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1月11日〜15日で上昇した米国株をおさらい

出典:Getty Images

1月11日(月)上昇した銘柄

ローズタウン…23%高

電気自動車の新興企業、ローズタウン・モーターズが急反発し、前週末比 23.3%高の27.11ドルで通常取引を終えました。

11日にピックアップトラック「エンデュランス」の受注が10万台を超えたと発表し、将来の収益拡大を見込む買いが膨らんだ格好です。

ローズタウンは、特別買収目的会社(SPAC)による買収・合併を通じて、昨年10月に新規上場しました。

イーライ・リリー…12%高

イーライ・リリー(NYSE:LLY)が3日続伸し、前週末比11.7%高の185.94ドルで通常取引を終えました。

開発中のアルツハイマー型認知症治療薬「ドナネマブ」についての大きな成果があったと発表し、製品化への期待が高まり、買いが膨らんだ形です。

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1月12日(火)上昇した銘柄

テスラ…4.7%高

電気自動車(EV) のテスラ(NASDAQ:TSLA)が反発し、前日比4.7%高の849.44ドルで取引を終えました。

インドでEV製造に向けて会社を登記したとロイター通信や複数の現地メディアが12日に報じ、インドのEV市場のシェア獲得を織り込む買いが入りました。

テスラは、多くのグローバル企業が拠点とするインド南部のカルナータカ州に新会社を登記しました。

カルナータカの政府筋は、テスラの工場設立が脱炭素政策を支えると指摘し早期に操業を開始できると太鼓判を押しました。

2021年後半にもインドでテスラ車が見ることができるとし、大幅高につながりました。

テスラは以前からインド市場への参入について意欲的でした。

しかし、当時インドには、充電スタンドがほとんどなく頓挫しましたが、現在インドは電池工場を設立する企業への奨励金を拠出するなどEV生産に積極的になりました。

これらの政策が後押ししテスラの現地生産が進む可能性が意識されています。

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ゼネラル·モーターズ…6%高

自動車のゼネラル・モーターズ (NYSE:GM) が続伸し、前日比6.2%高の47.82ドルで取引を終えました。

12日に商用の電気自動車の新ブランド「ブライト・ドロップ」を立ち上げると発表したことが大幅高につながりました。

新ブランドのブライト・ドロップは物流業界の効率向上を目指し、EVや物流関連装置、ソフトウエアなど包括的なサービスを提供します。

第1弾として今年末までに電動バン500台を物流大手のフェデックスに販売する予定です。

来年からは他の物流企業や通販企業にも販売する予定で、今後の展開に多くの期待が集まっています。

またブライト・ドロップだけではなく、電動の配送パレット「EP1」も今年販売予定です。

配送員の歩く速度に合わせて荷物を配達先の玄関まで運ぶ装置で、フェデックスと共同で行った実験では配達員が1日に扱える荷物が25%増えたようです。

さらに、小型の電動航空機で乗客を運ぶ「エアタクシー」にも目を向けているということで、今後の展開が目を離せません。

コノコフィリップス…3.8%高

石油大手のコノコフィリップス(NYSE:COP)が続伸し、 前日比3.8%高の47.09ドルを付けました。

原油先物相場が去年の下半期から上昇基調にあり、 採算改善の期待から石油株全般に買いが優勢となりました。

米国みずほ証券が投資判断を「中立」から 「買い」に、目標株価を36ドルから56ドルに引き上げたのも買いを促したようです。

またバイデン大統領が行うと予想されている政策も後押ししています。

現在、 主要産油国の減産維持などを背景に、 足元で原油先物相場は上昇基調にあります。

ニューョーク原油先物相場の期近2月物は前日までの5営業日で10%近く上げました。

これは昨年2月以来約1年ぶりの高値です。

米国みずほ証券が、今年と来年の原油先物相場が市場予想を上回ると予想していることも好材料といえるでしょう。

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1月13日(水)上昇した銘柄

ズーム…2.2%高

ビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(NASDAQ:ZM)が続伸し、前日比2.2%高で取引を終えました。

17億5,000万ドルの公募増資の発行価格が340ドルになったと発表し、この価格を意識して朝方は売りが先行しました。

しかし、発行価格を割り込まなかったうえ、昨秋の高値から4割下落していることから底入れ感が強まり、次第に買い優勢となりプラスに反転しました。

計画発表時点では公募増資の規模を15億ドルとしていましたが、最終的には上乗せしました。

ズームは昨年10月末時点で19億ドルの現金を保有していましたが、増資でさらに現金が積み上がるため、市場では「主力のビデオ関連以外の市場シェア拡大をにらんだM&A(合併・買収)に動く可能性がある」との指摘もあがりました。

コロナウイルスの感染拡大の影響による在宅勤務の増加を追い風に、 20年に収益が大きく拡大したのは皆さんの記憶に新しいところでしょう。

株価は昨年 10月に上場来高値(588.84ドル)を付けましたが、コロナワクチンの普及による経済正常化の見方がズームにとってはマイナス材料となり、高値からの下落率は直近で4割に達していました。

ゼネラル・モーターズ…5.2%高

自動車大手ゼネラル・モーターズ (GM) が続伸し、一時は前日比6.6%高の50.97ドルを付け、連日で上場来高値を更新しました。

野村証券が目標株価は27ドルから60ドルへと大幅に引き上げ、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げました。

