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ゲーム産業で注目が集まる「ポーランド投資」について

出典:Getty Images

地政学的にヨーロッパの東側に位置するポーランドは、第二次世界大戦後に東側諸国の一員として共産主義の道を進んで行きました。

ソビエトに倣ってスターリン主義化の社会が一変したのが、1989年に起きた「ベルリンの壁」の崩壊です。

その後、ポーランドは計画経済から市場経済へと移行したため、2020年現在でも資本主義としての歴史が浅く、それが投資家にとってポーランドが馴染みのない国の一つである要因かもしれません。

しかし、現在のポーランドは世界中のベンチャーキャピタルからも注目されている国です。

今回はポーランドとその経済の特徴について考察していきます。 

ポーランドの経済事情

ポーランド経済を左右するのが隣国ドイツです。

ヨーロッパの工業大国であるドイツと密接な経済関係にあるため、ポーランドはドイツ経済に引っ張られやすい特徴があります。

とはいえポーランドはEUファンド(欧州投資基金)の恩恵を2007年〜2020年にかけて最も享受している国です。

また2004年にEUに加盟する前から海外からの資金援助を受けています。

ポーランド経済の成長をEUファンドが支えてきたといって間違いないでしょう。

そして近年、ポーランドは経済成長と共に消費文化を謳歌しており、「東側」にいた時代とは社会構造が様変わりしています。

欧州を拠点にマーケットを拡大する際の重要なエリアとしてポーランドは位置づけられており、ヨーロッパ社会の中でもポーランドは最も勢いのある国として台頭してきています。

実際、若い世代を中心にフランスやイギリスなどの西欧諸国のライフスタイルを取り入れる動きが活発になっています。

そして直近の経済状況ですが、新型コロナによって縮小しているものの、2020年のGDPは−3.4%と予想されています。

現在、イギリスを中心にコロナが拡大していることを考えれば、来年の前半も経済の状況は悪いはずです。

とはいえ、それはポーランドだけでなく、他のヨーロッパ諸国も変わりありません。

そしてポーランドはコロナ収束後にいち早く景気回復する国となる可能性が高いです。

なぜならポーランドの国内企業のバランスシートが極めて安定しているからです。

そして政府のコロナ対策も今のところ上手く機能しています。

またポーランドの失業率と今後の見通しですが、2019年3.3%、2020年3.9%、2021年5.4%、2022年4.7%と安定しています。

そして2021年のポーランドのGDP予想は+5.1%という高水準であることから、投資対象として「ポーランド」は充分に投資の選択肢として検討できると思います。

ゲーム産業とゲーム愛がポーランドを支えている

現在、ポーランド経済の新機軸となりつつある消費産業の一つが「ゲーム」です。

なかでも最近話題のゲーム「サイバーパンク2077」を制作したCDプロジェクトという会社は、ポーランドの首都ワルシャワにある新興企業です。

その他にもCDプロジェクトは、中世を舞台にした「ウィッチャー」シリーズなども手掛けており、世界基準で見てもゲーム業界を牽引する企業へと躍進しています。

また首都ワルシャワにはゲーム会社が約400社あり、この国から毎年約100本前後のゲームが世界で発売されています。

なぜポーランドでゲーム産業が花開いたのかというと、そのルーツは共産主義時代へと遡ります。

当時、ポーランドでは海賊版ゲームを交換する文化があり、そうしたコミュニティが新たなゲームカルチャーを生み出すこととなりました。

つまりゲームを通じて西側のカルチャーに触れていたのです。

こうした社会的背景から見えてくるように、ポーランドのゲームに対する意識はヨーロッパ随一といえると思います。

ポーランド投資で注目したいETF

ポーランドに投資しようとしても、米国市場に上場しているポーランド企業は多くありません。

そこで注目したいのが「アイシェアーズMSCIポーランドETF(ティッカーシンボル:EPOL)」です。

このETFはCDプロジェクトやアパレル企業のアレグロなどの消費産業や通信・金融・エネルギーなど、ポーランドを代表する企業で構成されています。

ポーランド経済は1989年の体制転換後、四半世紀に渡って継続して経済成長を続けており、これはEU加盟国の中でもポーランドだけです。

今後、ヨーロッパで最もアップサイドが期待できる国として、ポーランドが世界中から注目されることは間違いありません。

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