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株オフ会で聞いてみた「専業投資家になった時点の資産総額は?」

出典:Getty Images

今回の記事では、景況判断や銘柄紹介といったものより、肩の力を抜いて読めるテーマを選んでみました。

新年が始まり、確定申告を迎えるにあたり、新しい投資アイデアを思い描いている頃ではないかと思います。

さて、筆者はしばしば各地で開催されている株オフ会に参加することがあります。

株オフ会ではよく、「いくらあれば専業投資家になれますか?」という質問をしている人を見かけます。

そこで、専業投資家の方に「専業投資家になった時点の資産総額」について聞いてみました。

筆者が聞いた4名の専業個人投資家についてご紹介していきます。

質問

  1. 専業投資家になった時点の資産総額
  2. そのときの年齢
  3. どのような投資スタンスか

専業投資家Aさん30代後半

  • 700~800万円
  • 22~23歳
  • 配当や株主優待をメインに狙う長期投資

Aさんは父親の影響で早くから投資をはじめ、22~23歳には預貯金と株式保有資産を合わせて700~800万円の資産がありました。

大学卒業後は順調に就職を果たしますが、投資での利益よりも少ない給料にやりがいを持てず、1年足らずで会社を退職しています。

現在は株主優待銘柄をメインに長期保有し、さらにその銘柄が株式分割を繰り返し、資産を何倍も増やしてきました。

優待保有数は200社ほどに上り、配当の他、優待をオークションサイトで売り捌くことでさらに収入を得ています。

専業投個人資家Bさん30代後半

  • 5,000~6,000万円
  • 30代後半
  • 決算をターゲットとした決算プレイおよびシステムトレード

Bさんは、既婚で、来年に小学校へ入学するお子さんがいらっしゃいます。

もともとシステムエンジニアとして長年働いており、手取りも20代のうちから世代平均年収よりも多くありました。

投資で得た利益と預貯金を合わせて一軒家を購入・決済後に会社を退職して、専業投資家になっています。

お子さんがまだ小さいこともあって、日々のトレードに緊張感を持っているようです。

システムエンジニアとして働いていたこともあり、投資資料の加工やシステムトレードの構築などはお手のものです。

投資スタイルは決算をターゲットとした、いわゆる決算プレイも多用し、中短期でのトレードが多いスタイルを採っています。

専業個人投資家Cさん30代前半

  • 2,000~2,500万円
  • 20代前半
  • 企業業績を追いかけながら進捗度を重視するスタンス

Cさんは学生時代にアルバイトで貯めた100万円で初めて株式投資を始めました。

大学院を卒業する頃には資産は2,000~2,500万円ほどに上昇しています。

学生時代は勉学と同じくらい株式投資に情熱を注ぎました。

大学院を卒業後はそのまま就職することなく、専業投資家として歩みます。

学生時代に実家から大学へ通えたおかげで、アルバイトで稼いだお金を次々と株式購入に注ぐことが大きかったと話します。

投資スタンスは企業の業績と進捗度を重視する中長期投資のスタンスを採っています。

専業個人投資家Dさん30代後半

  • 4,000万円
  • 30代前半
  • 儲けられるものならなんでも挑戦したい自称「雰囲気投資家」

Dさんは正社員として勤務していましたが、トレードに専念するためにアルバイトとして雇用形態を変更しています。

社会との繋がりや毎月決まった収入があることで余計な不安を抱えずに済んでいます。

投資スタイルは株式以外にも商品先物やFX、指数取引などジャンルを問わずトレードしています。

デイトレードやスイングトレードが多く、値幅の取れるものや雰囲気が良いものであれば何でも挑戦してみたいという「雰囲気投資家」を自称しています。

損を小さく、利益を伸ばす「損小利大」をモットーとしています。

専業投資家として共通すること

  • トレードで成功経験を積み重ねている
  • 損失に強い
  • 柔軟性を持っている
  • 情報に左右されない
  • 同じ失敗をしない

上述の4名の専業投資家の方をご紹介させて頂きましたが、4名に共通することは以上のようなことが挙げられます。

専業投資家になるには、「いくらなら大丈夫」という資産の問題ではなく、トレードで成功経験があり、それを繰り返し再現できる技術や知識があるかということが重要です。

Web上には300万円あれば、専業投資家してやっていけるという記事や、更に低い資産では理論的に30万円あれば日当たり1万円を稼ぐことを謳うような記事も見かけます。

しかし、そうではなく、専業投資家になるにはトレードで成功経験を積み重ねてきた実績があるかどうかが問題となります。

また、上述4名は間違ったことをすぐに訂正できる柔軟性を持っており、間違った方に相場を張ってしまった場合には、すばやく損切りができるメンタルを持っています。

また、常に儲けることよりも損切りを念頭に入れたトレードを行っているようにも感じ取れました。

各々で投資スタイルこそは違いますが、自分のスタンスをよく理解し、情報網を持っています。

よって、他人や大衆の意見に左右されず、順張りであろうと逆張りであろうと自分の意志でトレードを行っています。

印象的なのは、儲けることができたことより、失敗談をよくしていたことです。

「あのときの銘柄はここをチェックしていなかった」ということや「あの局面でどうしても欲が抑えられずに追加で購入してしまった」というように失敗について技術的なことや心理的なことをよく分析しています。

反面、儲かった話については鈍感とでもいうのか、興味が薄いような印象もありました。

まとめ

専業投資家になるには、以下を意識する必要がありそうです。

  • 日々励んでいる仕事を愛すること
  • 専業投資家になるにはまずはトレードで成功すること
  • 専業投資家になるタイミングは給与収入を投資利益が毎月、恒常的に上回ったとき

投資で利益を得るのに必ずしも専業投資家になる必要はありません。

日々仕事に励んでいる間も株式は利益を稼いでくれます。

また、仕事は社会との繋がりや達成感、自己実現などを叶えている重要な舞台でもあります。

専業投資家になるには必ず過去にトレードでの実績が必要です。

専業になったからといって投資パフォーマンスが変化するものではありません。

もし、それでも専業投資家になりたいというのであれば、そのタイミングは仕事での給与収入を投資利益が毎月、恒常的に上回ったときに挑戦してみるのが良いかもしれません。

専業投資家になるには資産の問題ではなく、実績の問題だと考えられます。

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