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2020年のIPO銘柄、エヌシーノとグッドアールエックスのサブスクサービス

出典:Getty Images

2020年は注目の新興企業が多数上場しました。

特にソフトウェアやクラウドを軸にサービスを展開している企業が数多く注目された年となりました。

エヌシーノ(NASDAQ:NCNO)やグッドアールエックス・ホールディングス(NASDAQ:DGRX)はそうした銘柄の一部です。

両社ともサブスクリプションサービスを提供する企業です。

この記事ではこの2社のサブスクサービスがどんなものなのかご紹介します。

金融機関へのサービスに特化するエヌシーノ

エヌシーノは米国ノースカロライナ州に本社をおく、クラウドサービスを金融機関に対して提供する企業です。

口座開設、融資、預金口座の管理といった銀行業務のプラットホームをクラウドを通じてサブスクリプションモデルで提供しています。

世界の1,200以上の金融機関にサービスを提供しています。

エヌシーノの売上高の約8割はサブスクリプションサービスからです。

エヌシーノのサブスクリプションサービス

同社のサービスを利用することで、行員が融資や口座開設業務といった資料を別部門に渡し、承認するといったプロセスが不用になり、業務を効率化することができます。

エヌシーノはSalesforceプラットホーム上で構築され運用されています。

エヌシーノのサービスの特徴は、フロントからバックエンドまでシステムを提供していることです。

バックエンドの文書管理、与信管理、書類の共有や手作業を不要にするだけでなく、ユーザーに合わせた融資や預金サービスを通じて顧客がサービスを使いやすいよう改善していくことができます。

導入事例

資産規模3,050億ドル超の米国大手銀行のトロント・ドミニオン銀行では、エヌシーノの銀行業務システムを使い顧客管理と融資支援システムを統合しました。

結果、顧客の全体像を把握できるようになり、審査時間の短縮が可能となる成果が出ています。

サブスクリプション売上高

同社の第三四半期までのサブスクリプションサービスの売上高は1.2億ドルでした。

また第三四半期のサブスクリプション収益は4,300万ドルで、1年前の2770万ドルから56%の増加となっています。

サブスクリプションの純収益保持率は20年度には147%と高い水準です。

契約期間に関しても3年から5年と比較的長期であるため、安定した収益を見込めます。

10/15にはイギリスのグローバル銀行バークレイズが、顧客の新規獲得業務を効率化する為にエヌシーノのプラットホームを採用したと発表しました。

また既存の顧客にはバンク・オブ・アメリカがあります。

処方箋の価格比較プラットホーム、グッド・アール・エックス

グッド・アール・エックスは、カリフォルニア州に本社を置く、処方箋価格比較プラットホームを提供する企業です。

グッド・アール・エックスのアプリを通して、目的の処方箋の価格を定価から70%以上割引で購入することができます。

日本では薬はどこの薬局で買っても価格に大きな差ありませんが、米国では店によって100ドル以上も価格が違うケースがあります。

こうしたことを背景に、同社のサービスを使用する顧客が増えています。

グッド・アール・エックスのサブスクリプションモデル

グッド・アール・エックスの売上高の9割近くは、PBMからの手数料収入です。

これはグッド・アール・エックスの代名詞と言える料金比較サービスから得られる収入です。

PBMとは製薬メーカーと交渉し、薬局や保険会社との契約を通じて薬価の価格を決定する業者のことを指します。

一方で、サブスクリプションサービスを含めた売上高も急成長しています。

2020Q3では、前年比の600万ドルに比べ、およそ3倍の1,610万ドルに達しました。

同社の目玉サブスクサービスは、「GoodRxGold」と「KrogerSavings」の2つです。

GoodRxGold

2017年に「GoodRxGold」というサブスクリプションサービスを提供しています。

これは提携している薬局で処方される1,000種類を超えるジェネリック医薬品を、定価から8割から9割引きで購入できるサービスです。

提携薬局はCVSヘルスやターゲット、クローガーなどがあります。

一人当たり月額5.99ドルで利用でき、家族プランではペットを含む5人までの家族を、月額9.99ドルで利用が可能です。

パンデミックの影響により小売薬局に来ることが難しくなったことを背景に、通信販売を始めています。

これは注文から数日で処方薬を郵送で受け取ることができるようになっています。

12月16日には新サービスの拡大を発表し、アプリを介してオンライン診断から薬の処方の郵送まで自宅を離れることなく、低価格でサービスを受けることが可能となりました。

Kroger Savings

Kroger Savingsは2018年に開始されたサブスクリプションサービスです。

これは米国最大級のスーパーであるクローガーと提携したサービスです。

Kroger Savingsに加入することで、クローガーの薬局で100ドルを超えるジェネリック医薬品を無料や3ドル、6ドルといった価格で購入することができます。

選べる医薬品の種類は1,000種類以上あり、種類も豊富です。

グッド・アール・エックスのスマートフォンのアプリは星5つ中、星4.8を獲得しており、非常に消費者から評価が高いことがわかります。

また両サービスのサブスクリプションサービスは消費者に2倍近くの価値提供ができることを見込んでいる為、今後更なる加入が期待できます。

しかし現時点では詳細な加入者数は不明です。

まとめ

両社とも革新的なサブスクリプションサービスを持っています。

同じことが言えるのは、両社ともサブスクリプションサービスの成長が著しく、今後も成長が期待できるという点です。

しかしグッドアールエックスはアマゾンのアマゾン・ファーマシーサービスの開始により、どれだけ影響出るか注目しておく必要があります。

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