The Motley Fool

米国銀行銘柄比較:バンク・オブ・アメリカとシティグループはどちらがおすすめか?

-大手銀行はどのように比較すべきか?-

モトリーフール米国本社、2019年1月28日投稿記事より

銀行株式は金融危機以来上昇してきましたが、以前の栄光を完全に取り戻すことはできないかもしれません。

過去10年間の大幅な株価上昇は非常に印象的でしたが、バンク・オブ・アメリカ(ティッカー:BAC)もシティグループ(ティッカー:C)も、2008年の不況によって受けた株価下落を完全には回復できていません。

バンク・オブ・アメリカもシティグループも生き残ることができましたが、金利上昇と経済成長についての予想が突然反転したため、昨年末に両行は苦戦しました。

バンク・オブ・アメリカとシティグループについて、どちらがおすすめかを検討してみましょう。

株価パフォーマンスとバリュエーション

バンク・オブ・アメリカとシティグループは、この1年で厳しい局面を経験しました。2018年1月以降、シティグループの株価は約20%下落しました。

バンク・オブ・アメリカの株価はこれまでのところ堅調に推移していますが、過去12ヶ月間で見ると9%下落しています。

株価の下落は最近の財務実績とは対照的です。

バンク・オブ・アメリカのPER11倍に対して、シティグループPERは9倍です。

バンク・オブ・アメリカの予想PER9倍と比較して、シティグループの予想PERは7倍に過ぎないため、近い将来の予測を見てもバンク・オブ・アメリカの方が評価されています。

簿価を使用しても同様の結果が得られます。

シティグループは簿価の0.85倍で取引されています。

バンク・オブ・アメリカは簿価の1.2倍未満で取引されています。

これを見ると、バンク・オブ・アメリカの方が若干割高であり、バリュエーション的にはシティグループに軍配が上がります。

両行の配当の差について

通常の配当に戻すことはほとんどの金融機関にとって優先事項であり、バンク・オブ・アメリカとシティグループは、そのミッションを順調に進めています。

シティグループの配当利回りは現在2.9%という印象的なもので、バンク・オブ・アメリカの配当利回り2.1%を上回っています。

シティグループが増配を始めるまでには長い時間がかかりましたが、いったん開始した後は、順調に配当を増やしていきました。

同行の四半期配当は2016年に3倍以上に増加し、2017年に2倍になり、2018年には40%以上増加し、現在の1株当たり0.45ドルの支払額になりました。

これは、シティグループが金融危機後数年間に支払ってきた1株あたり0.01ドルと比べると大きな違いです。

バンク・オブ・アメリカもまた、配当を増やしてきました。

四半期配当は、この1年半の間に2倍になりました。

バンク・オブ・アメリカは、シティグループよりも早く配当を引き上げることができましたが、その成長ペースはより緩やかでした。

配当を重視する投資家にとっては現在、シティグループはバンク・オブ・アメリカを凌駕しています。

成長見通しとリスク

2018年の株価急落時、バンク・オブ・アメリカとシティグループの投資家は緊張しました。

しかし、両行の株価は2019年1月に素晴らしい回復を遂げました。

バンク・オブ・アメリカの第4四半期決算発表によれば、忠実な預金顧客が当座預金口座および普通預金口座の比較的低い金利を受け入れてくれたことに加え、金利が上昇したことで収入を増やすことができたためです。

堅実な経済需要により、多くの貸付を行うことができました。効率性の大幅な向上と相まって、バンク・オブ・アメリカは、自社株買いと配当を通じて事業の成功を株主と共有しました。

シティグループは、バンク・オブ・アメリカよりも多くの課題を抱えていましたが、それでも大いに展望があります。

2018年第4四半期に、シティグループは債券トレーディング部門の収入確保に苦戦しましたが、これは金融市場の高いボラティリティの影響を同部門が大きく受けたためです。

それでも、コスト削減の取り組みによりシティグループの効率性は向上し、それが銀行に堅実な利益をもたらしました。

マイケル・コーバットCEOは「より不透明なマクロ環境」に懸念を抱いていましたが、消費者向け銀行業務の堅調な業績により、今後の銀行業務に関して良好な見通しを持っています。

どちらの株式がおすすめか?

割安なバリュエーションとより高い配当利回りにより、シティグループの方がおすすめの株式に見えます。

しかし、バンク・オブ・アメリカにも多くの魅力があります。

正直、どちらがよいかについては甲乙つけがたく、両行の株価は、2019年以降に良好なパフォーマンスをあげる可能性があります。


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

こちらは無料レポートです。ここからアクセスできます。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

最新記事