The Motley Fool

【米国株動向】2021年注目のSaaS株

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021年1月20日投稿記事より

かつて、ほとんどの企業はローカルにインストールされたソフトウェアから業務を行っていました。

しかし、サブスクリプションベースに移行するにつれ、多くのクラウドベースのSaaS企業の株価が過去数年で急上昇しました。

その理由は、SaaSソリューションは一般にローカルソフトウェアよりも拡張が容易で、費用対効果が高く、セキュリティー面でも安全であるためです。

SaaS企業はたくさんありますが、その中で最も魅力を感じるのはヴィーバ・システムズ(NYSE:VEEV)です。

同社の株式が、今後数年間でさらに大きく上昇すると信じる理由をご説明します。

ヴィーバの業務内容

ヴィーバは、セールスフォースの元テクノロジー担当上級副社長であるピーター・ガスナーによって設立されました。

ガスナーはセールスフォース在籍中に、ライフサイエンスおよび製薬会社向けの顧客管理サービスの必要性に気づきました。

ガスナーの閃きは、そのセクターに顧客管理サービス、クラウドストレージ、分析サービスを提供するヴィーバの設立につながりました。

その顧客管理サービスはセールスフォースのクラウドプラットフォームに接続されています。

この契約は2025年に期限が切れますが、ヴィーバはそのパートナーシップを更新すると思われます。

ヴィーバの顧客数は、2014年初頭は200人未満に過ぎませんでしたが、2020年10月31日時点では950人以上に拡大しました。

そのリストには、ギリアド・サイエンシズ、モデルナ、ファイザーなどの大手製薬会社が含まれています。

同社のプラットフォームは、これらの製薬会社が顧客との関係を維持するのに役立ちます。

また、ライバル企業の臨床試験や政府の規制を調査し、データを保存および分析し、優れた提案資料を作成するのにも役立ちます。

これらの製薬会社間の激しい競争において、ヴィーバは大きなサポートとなるでしょう。

ヴィーバの驚くべき成長速度について

製薬会社からの安定した需要は、過去5年間のヴィーバの売上高成長率、粗利益率、営業利益率、純利益成長率を見れば明らかです。

【会計年度】        2016    2017    2018   2019   2020

(売上高成長率(前年比)) 30.6%    32.9%   26.0%  25.8%   28.1%

(粗利益率)            67.2%       70.3%      71.3%    73.3%      74.7%

(営業利益率)            26.5%       29.4%      30.9%    35.6%      37.3%

(純利益成長率(前年比))    40%         45%      32.4%    71.7%      36.4%

ワイドモート(※)と強力なシステム

同社は、高成長のニッチ市場で先発者としてのアドバンテージを享受しています。ヴィーバには強力なライバルがいないこともあり、強気な将来予測を維持しています。

ライバルとして挙げられるのは、まずフランスのソフトウェア会社ダッソー・システムズに買収されたメディデータです。

2つ目は、セールスフォースのプラットフォーム上に構築されたクラウドベースの顧客管理サービスを提供するIQVIAです。

しかし、どちらの会社もヘルスケア市場でヴィーバに対抗することはできません。

同社の前年比の売上高は121%です。これは既存の顧客が年間を通じて前年より21%も多くヴィーバのプラットフォームを活用したことを意味します。

それだけ同社のシステムが優れているということです。

ヴィーバと患者データおよび分析プラットフォームであるクロシックスと、医師向けのイベント管理プラットフォームであるフィジシャン・ワールドの統合により、そのシステムはさらに強力となり、小規模なライバルに対するワイドモートが広がっています。

(※)ワイドモートとはバフェットが良く使う言葉であり、「深い堀」すなわち参入障壁のことを指す。

株式購入にあたってはプレミアムを支払う準備をしてください

ヴィーバはSaaS市場で長期的に活躍する素晴らしい企業です。

しかし、その株価は現在PSR130倍、2022年度の予想売上高の24倍と安くはありません。

ただし、ヴィーバのPERは過去5年間で3桁となりましたが、その期間中に株価は1,000%近く急上昇しました。

マーケットは、同社の強みが高い株価を正当化すると明確に信じています。

PSRやPERに惑わされてきた投資家は、収益機会を逃してきたからです。

しかし、ヴィーバへの投資検討が遅すぎるということはありません。

同社には約400億ドルの企業価値があります。そして、今後4年間で年間売上高を2倍にするという現実的な目標を掲げています。

【米国株動向】12月に注目したい大型株3選

フリーレポート配信

短期的にはボラティリティが高い傾向がありますが、グロース株投資は長期の資産形成に最も寄与するといっていいでしょう。そういった成長株として注目できる5銘柄紹介します。

長期成長株投資で注目の米国株5銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Leo Sunは、セールスフォース株、ヴィーバ・システムズ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、ギリアド・サイエンシズ株、セールスフォース株、ヴィーバ・システムズ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ダッソー・システムズ株を推奨しています。

最新記事