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天才起業家集団「ペイパル・マフィア」と米国株

出典:Getty Images

「ペイパル・マフィア」という言葉をご存知でしょうか。

米国株や起業家関連のメディアや書籍を読んでいると度々登場するキーワードです。

ペイパルは最近ビットコインサービスの参入でも話題になったオンライン決済サービスの老舗で、その起源は90年代にまで遡ります。

ペイパルは一度2002年にeBayに買収され、再び2015年に分離・独立した背景があります。

ペイパル・マフィアは90年代後半から2000年代初頭のペイパル初期の創業メンバー達です。

つまり、eBayにペイパルが買収される前のメンバーが中心です。

テスラのCEOで有名なイーロン・マスクもペイパル・マフィアの一人です。

米国の成功したITサービスを調べてみると、ペイパルの創業メンバーが投資・起業などで関わっていることが分かります。

米国株に取り組むうえで「ペイパル・マフィア」は最早、無視できない存在になっているのです。

ペイパル・マフィアとは?

ペイパル・マフィアはペイパルの創業メンバーです。

ペイパルの元CEOのピーター・ティール、テスラやスペースXなどで知られるイーロン・マスク、YouTubeの創業者など、米国の多くのIT関連サービスの設立を調べていくと、ペイパル・マフィアが設立・投資で関わっているケースが少なくありません。

そしてペイパル・マフィアが関わった多くのITサービスが成功しています。

ペイパル・マフィアという言葉自体は新しいキーワードではありません。

10年以上前からペイパルを離れた起業家と投資家の集団として取りあげられています。

ペイパルの創業者メンバーは、eBayにペイパルが買収されてから次々に独立し、米国・または世界を代表するサービスを生み出し、大きな存在感を示すようになっていきました。

ペイパル・マフィアが関わってきたサービス

ペイパル・マフィアが生み出した、または関わったサービス名を聞くと驚く方もいるかもしれません。

先に紹介したイーロン・マスクのテスラや宇宙関連事業のSpaceX、チャド・ハーリー、スティーヴ・チェンなどが関わったYouTubeだけではありません。

Facebookはペイパル・マフィアの「ボス」のピーター・ティールが投資をして取締役をつとめ、ビジネスSNSのLinkedInはホフマンが会長に就任、キース・ラボイスはキャッシュレス決済のSquareの最高業務責任者でした。

アメリカで有名な口コミサイトのYelpはストッペルマンが創業しているなど、実は調べてみるとペイパル・マフィアが関わっているサービスがかなりあります。

投資家として関わっているサービスまで見てみると、UberやAirbnb 、Zynga、Stripeなどもペイパル・マフィアが出資しています。

ペイパル・マフィアの動向は米国株を左右する?

ペイパル・マフィアの動向は、米国株の動向を左右するほど大きくなっています。

例えば、ピーター・ティールはトランプ前大統領の支持者で、「Googleは中国政府と密接な関係にある」という意見を表明し、トランプ前大統領がGoogleと中国の関係を調査する流れをつくりました。

ピーター・ティールは米国のフィクサーとして一部では影の大統領とまで呼ばれる影響力をもっていたのです。

またイーロン・マスクのテスラは米国を代表するインデックスのS&P500に採用されたため、一部の熱狂的なテスラファンの投資家だけでなく、米国全体の市場を左右することになりました。

ペイパル・マフィアは米国の影の大統領と言われたり、S&P500を動かす最先端のテクノロジー企業を生み出したり、FacebookやLinkedInのような世界中を動かすサービスを生み出したりと、様々なところで存在が見え隠れしています。

2021年IPOで注目の「アファーム」もペイパル・マフィア関連銘柄

2021年1月13日、米国フィンテック銘柄で注目されている「アファーム(NASDAQ:AFRM)」のIPOがありました。

初日はIPO価格の2倍で引けました。

アファームは、主にネット通販事業者向けのローンサービスを提供する企業です。

オンライン事業者に割賦の後払いサービスを提供しています。

消費者側の視点で見るとネットショップの高額商品を割賦で買え、販売者側の視点で見ると高額商材を値引きしなくても、割賦で消費者に販売・提案ができます。

割賦とは分割後払いサービスのことです。

クレジットカードと違い、支払い遅延のペナルティーもなく、米国のようなクレジットカード履歴が社会的な信用につながってしまう社会ではとても使いやすく、若者の間でも人気のサービスです。

アファームはペイパル・マフィアの一人、マックス・レブチンが創業者です。

ペイパル・マフィア関連のサービスは、過去にも世の中を変えたイノベーティブな企業が多く、投資家の中ではアファームも「ペイパル・マフィア関連銘柄」と位置づけている人もいます。

ペイパル・マフィア関連銘柄は注目する価値あり

ペイパル・マフィアは政治やビジネスのシーンで重要な役割を担っています。

注目していた銘柄が実は裏でペイパル・マフィア絡みのサービスだったというケースも少なくないことでしょう。

ペイパル・マフィアのことをより詳しく知るなら、日本語で翻訳されている書籍も注目です。

  • 『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』
  • 『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』

これらを読んでみると良いでしょう。

ペイパル・マフィアは無視できない大きな影響力をもっており、ペイパル・マフィアが手がけたサービスや投資した企業の多くが成功しています。

ペイパル・マフィアの過去の成功事例をみると、投資先としても妙味があるのではないでしょうか。

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