The Motley Fool

【米国株動向】2021年は近寄らない方が良いバフェット銘柄3選

出典:Motley Fool

モトリーフール米国本社、202114日投稿記事より

投資の世界では、ウォーレン・バフェットといえば成功と富の代名詞であり、同氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK-A)(NYSE:BRK-B)の1965年以降の株主のリターンは年率で平均20.5%、55年間では270万%に上り、市場全体のパフォーマンスに完全に打ち勝っています。

興味深いのは、バフェット氏は個人投資家の誰もが実行可能なことしか行っていないということです。

持続可能な競争上の優位性を持つ企業を見つけ、その企業に対する投資を長期間保有する同氏のアプローチに必要なのは確信と忍耐だけです。

しかし、この「オマハの賢人」と同氏の投資チームも完璧なわけではなく、バークシャーの現在の投資先約50社のうち3社については、2021年は近寄るべきではありません。

スノーフレーク

こう言うとグロース志向の投資家の機嫌を損ねるかもしれませんが、昨年9月に新規株式公開(IPO)を行ったクラウド・データウェアハウジング大手のスノーフレーク(NYSE:SNOW)は、2021年は何としても避けるべきです。

バークシャーはIPO直前にスノーフレークの未上場株を610万株取得しており、これは同社の発行済株式数の2%強に相当します。

バフェット氏はクラウド企業の事業内容に精通してはいないことから、この投資を主導したのが投資における同氏の副官であるトッド・コームズ氏とテッド・ウェスラー氏であることはほぼ間違いありません。

経営モデルとしては、スノーフレークがもたらすユニークな価値は評価できます。

たとえば、同社のクラウド・データソリューションは、アマゾンのS3やマイクロソフトのAzure(アジュール)など多くの最も人気のあるストレージ・サービス上に構築することが可能です。

企業が遭遇する最も一般的でストレスがたまる問題のひとつが、こうした競合する基盤プラットフォーム間でどうデータを共有するかということです。

スノーフレークは、顧客企業が基盤ストレージのプロバイダーに関係なくデータをシームレスに共有できるようにすることで、この問題を解決します。

さらに、同社の従量制課金モデルによって、高成長企業はデータストレージ支出を最も効果的にコントロールすることができます。

問題は、同社のバリュエーションが、最も強気の成長予想でさえも超えてしまったことです。

同社の売上高は2021年から2024年の間に5倍になる可能性がありますが、同社の株価は来年度売上高の約72倍、3年後の売上高の約27倍に達しています。

ウォール街がソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)銘柄の利益額を重視しないとしても、同社は800億ドルの時価総額を支えられるほどのスピードでは成長していないのです。

事業内容は評価できますがバリュエーションが高すぎるため、大幅な株価調整がない限り、2021年は回避すべき銘柄です。

【米国株動向】スノーフレークを上回るファンダメンタルズのクラウド3銘柄

クラフト・ハインツ

次の2021年に避けるべきバフェット銘柄は、消費者向け加工食品会社のクラフト・ハインツ(NASDAQ:KHC)です。

表面的には2020年は同社にとって悪い年ではなく、株価は年初来で8%上昇し、ダウ工業株30種平均(NYダウ)のパフォーマンスをわずかながら上回っています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが原因で外食が減ったことから、同社の調理が簡単な食品や香辛料に対する支出が増加しました。

有利な商品構成と価格の上昇により、同社の2020年1-9月期の内部成長率は6.7%となりました。

これは素晴らしいことのように聞こえますが、同社のバランスシートはひどい状態です。

バフェット氏自身も2016年のクラフト・フーズ(クラフト・ハインツの前身企業のひとつ)に対する対価が著しく高過ぎたことを公に認めています。

2019年初頭に、いくつもの中核ブランドについて150億ドルを超える減損処理を実施したにもかかわらず、同社のバランスシートにはおそらく回収不可能なのれん代がまだ330億ドル残っています。

さらに、同社の総借入額は昨年9月末時点で280億ドルを超えており、これに対して、現金および現金同等物の残高は270億ドルでした。

新型コロナウイルス感染症によって既存事業の売上高は増加しているものの、同社には既存ブランドに再投資する最低限の資本しかありません。

借り入れ削減のため、非中核資産の一部売却を図りましたが、買い手が見つかりませんでした。

財務上の柔軟性を確保するため、配当をさらに削減する必要があるかもしれません。

駄目押しの情報になりますが、ウォール街の予想によると、2023年末までの同社の売上高はわずかながら減少し、利益は増加しない見通しです。

同社が改善し始める前に、事態はさらに悪化する可能性もあります。

【バフェット株決算】クラフト・ハインツ社の最新決算情報と今後の株価の推移

バイオジェン

バイオテクノロジーの優良銘柄バイオジェン(NASDAQ:BIIB)も2021年は避けるのが賢明でしょう。

何年にもわたって、同社はバイオテクノロジー分野の代表的な銘柄であり、多発性硬化症(MS)治療薬テクフィデラは、年間売上数十億ドルのドル箱商品となっています。

さらに、同社はアルツハイマー病治療薬としてアデュカヌマブを開発しています。

約580万人の米国人がアルツハイマー病を患っていますが、利用できる治療の選択肢は限られており、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けたアルツハイマー病治療薬は、最大で年間100億ドル以上の売上になる可能性があります。

しかし、同社のバリュエーションを支えてきた最も重要なこれら2つの材料が、2021年は株価の下落要因となる見込みです。

まず、同社がテクフィデラの主要特許をめぐる訴訟に敗れたため、複数のジェネリック医薬品(後発医薬品)開発企業が模倣薬を昨年8月に発売しました。

バイオジェンは2028年まで独占権があると考えていましたが、より安価な製品が市場に出回ることで、同社の売上とキャッシュフローは大きな打撃を受ける見通しです。

さらに、アデュカヌマブがFDAに承認される可能性は高くなさそうです。

昨年11月、外部専門家による諮問委員会が圧倒的多数で承認に反対する結論を出しました。

FDAは諮問委員会の結論に従う必要はありませんが、多くの場合、その結論と同じ立場を取っています。

アルツハイマー病治療薬は承認実績に乏しく、このバイオジェンの重要な開発薬も売上にならない可能性が高いようです。

ノーベル賞受賞者により設立された米国製薬企業バイオジェンの期待できる新展開

フリーレポート配信

連続増配を継続する銘柄では株価が割高な水準にあることが多いです。ここではやや割高で、配当利回りが高くなくても、増配も含めた今後の成長性を評価できる銘柄を紹介します。

長期的に連続増配を続ける米国成長株3銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Sean Williamsは、アマゾン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)、アマゾン株、スノーフレーク株、マイクロソフト株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、バイオジェン株を推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを保有しています(バークシャー・ハサウェイ(B株)の2021年1月の200ドルのロング・コール、バークシャー・ハサウェイ(B株)の2021年1月の200ドルのショート・プット、アマゾン株の2022年1月の1940ドルのショート・コール、アマゾン株の2022年1月の1920ドルのロング・コール)。
最新記事