2021年に投資家が取るべき賢明な判断とは

モトリーフール米国本社、2020年12月20日投稿記事より
2021年に株価が急騰する前に今すぐ購入すべきでしょうか。
それとも、差し迫る暴落に備えて保有するものを売るべきでしょうか。
これは多くの投資家が疑問に思っていることでしょう。
将来どうなるかはわからないため、投資家は先見性のある動きを取ることは難しいです。
しかし、賢明な動きをすることはできます。
そして、投資家が2021年にできる賢明な動きは、売却よりも多くの銘柄を購入することだと信じています。
銘柄を購入する場合
株式市場は100年以上の過去の統計があり、長期的なデータが揃っています。
そして、すべての投資家が知っておくべき2つの統計があります。
一つめは、株価はほとんどの場合、時間をかけて上昇していきます。
過去100年のスパンで見ると、株式市場は3年のうち、2年近くは上昇しています。
言い換えれば、2021年に株価が上がると賭けた場合、これが正しい確率は66%になります。
二つめは、株価が下落したとしても、それは通常長くは続きません。
AP通信によると、第二次世界大戦からのデータで見ると、弱気相場が続く期間は14ヶ月となっています。
また、平均的な市場調整はわずか5か月となっています。
これら2つのデータから、投資家は2021年に株式を購入することを計画したほうがいいでしょう。
現金をうまく活用する
手元に現金を残しておくことは、優良銘柄を絶好の機会で購入するために重要です。
例えば、2020年のアマゾン(NASDAQ:AMZN)の動きについて考えてみましょう。
2020年におけるアマゾンの成功は、パンデミックによるeコマースおよびクラウド業界の成長によるものです。
株価は年初来から72%増となっており、暴落前であっても購入に最適な時期と言えるでしょう。
しかし、3月には52週高値から20%以上下落しており、さらに最適な時期だったと言えます。
このようなタイミングは通常予想することができず、投資家が下落を待つ間に株価がどんどん上昇してしまう可能性もあります。
今度はロク(NASDAQ:ROKU)の場合を考えてみましょう。
ロクの9月の株価は、史上最高値を記録しました。
これは、ロクの顧客がこれまで以上にストリーミングを活用し、より多くのメディア企業がロクと提携して自社製品を視聴者に提供しているためです。
好調な業績と株価により、多くの投資家がロク株の購入を検討していたと思われますが、同時に購入しやすい株価まで下がることを望んでいました。
しかし、ロク株は10%ほど下落することはありましたが、株価はそのまま2倍近くにまで上昇しています。
アマゾンとロクの教訓は、投資家は株価の下落を活用するために現金を保有しておくべきではあるが、株価が下がることを待つだけでは、大幅な上昇の波に乗るチャンスを逃すリスクもあるということです。
したがって、理想的なアプローチは、定期的なスケジュールに従って投資を続けることでしょう。
いつ売却するか
いつ銘柄を売却するべきかは、感情によっても左右されやすいため、把握するのは難しいです。
しかし、今後を考えると、新たなロックダウン、高い失業率、または消費者行動の変化に対応できないような銘柄は、売却を検討してもいいかもしれません。
筆者はこれを考えた結果、ポートフォリオで長年保有していたカジュアルダイニングのステーキレストランであるテキサスロードハウス(NASDAQ:TXRH)を売却しました。
新型コロナウイルスの影響を大きく受けたにもかかわらず、同社の株価は最近史上最高値を記録しました。
2020年最初の3四半期を通じて、売上高は前年比13%減、純利益は91%減となりました。
テキサスロードハウスは、パンデミックに適したビジネスではありません。
新型コロナウイルスが今後数ヶ月でさらに悪化した場合、ポートフォリオでもっとも打撃を受けるであろう銘柄になると考えています。
一方、モトリーフールの寄稿者であるローレンス・ロスマンは、テキサスロードハウス株を購入するのに最適な時期かもしれないと考えています。
うまくいけば売却することは義務ではなく、例外的な行動になるでしょう。
これまでのように、株式を購入することは投資家が2021年に行うことができる最も賢明な動きになると信じています。
フリーレポート配信
新型コロナウイルスの感染再拡大で未だ予断を許さない状況ですが、ワクチン開発で大きな進展が示されるなど、厳しい状況の中にも明るい兆しも見えてきています。2021年にかけて成長ストーリーを持っている5銘柄を紹介します。
「2021年注目の5銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)
また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。
公式ツイッターアカウント、公式フェイスブックアカウントをフォローする。
また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Jon Quastは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、フェイスブック株、ピンタレスト株、ショッピファイ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。