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実はグーグルよりここ10年の株価上昇率が高い、ドミノピザをはじめとした宅配ピザ関連銘柄

出典:Getty Images

毎年、アメリカでは1月下旬から2月上旬になると、ピザの配達がものすごく忙しくなる時期があります。

それはアメリカで人気があるスポーツ、アメリカンフットボールの頂点を決めるスーパーボウルがある日です。

”友人や家族とテレビでスーパーボウルを見ながら、ビールを片手に配達されたピザを食べる”、アメリカの文化となっている習慣ではないでしょうか。

日本でもすでにピザの配達はなじみがある食事方法にはなっていますが、それでも主な消費者は若い人でしょう。

アメリカでは、若い人から高齢者までピザの宅配を利用しています。

ピザはスパゲティと並び、日本人には最もなじみの深いイタリア料理ですが、アメリカでは、イタリアからアメリカに移民した人が20世紀初頭からニューヨークのリトル・イタリーやシカゴに多くのピザの店を作り、徐々にアメリカ国内に広まっていきました。

そして、自宅やパーティーなどでピザの味を味わいたいという要望に応える形で、宅配ピザビジネスが誕生しました。

1958年に「ピザハット」がカンザス州に、1960年に「ドミノ・ピザ」がミシガン州にそれぞれ第1号店を開きました。

その後、60年代から70年代にかけて、全米のほとんどの町にピザを宅配する店ができたそうです。

宅配ピザビジネスが日本に来たのは1985年9月で、ドミノ・ピザが東京・恵比寿に国内初出店しました。

当時、ピザはすでにファミリーレストランの人気メニューでしたが、ピザのデリバリー専門チェーンは斬新なビジネスモデルだったようです。

寿司やラーメンの出前とは違い、段ボール箱で届くので後で食器を回収する必要はなく、「30分以内に配達できなければ代金をお返しします」というサービスも話題を呼びました。

今回は、そんなアメリカの配達ピザビジネスを展開している銘柄のご紹介です。

  • Domino’s Pizza(ドミノピザ)(NYSE:DPZ)
  • Pizza Hut(ピザハット)(NYSE:YUM)(ヤム・ブランズによる運営)
  • Papa John’s Pizza(パパジョーンズ)(NASDAQ:PZZA)
  • Papa Murphy’s (パパ・マーフィーズ)(NASDAQ:FRSH)

ドミノピザ

1960年アメリカのミシガン州にて開業。

世界で最も多く展開しているピザ販売企業です。

最初はレストランでしたが、後に店から離れた車を持たない学生が多く住む学生街に配達する事を始め、これがヒットし配達システムが始まりました。

アメリカ国内の宅配ピザのシェアでは1位になっています。

そして、2010年から10年間の株価が2010年7月の10ドル台から2020年4月の387ドル台と、約36倍に上昇しています。

ちなみにグーグルの同時期の株価は、2010年7月の433ドル台から2020年2月1,530ドル台の約4倍の上昇です。

グーグルの株価より上昇した理由の一つとして、ITに積極的に投資した事が挙げられています。

ドミノピザは早くからスマートフォンやSNS用のアプリの開発に力を入れ、アプリからピザを注文・宅配できるプラットフォーム「Domino’s AnyWare」を開発しました。

アプリの機能の一つに、オーダーした後にGPSにて配達員の位置が分かり、あとどれくらいの時間でピザが自分がいる位置に届けられるかというのが分かるものがあります。

英語圏の国では、いまでこそライバル会社で似たような機能を持つアプリがありますが、このアプリが出た当初、多くの人、特に若者に話題を呼びました。

この他、ドローンでの配送などに開発するなど、IT投資を積極的に行った結果が業績に結び付き、株価の上昇の要因となったのでしょう。

ピザハット

1958年にカンザス州にて開業。

カーニー兄弟により、知り合いのクリーニング屋の隣に空きができ「何かお店をやらない?」と言われた事により開業したそうです。

当初のロゴ、赤い山のようなデザインは社名から”帽子”と思われがちですが、実は”屋根”だそうです。

ふっくらした生地のピザが売りです。

現在は親会社のヤム・ブランズが運営するピザのチェーン店となっています。

それ以外にケンタッキーフライドチキン(KFC)やタコベルを運営しています。

日本には1970年代にピザレストランとして上陸しています。

ドミノピザとピザ配達のシェア上位を占めています。

パパジョーンズ

1984年にインディアナ州にて開業。

アメリカ第4位のピザ配達の会社です。

日本にはまだ上陸していないので、なじみがないかと思います。

他のチェーン店にないようなオリジナルメニューがあったり、ピザにガーリックソースが付いてきたりと、アメリカ人の好みに合いそうなメニューが特徴です。

それが成長の原因かもしれませんが、逆に日本市場に入らない原因かもしれません。

パパ・マーフィーズ

1995年にパパ・アルドズピザとマーフィーズピザが合併しワシントン州にて開業。

アメリカ第5位のピザ配達の会社です。

従来の配達やテイクアウトのピザの会社と違い、「持ち帰って焼いてください」というコンセプトのもと、焼く前の状態のピザを売っているお店です。

家に帰り自分で焼かなければならないという手間はかかりますが、焼きたてのピザを食べれるという利点があります。

何でも自分でやろうとするアメリカ人には受け入られるシステムかもしれませんが、アジア諸国では難しいのではないでしょうか。

まとめ

コロナの恩恵を受けて業績を伸ばした宅配ビジネスですが、アメリカでは宅配ピザの市場はコロナの前から約380億ドルもの規模があります。

日本と違い、ピザはアメリカの食文化の一つと言ってもよいくらい、アメリカ人の生活に溶け込んでいます。

よってこの先、アメリカ人がピザを食べる量が減るという可能性は低いと思います。

上記のピザ銘柄は、ドミノピザのように他社に先駆けるサービスや話題があれば今後注目される事でしょう。

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