【米国株動向】401(k)プランを成長させるのに最適な5つのETF

モトリーフール米国本社、2021年1月11日投稿記事より
長期株式ポートフォリオの構築にいそしむ401(k)投資家は、ポートフォリオの価値が退職後に最大となるよう、グロース株に焦点を当てるべきです。
S&P 500のリターンがマイナスになったことはこの15年間ありません。
したがって、長期退職金口座の運用に際しては、ボラティリティを制御するのではなく成長に焦点を当てるべきです。
ETFは高成長企業への分散投資を行うための素晴らしいツールとなり得ます。
大半の401(k)プランでは加入者が投資先を選ぶことはできません。
しかし、投資メニューにこれらの5つのETFのいずれかが表示されている場合は、積極的に検討するべきです。
そして、あなたが自己指図型401(k)プランにアクセスできる少数の幸運な加入者の一人なら、これら5つのETFを詳細に検討したうえでニーズに適したETFを選んでください。
バンガード・グロースETF
バンガード・グロースETF(NYSEMKT:VUG)は、増収率、増益率、アナリスト予想など6つの異なる特徴に基づき、米国の中大型グロース株で構成される指数に連動します。
その結果、同ETFのポートフォリオを構成する260銘柄はハイテクおよび消費財セクターの景気敏感株に集中しています。
同ETFはS&P500指数に近い結果を生み出すはずですが、高値と安値の変動幅が大きく、どちらかと言えばより長期的にみて成長の可能性が高いETFと言えます。
運用資産は670億ドルで、経費率は0.04%と非常に低くなっています。
また、1日当たり平均取引高が1億8,000万ドルを超え、ビッド・アスク・スプレッドが0.02%と狭いことも特徴です。
これは、同ETFが容易かつ割安な経費で取引されていることを示しています。
iシェアーズ・ラッセル3000グロースETF
iシェアーズ・コアS&P米国グロースETF(NASDAQ:IUSG)は、多くの点でバンガード・グロースETFと似通っており、ラッセル3000(米国で上場する3,000社の大企業で構成される指数)構成銘柄の中から増収率、株価収益率(PER)の変動、およびモメンタムを使用して銘柄を選別します。
保有銘柄数は450で、競合するバンガードのETFよりも分散化の度合いが高いものの、長期的なパフォーマンスはかなり似通っているはずです。
iシェアーズ米国グロースETFも経費率は0.05%と非常に低くなっています。
流動性はバンガードほど高くありませんが、1日当たり平均取引高は3,800万ドルで、ビッド・アスク・スプレッドは0.04%と狭いことから、流動性は確保されており、取引は容易です。
グローバルX AI&テクノロジーETF
グローバルX人工知能(AI)&テクノロジーETF(NASDAQ:AIQ)は、上記のファンドと異なり、今後数十年にわたりハイテク業界に破壊的影響を及ぼすと予想されている最先端の企業に焦点を当てているため、長期的な成長機会をもたらすはずです。
同ETFは、人工知能とデータ分析の開発に深く関与している銘柄を保有しています。
このうち86銘柄はグローバル企業ですが、ポートフォリオの75%は米国企業に投資しています。
グローバルX AI ETFの分散投資の度合いは先に紹介した2つのグロースETFよりもはるかに低いですが、これはそのように設計されているからです。
具体的には、同ETFは他の株式投資のポートフォリオの一部を切り出した構成となっています。
また、経費率は0.68%と高く、これがリターンを打ち消す原因となっています。
1日当たり平均取引高はわずか約100万ドルで、流動性は高くありません。
ビッド・アスク・スプレッドは0.15%で、投資家の正味コストをさらに上昇させています。
グローバルXロボティクス&AI ETF
グローバルXロボティクス&AI ETF(NASDAQ:BOTZ)は、グローバルX AI&テクノロジーETFと似通っていますが、焦点をデータ分析ではなくロボティクスに当てています。
同ETFは日本、米国、スイスといった先進国の30を超える株式を保有しており、保有銘柄は外科手術ロボット、ドローン、AIソフトウェアなど、多様なロボットアプリケーションをカバーしています。
様々な企業が販売を加速し効率を高めるために自動化を進めるにつれ、ロボティクスとAIは高成長の産業となる見通しです。
グローバルXロボティクスETFには、グローバルX AI&テクノロジーETFにはない優れた特徴がいくつかあります。
具体的には、経費率は同等の0.68%ですが、流動性は大きく上回っています。
また、1日当たり平均取引高は2,800万ドルとはるかに多く、0.03%というビッド・アスク・スプレッドが取引コストの低下につながっています。
グローバルXサイバーセキュリティ ETF
グローバルXサイバーセキュリティETF(NASDAQ:BUG)もニッチなETFの1つで、今後数十年にわたり旺盛な需要を享受すると予想される破壊的ハイテク企業へのエクスポージャーを投資家に提供します。
コラボレーション・ソフトウェア、モバイル通信、モノのインターネット(IoT)、データ・アナリティクスの普及に伴い、機密データの保護を確実にするためのサイバーセキュリティ・ソリューションが必要とされています。
同ETFは世界各国の銘柄を30弱保有していますが、保有高の90%は米国に拠点を置く企業の株式です。
サイバーセキュリティETFの経費率は0.5%で、グローバルX AI&テクノロジーやグローバルXロボティクスETFよりも低いですが、依然としてかなり高い水準にあります。
1日当たり平均取引高は500万ドル、ビッド・アスク・スプレッドは0.32%で、このETFの流動性が十分ではないことを意味します。
しかし、長期保有を目論む投資家にとって大きな問題とはならないはずです。
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