年同月比では22%減となりました。

在庫の不足により、住宅価格の中央値は14.6%上昇しました。

現在の販売ペースが年670万戸であることを踏まえると、128万戸は2.3カ月分に相当しますが、これは過去最低水準です。

2006年の住宅バブル崩壊以降、住宅着工件数は概して低迷していましたが、米国の人口は違いました。1960年の米国の人口は1億8,100万人でしたが、現在は3億3,100万人です。

これらの人々は住む場所を必要としており、住宅建設が追いついていません。

こうした供給不足から見て、住宅建設会社は需要に応えるために建設のペースを速める必要があります。

新型コロナウイルスによるロックダウンは、都市からの脱出を促しています。

リモートワークの普及により準郊外に住むことが再び流行するとみられます。

木材価格が急上昇

木材価格は過去6カ月間で大幅に上昇しており、需要が増大している証拠となっています。

木材先物の実際の価格は2020年6月30日から53%上昇しています(執筆時点)。

ウェアーハウザーは、米国における森林の最大の民間所有者です。

同社は米国で1,100万エーカーを所有しており、カナダで1,400万エーカーの管理を認可されています。

また、19カ所の製材所、6カ所の配向性ストランドボード(木質ボードの一種)工場、18カ所の物流センターを運営しています。

2019年の売上の約85%は、住宅建設用と改装用の商品によるものでした。

同社のポートフォリオには地上権や地下権なども含まれ、追加的な収入源となっています。

昨年9月末時点で、ウェアーハウザーの過去12カ月間の調整後利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は18億ドルでした。

同社の企業価値は295億ドルです。

2021年のガイダンス(業績見通し)は発表されていませんが、木材価格の上昇と住宅着工件数の増加を踏まえると、利益は回復すると見込まれます。

現在の配当利回りは潜在的収益を過小評価

ウェアーハウザーの配当構造は異例です。まず、四半期ごとに1株当たり0.17ドルを支払っており、現在の株価に対する配当利回りは2.1%です(執筆時点)。

この配当は、景気サイクル全体を通じて維持できるように設定されています。

さらにウェアーハウザーは、2021年から変動配当を開始する予定です(2022年第1四半期に支払われる見込み)。

この変動配当は利益額に応じて変化します。

同社は分配可能な資金の75~80%を自社株買いと配当支払いに充てる予定です。

2020年9月末時点の分配可能な資金は10億ドル強で、1株当たり1.375ドルに相当します。

ガイダンスの中央値に基づくと、変動配当か自社株買いを通じた1株当たり0.39ドルの追加的な分配金が生じることとなります。

その場合、直近の株価に対する配当利回りは3.3%です(執筆時点)。

住宅建設セクターの状況が現在ほど良好であることは稀です。

人々は都市から逃れ、郊外の家を求めています。

金利が過去最低付近で推移する中、潜在的な買い手は金利が上昇する前に住宅を買おうとしています。

さらに、販売住宅の在庫も過去最低です。

長い眠りを経て、住宅建設セクターは経済成長のエンジンになろうとしています。

ウェアーハウザーは、こうした動きによって最も恩恵を受ける企業の1社となるでしょう。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Brent Nyitray, CFAは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。
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