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【米国株動向】5G関連で今注目の米国株3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、202017日投稿記事より

米国では2020年に5G次世代移動体通信網の構築が加速しましたが、それによって携帯端末や機器のアップグレードが必要になるなど、経済効果は多方面に波及します。

この長年続く可能性のあるアップグレードサイクルを踏まえて長期的に注目すべき3銘柄として、Tモバイル(NASDAQ:TMUS)、アプライド・マテリアルズ(NASDAQ:AMAT)、エヌビディア(NASDAQ:NVDA)の3銘柄を紹介します(株価指標等は執筆時点)。

1. Tモバイル:いずれ米国最大手の通信キャリアに?

昨年のスプリント買収により、Tモバイルは米国の通信会社としてベライゾン(NYSE:VZ)に次ぐ2位に浮上しました。

これまで技術面でベライゾンとAT&T(NYSE:T)の2強に後れをとってきましたが、スプリント買収で契約者数を増やすだけでなく技術力も向上しました。

そして5Gネットワークをライバルに先駆けて構築し始め、現時点で米国最大の5G網を誇っています。

その結果、伸び悩むベライゾンとAT&Tを尻目に今なお成長を続けており、2020年第3四半期(7-9月期)の契約者数は200万人の純増となっています。

AOLとヤフー!を抱えるベライゾンやワーナー・メディアを保有するAT&Tのように不振のメディア事業に足を引っ張られることなく、通信事業のみに集中しています。

また、負債が他の2社に比べてはるかに小さく、財務面で柔軟な点も強みです。

一方、配当には期待できず、バリュエーションも3社で最も高くなっています。

実績ベースの株価収益率はベライゾンが19倍、AT&Tが13倍なのに対し、43倍となっています。

それでも、スプリントとの資産統合で収益性を高め、顧客基盤が今なおハイペースで拡大していることを考えると、長期的な視点からは3社で最も魅力的と言えるかもしれません。

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2. アプライド・マテリアルズ:新しい半導体製造装置も必要に

消費者から見て一番わかりやすく5Gの追い風を受けるのは通信会社ですが、ハードウェアもアップグレードが必要になります。

機器やチップ、そしてそれを製造する装置も新しくなるわけで、投資家はそういった業界にも注目すべきです。

チップ業界に幅広く関係し、5G構築で使われるハードウェアとも関わりを持つのが、半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズです。

同社の装置はメモリチップから超高精細OLEDスクリーンまで、5G対応端末やデバイスの部品製造に使われます。

エンドマーケットの多くがサイクルの底を抜け出し、昨年度(2020年10月まで)の売上高は18%増の172億ドルと、過去最高を記録しています。

第4四半期(8-10月期)の増収率は前年同期比で25%となり、2021年度第1四半期(11-1月期)のガイダンスは中間点で同19%増とされています。

実績ベースの株価フリーキャッシュフロー倍率は24倍で、今の勢いからすると決して高くはないように思えます。

半導体装置製造は収益性が高く、例えば2020年度は25%の増収が58%のフリーキャッシュフロー増加につながっています。

研究開発にも力を入れていますが、財務は健全です。

2020年10月末の時点で現預金・長期投資資産を65億ドル保有していた一方、長期負債の総額はこれを下回る54億ドルでした。

半導体業界はチップ需給の変動による波のある業界ですが、5Gなどの分野でその重要性はますます世界的に高まっており、その中でも同社は10年先に光り輝く可能性を秘めています。

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3. エヌビディア:モバイル界の新興勢力?

10年後の勝者ということでは、画像処理に強みを持つチップメーカー大手エヌビディアを候補から外すわけにはいきません。

高精細ゲーム用画像処理チップ(GPU)で確固とした地位を築いた同社は、その技術力を成長著しい他の分野にも応用しています。

ワイヤレスの5G信号も、一部ではインターネットインフラ、データセンター、エッジネットワーク(エンドユーザー周辺の小規模データセンター網)を介して伝えられます。

この分野でエヌビディアのチップの採用が急速に進んでおり、同社にとって売上ベースで最大の部門になりつつあります。

5Gは今後、機械と機械の通信やヘルスケア、自動車などの産業用途にも活用されていきますが、こちらでも同社のロボティクス部門とAIリサーチ部門に活躍の場があります。

さらに、クアルコムなど多数のモバイル用チップメーカーにライセンスを提供する半導体設計大手アーム・ホールディングスを買収し、現在当局の承認を待っています。

2020年度3月期(8-10月期)の売上高は前年同期比57%増となっており、急成長を続けつつ、先を見据えて巨額投資を進めています。

ただしバリュエーションも極めて高くなっており、実績ベースの株価キャッシュフロー倍率は80倍に近い水準です。

とはいえ、このバリュエーションは巨額の先行投資を反映したものであり、同社は10年またはもう少し先にコンピューティングや5Gなどの新技術でリーダーとなる可能性を秘めています。

それを考慮すると、長期投資の対象として今なお十分に魅力的と言えそうです。

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5Gサービスの世界市場は今年415億ドルに達し、2021年から2027年の間に年率平均44%の成長率で成長する可能性があります。その成長市場で勝者となるであろう銘柄をご紹介します。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Nicholas Rossollioは、アプライド・マテリアルズ株、エヌビディア株、ベライゾン・コミュニケーションズ株を保有しています。Nicholas Rossollioの顧客は、記事で言及されている株式を保有しているかもしれません。モトリーフール米国本社は、エヌビディア株、クアルコム株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、プライド・マテリアルズ株、TモバイルUS株、ベライゾン・コミュニケーションズ株を推奨しています。

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