アナリストはEV開発に伴ってコストが拡大しますが、大規模なリストラやガソリン車のエンジンをホンダから調達するといった策でまかなえるとの見解を示しました。

インテル…13%高

半導体大手のインテル(NASDAQ:INTC)が大幅に続伸し、一時は前日比 13.2%高の 60.25ドルを付けました。

13日朝に現CEOが2月に退任すると発表。

後任には仮想化技術の開発などを手掛けるヴイエムウェアのパット·ゲルシンガーCEOが就きます。

競争激化などを背景に伸び悩んでいた業績が、新しいCEOの下で回復するとの期待から買いが膨らみました。

インテルは発表資料でゲルシンガー氏について「創造性や人材育成で際だった実績があるハイテク業界のリーダーなうえ、インテルに関する知識も深い」と称賛。

CEO交代と同時に2020年10~12月期の売上高と1株利益が昨年10月に示した見通しを上回ったと発表しました。

インテルはコロナウイルスの感染拡大による景気悪化に加え、最先端の半導体開発で他社に遅れをとり、業績が伸び悩んでいました。

アップルやマイクロソフトなどの顧客が相次いで半導体の自社開発に乗り出しているのも業績への懸念を誘い、昨年の株価は17%下落してしまいました。

昨年12月には米有力アクティビストのサード・ポイントが事業改革を求め、インテルは状況改善に向けて取り組む姿勢を見せており今回の講評に至りました。

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1月14日(木)上昇した銘柄

ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングス…19.8%高

宇宙旅行のヴァージン・ギャラクティック・ホールディングス(NYSE:SPCE)が急伸し、前日比19.8%高の33.03ドルで取引を終えました。

「イノベーション」に特化した運用で知られる運用会社アーク・インベストメントマネジメントが、宇宙開発企業に投資するアクティブ型の上場投資信託 (ETF)を立ち上げることが明らかにしました。

このETFの投資先は明らかになっていませんが、ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスが対象になる可能性が高いとして買いが集まりました。

アークが運用を始める「スペース・エクスプロレーションETF」は「宇宙空間における技術や製品、サービスの開発に関わる、もしくは恩恵を受ける」国内外の企業の株式に投資しています。

アークの旗艦ファンドで、電気自動車のテスラや決済サービスのスクエアなどを多く保有する「イノベーションETF」は過去1年間で基準価格が約2.7倍となりました。

アクティブ運用をするETFでは、純資産が最大規模となっています。

ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングス同様に新ファンドの投資対象になるとの観測から、14日は衛星画像関連の技術開発などを手掛けるマクサー・テクノロジー) も19.6%高と急騰しました。

アプライド…7.9%高・ラムリサーチ…5.9%高

半導体製造装置株が軒並み買われ、アプライドマテリアルズ(NASDAQ:AMAT)は前日比7.9%高の105.80ドル、 ラムリサーチが5.9%高の557.79ドルで通常取引を終えました。

TSMCが14日に発表した2020年10~12月期決算が大幅な増収増益となり、今期の設備投資額も市場予想を上回りました。

半導体需要の堅調さが今後も続き、収益拡大を促すとの期待を誘った格好です。

この決算を受け、アメリカのBライリー証券は 14日付リポートで「半導体を取り巻く環境が予想以上に良好なことが分かった」と指摘しました。

「関連企業の今後1~2年の1株利益が上振れする可能性は想定以上に高い」とみられており、関連企業であるAMATやラムリサーチが大幅上昇した形です。

デルタ航空…2.5%高

空運大手のデルタ航空(NYSE:DAL)が大幅に3日続伸し、一時は前日比5.4%高の42.64ドルを付けました。

14日に発表した2020年10~12月期決算で売上高が市場予想を上回り、21年は業績が回復に向かうとの期待も買いを集めています。

10~12月期の売上高は前年同期比65%減の 39億7,300万ドルでした。

新型コロナウイルスの感染拡大で旅客収入の減少が続きましたが、 市場予想 (36億7,000 万ドル) ほど落ち込まなかったです。

コスト削減が奏功し、 1日当たりの平均現金流出額は1,200万ドルと7~9月期 (2,400万ドル) から半減したのも買い材料となりました。

最終損益は7億5,500万ドルの赤字 (前年同期は 10億9900万ドルの黒字)でした。

特別項目を除く1株損益は 2.53ドルの赤字と、 赤字幅は市場予想 (2.50ドルの赤字)よりもやや大きかったです。

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1月15日(金)上昇した銘柄

AMキャッスル…2,375%高

原材料・素材のAMキャッスルが脅威の 2000%越えの上昇率を記録しました。

大きな原因はありませんが、流動性が少ないため仕手筋が動いたのでないかといわれています。

メタボリックス…76.90%高

同じく原材料・素材のメタボリックスが大幅上昇しました。

米国のバイオサイエンス企業で、有機体で発生し、化学的にポリエステルに類似し、 自然界に見られる生物高分子類に属するポリヒドロキシアルカノエート(PHAS)に焦点を当ている会社です。

こちらも投機的な上昇をしました。

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