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【米国株動向】新型コロナウイルス検査需要で成長が続く2021年注目の銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2021114日投稿記事より

ヘルスケア業界は現在最も注目されている投資分野のひとつです。

米食品医薬品局(FDA)が複数の新型コロナウイルス用ワクチンを認可しており、今後さらに認可が増える可能性があることから、同ウイルスによるパンデミックが2021年中に収束するという希望はありますが、検査の必要性は無くなりません。

感染者数が再び急増することは誰も望んでいませんし、経済活動が再開されパンデミック以前の状態に戻るためには、今後も検査に対するニーズは大きいといえます。

そのため、診断器具と検査薬の企業であるキデル(NASDAQ:QDEL)は今年投資を行うには最適なグロース株であると思われます。

時価総額は90億ドル弱であり、ヘルスケア分野ではまだかなり小型の銘柄です。

ワクチンメーカーのモデルナですら、すでに時価総額が500億ドルに近づいており、成長の余地は限られています。

キデルは規模が比較的小さく、成長の可能性を秘めていることから、時価総額が容易に倍増する可能性があり、注目の投資候補先となっています。

3四半期の売上高は276%増

2020年10月29日、同社は第3四半期(7-9月)の決算を発表しましたが、売上高は前年同期の1億2,650万ドルから4倍近い4億7,610万ドルに増加しています。

このうち、新型コロナウイルス関連製品の売上高が3億7,570万ドルと総売上高の80%弱を占めており、同社の2019年1-9月期の総売上高3億8,270万ドルにほぼ匹敵します。

2020年1-9月期の(新型コロナウイルス簡易検査キットを含む)抗体検査分野の売上高は5億1,360万ドルであり、総売上高8億5,250万ドルの大部分を占めています。

同社の製品は、FDAが新型コロナウイルス検査用に最初に承認した製品のひとつであり、Lyra SARS-CoV-2 Assay簡易検査キットは、WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスを公式にパンデミックと認定してから数日後の2020年3月17日にFDAの緊急使用許可を受けています。

同社はその後も新しい検査法の発表を続けており、わずか15分で結果が出るSofia 2 SARS Antigen FIA検査キットは2020年5月8日にFDAの緊急使用許可を受けています。

さらなる成長が見込まれる

今年1月7日に発表された第4四半期決算の速報値によると、同社の素晴らしい成長は続いており、売上高は前四半期比70%増の8億800万ドル〜8億1,000万ドルとなる見通しです。

さらに驚きなのは、売上はまだピークに達していない可能性があり、キデルによれば、検査キットSofiaおよびQuickVueの生産は、現在の月産1,300万キットから2021年末には月産7,000万キットに増える見通しだということです。

キデルだけでなく、より大企業であるアボット・ラボラトリーズやサーモ・フィッシャー・サイエンティフィックも新型コロナウイルス検査キットを販売していますが、世界中で1億人の感染者がおり、その数は増加を続けていることから、まだ多くの検査需要があります。

数千万の検査キットを生産するキデルは、ヘルスケア業界だけでなく、世界中の経済が正常に戻る手助けをする絶好の位置にあります。

新型コロナウイルス感染者の多くが無症状であることから、企業が活動の再開と通常業務への復帰を安全に行うためには、頻繁に検査を行う必要があります。

株価は極めて割安

売上の規模とその成長率からすれば、キデルの株は大きなリターンを期待できますが、アナリストの予想をもとにした同社の予想ベース株価売上高倍率(PSR)はわずか2.8倍であり、アボット・ラボラトリーズ(5.1倍)やサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(5.9倍)と比べて、はるかに割安です(数値は執筆時点)。

キデルは長期投資に適した銘柄か

2020年はS&P500指数が16%上昇したのに対し、キデルの株価は139%上昇しましたが、今年も同社にとって素晴らしい年になるのは間違いありません。

売上成長の速さからすれば、昨年以上の株価パフォーマンスとなっても不思議ではありません。

問題は同社が来年以降も「買い」であるかどうかですが、現時点ではわかりません。

新型コロナウイルスの今後の展開と、人々がどれくらいの期間にわたり検査を必要とするか、そしてパンデミックが収束し、検査が必要ではなくなったときに同社の事業がどのように適応するかといった点に多くを依存するため、キデルは投資をしたあと放置しておけるような種類の銘柄ではありません。

長期投資となると答えのない疑問は数多くありますが、少なくとも2021年は大注目の銘柄だと思います。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者David Jagielskiは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、キデル株を保有し、推奨しています。
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