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【米国株動向】2021年に注目の高配当銘柄:リアルティ、AGNCの2銘柄を比較

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201214日投稿記事より

米国10年物国債の利回りが0.94%という現在の超低金利環境下では、高利回りを求めることが非常に難しくなっています。

その中で比較的高い利回りを安定的に実現し続けているのが不動産投資信託(REIT)セクターです。

そのREITセクターの中でも特に利回りが高くなっているのが小売REITとモーゲージ(不動産担保ローン)REITです。

以下では各REITを代表する2銘柄を紹介します。

コロナ禍中も増配したリアルティ・インカム

小売REITのリアルティ・インカム(NYSE:O)は物件を保有し、これをテナントに長期契約でトリプルネットリース(税金・修繕費・保険料は賃借人負担)しています。

このタイプのREITは景気変動の影響を受けにくいテナントが多く、同REITもコンビニエンスストア、ドラッグストア、1ドルショップなどが主要なテナントです。

ドラッグストアチェーンのウォルグリーン、セブンイレブン、1ドルショップのダラー・ジェネラル、宅配便のフェデックスも同REITのテナントです。

コロナ禍の影響を受けながらも賃料回収率は回復し続けており、9月は94%に達しました。

このビジネスモデルによってコロナ禍中でも配当支払いを継続できており、6月には増配も実施しています。

政府保証を受けるAGNC

モーゲージREITは従来型のREITと違って物件を持たず、賃料収入もない代わりに不動産担保債券を保有しており、銀行に近いビジネスモデルです。

AGNCインベストメント(NASDAQ:AGNC)はモーゲージ担保証券(MBS)を扱うモーゲージREITです。

そして保有する債券はファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)とフレディマック(連邦住宅金融抵当公庫)が発行したMBS、つまり政府保証の付いたMBSにほぼ特化しています。

信用リスク vs 金利リスク

両REITのリスクは種類が違います。

リアルティ・インカムについては賃料を回収できないリスクという信用リスクを見落とせません。

一方、AGNCのポートフォリオのほとんどは政府保証付きであるため、借り手が支払い不能になったとしても元本と利息を回収できます。

同REITには信用リスクはほとんどないものの、そのビジネスモデルの特性上、金利リスクと流動性リスクはあります。

今春大きな損失を出して減配したのも、これらのリスクが原因でした。

同REITは景気が悪いと金利が低水準にとどまるため恩恵を受け、逆に景気が良くなると金利が上昇して環境は厳しくなります。

配当を毎月支払うリアルティ・インカムの配当利回りは執筆時点で4.7%であり、25年以上連続で増配を維持している「配当貴族」の称号を持ちます。

同じく毎月配当型のAGNCの配当利回りは執筆時点で9.3%です。

4月に月間配当を0.16ドルから0.12ドルに引き下げましたが、第2四半期(4-6月期)の決算発表カンファレンスコールで、振り返ると不必要な減配だったと認めています。

利回りが高いのはANGCですが、配当の安定性ではリアルティ・インカムに分があると言えます。

今後を大きく左右するのは、コロナ禍の先行きです。

リアルティ・インカムの大半のテナントは賃料支払いを続けているものの、パンデミックの影響が大きいスポーツクラブや映画館もテナントに抱えています。

景気が早いうちに回復する場合は、同REITが恩恵を享受する一方、AGNCは金利リスクによるダメージを受ける可能性が高いと言えるでしょう。

景気後退が続く場合は、ポートフォリオのほとんどに政府保証が付いているAGNCがアウトパフォームする公算が大きいと言えるでしょう。

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配当利回りが高く安定した値動きの株は、安定した配当収入をもたらし、株価の乱高下からストレスを受けずに、株を保有し続けることができます。また、多くの米国株は四半期毎に配当を支払うので、リタイヤ層に向いています。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Brent Nyitray, CFAは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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