【米国株動向】バイデン政権下の弱気相場を見越して注目すべき米国株3銘柄

モトリーフール米国本社、2020年1月11日投稿記事より
2020年は世界的なパンデミックが発生し、米国は10年ぶりに景気後退局面に入ったにもかかわらず、S&P500指数は16%上昇しました。
その理由は至って単純で、投資家は常に先を見据えているからです。
多くの投資家が、遠くない将来に混乱が落ち着き、当面は強気相場が続くと予想したのです。
しかし、その先に何が待ち受けているかは、まだわかりません。
バイデン政権が始まる今年の米国株式市場が弱気相場になる可能性も十分にあります。
そうなる場合に備えて、弱気相場でも好調を維持しそうな3銘柄を、以下で紹介します。
1. ダラー・ゼネラル
1ドルショップチェーンのダラー・ゼネラル(NYSE:DG)の株価は昨年、35%高となりました。
生活必需品を低価格で提供し、立地に優れた(店舗から半径8キロ以内に米国人口の4分の3が在住)同社にとって、コロナ禍はむしろ追い風となりました。
この強みは一時的なものではない上、同社は魅力を高めるべく努力を続けています。
例えば「DGピックアップ」というサービスを始め、オンラインで注文した商品を店舗で受け取れるようにしています。
また、より所得の高い層向け店舗「ポップシェルフ」も展開しています。
弱気相場にならなかったとしても、同社には米国が景気拡大を続けた2014年から2019年までの期間に株価を約2.6倍にした実績があります。
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2. ブルックフィールド・リニューアブル
再生可能エネルギー大手のブルックフィールド・リニューアブル(NYSE:BEP)(NYSE:BEPC)も2020年に株価を74%上げましたが、2019年も80%高でした。
弱気相場が訪れたとしても同社が勢いを維持しそうな理由が、2つあります。
まず、昨年の景気低迷期に、エネルギー生産全体が落ち込む中でも、再生可能エネルギーの生産は増加しています。
そして、バイデン次期大統領は二酸化炭素排出量の大幅削減を公約に掲げています。
仮に次期政権がクリーンエネルギー政策を進めなかったとしても、同社が有利であることに変わりはありません。
風力・太陽光発電はすでにコスト効率が最も高い大容量発電方式となっており、この面での優位性は今後も拡大していく見込みです。
同社は、投資家に対する長期的な総リターンを年平均15%と予想しています。
建設中の施設がすべて完成すれば発電量は倍近くになる予定で、同社株は株式市場の動向に関係なく勝ち組になる可能性を秘めています。
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3. バイアトリス
医薬品のバイアトリス(NASDAQ:VTRS)は、ファイザーのアップジョン部門と製薬会社マイランの合併により2020年11月16日に誕生したばかりですが、すでに弱気相場への耐性を備えています。
まず、同社はジェネリック医薬品、古いブランド医薬品、バイオ後続医薬品、そして常に需要のある市販医薬品を扱っており、景気に左右されにくいという特性を持っています。
また、バリュエーションが異常に低くなっており、予想利益ベースの株価収益率(PER)は執筆時点でわずか4.6倍です。
弱気市場が訪れたとしても、同社の株価が今の水準から大幅に安くなることは、起こりにくい状況です。
短期での売上の急成長は見込み薄ですが、アップジョンとマイランの合併シナジー効果により、利益は今後数年にわたり着実に伸びていくと同社はみています。
配当支払いも間もなく始まる予定で、配当利回りは5%前後になりそうです。
特に弱気相場に備える場合、注目の銘柄と言えるでしょう。
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短期的にはボラティリティが高い傾向がありますが、グロース株投資は長期の資産形成に最も寄与するといっていいでしょう。そういった成長株として注目できる5銘柄紹介します。
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