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【米国株動向】退職後の備えにピッタリの配当銘柄3選

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021118日投稿記事より

もしあなたがすでに退職しているか、あるいは退職が近づいているとしたら、自分のポートフォリオ、特にインカム収入については以前と比べて安全志向で安定的なものにしたいと考えるでしょう。

退職すれば給与収入は途絶えてしまい、公的な年金では不十分だからです。

退職が迫る、あるいはすでに退職した投資家が配当銘柄を探す際には、給与計算代行のオートマティック・データ・プロセッシング(NASDAQ:ADP)、総合金融サービス会社のフィフス・サード・バンコープ(NASDAQ:FITB)、電力・公益事業持ち株会社のAESコーポレーション(NYSE:AES)の3銘柄に注目すると良いかもしれません。

それぞれを詳しく見ていきましょう。 

オートマティック・データ・プロセッシング

配当利回り:2.3

配当年平均成長率(CAGR)(5年):11.4

オートマティック・データ・プセッシング(ADP)は、目立った特徴もなく、投資家の注目を集めるような銘柄ではありません。

同社は給与計算代行を行う企業ですが、求人や従業員のタイムカードといった人事関連のツールも備えています。

同社の事業は成長率が高いわけでもありませんし、他社の参入を阻止できるような強みを持っているわけでもありません。

しかし、インカム重視の投資家が注目すべきは、同社のビジネスモデルが経常的に収益を生み出す点です。

顧客はADPのサービスに対して定期的で安定した月極料金を支払っています。

それによりADPは確実にキャッシュフローを生み出して配当を確保しています。

同社は数十年間、毎期配当を実施し続けているだけではなく、過去46年間にわたって毎年増配しています。

近年の増配率は特に眼を見張るものがあり、ここ5年間の年平均増配率は11%となっています。

加えて、利益成長も安定的で素晴らしいものです。

同社が、既存顧客を維持しながら、新規顧客も惹きつけていることは明らかです。

フィフス・サード・バンコープ

配当利回り:3.3

CAGR5年):15.7

記録的な低金利は、銀行にとっては問題です。

融資の利ざやは、その時々の市場金利の影響を直接受けるからです。

金利が高いほど利ざやは拡大し、金利が低ければ利ざやは縮小します。

バンク・オブ・アメリカの純金利収入は、2020年第3四半期に17%減となりました。

ウェルズ・ファーゴの金利収入も、2020年10月〜12月期に同程度減少しています。

一方でウェルズ・ファーゴを例外として、大手銀行は配当を維持しています。

しかし新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)下で、連邦準備理事会(FRB)によるストレステストはさらに厳格になっており、配当維持は厳しい状況にあります。

フィフス・サード・バンコープはこのような逆境の中で例外的に成功しています。2020年第3四半期の純金利収入は、前年同期比6%の減少にとどまり、2020年1月〜9月期で見ると1%上昇しています。

2020年上半期に利益が減少しましたが、これはパンデミック関連で経費が増加したためであり、融資に伴う利益が減少したためではありません。

第3四半期の一株利益は78セントと特筆すべきものではありませんが、重要なのは、同行の利益が四半期配当の27セントを十分に賄える額であるこという点です。

配当は安定的な融資事業によって十分にカバーされており、配当利回りは平均より高い3.3%、さらに配当額は2桁成長を遂げています。

退職を意識している投資家は、同銘柄に注目しても良いかもしれません。

AESコーポレーション

配当利回り:2.2

CAGR5年):6.5

AESコーポレーションの時価総額は180億ドルと、公益企業としては比較的小規模です。

発電事業の大部分はアメリカ国外で行われており、4大陸で操業しています。

したがって同銘柄には、公益事業者としての安定性の他に、地理的な分散が組み込まれています。

AESには、再生可能エネルギーによる発電に向けた準備が整っています。

同社は世界最大の太陽光発電所の開発を手がけており、さらに蓄電池では世界的なリーダーです。

2021年1月初めには、ハワイ州カウアイ島公益事業社(KIUC)の水力発電プロジェクトにおいて、太陽光発電を用いた揚水システムの構築および管理を行う契約を結びました。

さらに2020年11月にはカナダのアルバータ・インベストメント・マネジメント・コーポレーション(AIMC)との間で、同社のソーラーエネルギー開発プラットフォーム「sPower」とAESのクリーンエネルギー開発事業を統合する契約を締結しました。

統合後の新会社は、開発プランによると12ギガワットの電力を創出することになります。

これらのプロジェクトにより、AESはポートフォリオに年間2〜3ギガワットの発電能力を加えることになり、同時に複数の石炭エネルギー・プラントを閉鎖させることになります。

化石エネルギーからクリーン・エネルギーへの世界的なシフトがAESにもたらす恩恵は、数値化しにくいものです。

しかし、国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の再生可能エネルギーによる発電キャパシティーは、2019年から2024年の5年間で50%増加すると予想されており、AESは明らかに将来に向かって良い位置につけていると言えます。

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定期的に現金を得られる配当株投資は、年金を補うポートフォリオの構築をしたい投資家にとって最適といえるでしょう。配当及びキャピタルゲイン込みで年率4%ほどのやや保守的なリターンを仮定しても、18年間で元本は2倍になります。このレポートでは、そういった配当と堅実な成長性の観点から注目すべき米国株を3つ紹介します。

2021年2月に注目の高配当米国株3選」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者James Brumleyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。
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