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【米国株決算】シティグループ社の最新決算情報と今後の株価の推移

出典:Getty Images

シティグループ社(NYSE:C)は米国の大手銀行持株会社です。

個人と法人向けに世界160ヵ国以上で金融サービスを展開しています。

主な業務内容としては、クレジットカード「Citi」を含む一般消費者向け小売銀行業務、企業向け銀行業務、投資銀行、証券仲介、機関投資家向けプライベートバンキングなどが挙げられます。

また資産運用・管理のほか、米国内外での住宅ローンや個人融資などの消費者金融も扱っています。

JPモルガン・チェース社やバンク・オブ・アメリカ社、ウェルズ・ファーゴ社などと並んで米国四大銀行の一つに数えられています。

本記事では、シティグループ社の2020年第4四半期決算及び通年決算の情報と今後の株価の推移などについて見ていきます。

決算発表前における株価等のデータ

シティグループ社は2020年第4四半期決算を2021/01/15のアメリカ市場開場前に発表しましたので、決算発表前日である01/14における同社株価の値動きから見ていきます。

14日における同社株価の始値は67.52ドル、終値は69.02ドルとなっていました。

同社株価は1995年頃から上昇し、2000年頃には600ドル弱の高値を記録しました。

その後は500ドル前後を軸に横ばいの推移をしていましたが、2007年のリーマンショック時には株価が大暴落、95%以上株価が下落しました。

サブプライムローン問題では、メリルリンチやUBSなどをはるかに超える、世界の金融機関の中でも最大規模となる膨大な損失を被ったため、このような大幅な下げ幅を記録しました。

その後の株価は30ドル前後で推移し、上昇傾向を維持していました。

コロナショック直前の高値は80ドル前後でしたが、コロナショックにより30ドル台まで下落していました。

その後11月頃までは低調な推移が続いていたものの、それ以降は株価が順調に回復してきています。

シティグループはS&P500の構成銘柄の一つであり、01/18時点での時価総額1337億ドルです。

またシティグループは高水準な配当利回り実績を残しているので、配当実績について見ていきます。

日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/10/30…配当:0.51ドル(配当利回り:2.96%)
  • 2020/07/31…配当:0.51ドル(配当利回り:4.74%)
  • 2020/05/01…配当:0.51ドル(配当利回り:3.95%)
  • 2020/01/31…配当:0.51ドル(配当利回り:4.64%)
  • 2019/11/01…配当:0.51ドル(配当利回り:2.49%)

コロナショックによる株価の下落で、配当利回りは一時4%を超えていましたが、11月以降株価が上昇しているため、配当利回りは3%弱に引き戻されました。

今後もしばらくは配当を据え置きのまま推移すると言えるのではないでしょうか。

最新決算情報について

概要

シティグループ社が発表した2020年第4四半期決算について見ていきます。

  • 総売上高…164.99億ドル(前年同期比10%減)
  • 営業利益…46.48億ドル(前年同期比7%減)
  • 純利益…46.32億ドル(前年同期比7%減)
  • 一株当たり利益…2.08ドル(前年同期比3%減)

総売上高は前年同期から10%減少した164.99億ドル、純利益は7%減少した46.32億ドルとなっています。

アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が167.2億ドル、EPSが1.34ドルとなっていましたので、売上高は事前予想を下回ったものの、EPSは事前予想を上回っています。

続いて同社が発表した2020年通年決算について見ていきます。

  • 総売上高…742.98億ドル(前年同期から増減なし)
  • 営業利益…114.30億ドル(前年同期比41%減)
  • 純利益…113.70億ドル(前年同期比41%減)

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

私たちは強い第4四半期で波乱に満ちた1年を終えました。

多様化したフランチャイズの強さと耐久性を示すものとして新型コロナウイルス感染症の大規模な経済的影響にもかかわらず、当社の収益は2019年と比較して横ばいでした。

年間ではパンデミックとCECLの影響により、信用準備金が100億ドル増加したにも関わらず、純利益で110億ドルを計上しました。

(中略)一株当たりの有形簿価は73.83ドルに増加し、前年比5%増となりました。

株主に還元できる余剰資本があるため、自社株買いに関する連邦準備制度理事会の決定を受けて当四半期中に自社株買いを再開する予定です。

JPモルガン・チェース社と同様に、シティグループ社も貸倒引当金を戻しいれたことにより、第4四半期における純利益はアナリストらによる事前予想を大きく上回りました。

詳細

続いて同社の決算情報をセグメント別に見ていきます。

以下では第4四半期決算の情報をベースにしています。

初めにグローバル・コンシューマー・バンキング部門(Global Consumer Banking, GCB)における実績について見ていきます。

(1)

総売上高…73.05億ドル(前年同期比14%減)

  • リテール・バンキング事業…29.36億ドル(前年同期比6%減)
  • カード事業…43.69億ドル(前年同期比18%減)

純利益…13.00億ドル(前年同期比17%減)

(2)

総売上高…73.05億ドル(前年同期比14%減)

  • 北アメリカ地域…46.55億ドル(前年同期比11%減)
  • ラテンアメリカ地域…10.96億ドル(前年同期比20%減)
  • アジア地域…15.54億ドル(前年同期比15%減)

GCBの売上・利益の減少は、コロナパンデミックの継続的な影響によって、カードの取扱高の減少と金利の低下が引き起こされたことによるものであるとしています。

またリテール・バンキング事業では、預金量の増加と住宅ローン収益の改善による好影響があったものの、預金スプレッドの低下により相殺されました。

続いて機関投資家グループ部門(Institutional Clients Group, ICG)における実績について見ていきます。

総売上高…92.79億ドル(前年同期比1%減)

バンキング事業…51.33億ドル(前年同期比7%減)

財務およびトレードソリューション事業 …24.00億ドル(前年同期比8%減)

投資銀行部門…12.87億ドル(前年同期比5%減)

プライベート・バンク事業…8.94億ドル(前年同期比6%増)

法人向け融資事業…5.52億ドル(前年同期比25%増)

市場および証券サービス事業…44.58億ドル(前年同期比13%増)

債券市場…30.87億ドル(前年同期比7%増)

株式市場…8.10億ドル(前年同期比57%増)

証券サービス事業…6.50億ドル(前年同期から増減なし)

その他事業…△0.89億ドル(前年同期比31%増)

純利益…36.52億ドル(前年同期比27%増)

シティグループは業界トップ4入りを目指し、先月株式部門を再編したばかりでした。

この結果は幸先のよいスタートであったと言えるのではないでしょうか。

決算発表後における株価の推移

シティグループ社は2020年第4四半期決算及び通年決算を01/15のアメリカ市場開場前に発表しましたので、決算発表直後である15日における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値である69.02億ドルに対して始値は67.37ドルであり、その後も軟調な推移が続き、終値は64.23ドルとなっていました。

前日終値から7%ほどの大幅な下落を記録しました。

同社の株価が大きく下落した要因として、売上高が事前予想を下回っていたことが挙げられます。

そのほかにも12月の小売売上高が減少したことや、バイデン大統領が提示した1.9兆ドル規模の追加経済対策について議会での承認が困難になるとの見方が強まったことなどが悪材料として挙げられ、終日NYダウをはじめとした米国の株価指数は軟調な推移をしていました。

最後に同社株価の今後について言及します。

同社株価は11月以降順調に回復してきましたが、今後はコロナパンデミックへの懸念などから回復は緩やかになる、もしくは横ばいでの推移となると考えることができるのではないでしょうか。

参考元:FOURTH QUARTER AND FULL YEAR 2020 RESULTS AND KEY METRICS

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