【米国株動向】小型株ETFに投資することを検討すべき理由

モトリーフール米国本社、2020年12月6日投稿記事より
ほとんどの人は、S&P500インデックスファンドを初心者向けのパッシブ投資と考えているでしょう。
しかし、その他にもたくさんのインデックスファンドがあります。
例えば、人気がありながらあまり知られていないファンド、バンガード・スモールキャップ・インデックスETF(NYSEMKT:VB)を見てみましょう。
VBは賢明な長期投資オプションになりえると思われます。
並外れたリターンの可能性
バンガード・スモールキャップ・インデックスETFには、時価総額が3億ドル~20億ドルの企業が含まれています。
言うまでもなく、このファンドにはアマゾン(NASDAQ:AMZN)やアップル(NASDAQ:AAPL)などの大企業は含まれていません。
代わりに聞いたことのないような企業が含まれています。
これらの企業は現在、比較的小規模ですが、将来的には大きく成長する可能性があります。
小型株のうちに投資することで、最終的に中型株または大型株になった場合、非常に大きなリターンにつながる可能性があるのです。
非常に安価
長期投資家は経費を最優先して考える必要があります。
経費率が1%増えただけでも、時間の経過とともにリターンに大きな差が生まれます。
このバンガードETFは0.07%の経費率を誇り、平均して1.10%の費用がかかる同等の小型ファンドに比べて非常に安価です。
分散投資を提供
多くの小規模企業に投資するETFを、大規模および中規模の企業が含まれているポートフォリオに追加することで大きな分散効果を得ることができます。
これは、ポートフォリオに膨大な企業数を抱えることを意味しており、トータルリターンの機会が最大化され、膨大な損失を被る可能性が最小化されます。
さらに、バンガードの小型ファンドを保有することには利点があります。
これらの企業は通常、ビジネスを立ち上げたばかりか、多額の負債を抱えているか、まだ利益を上げる前の段階です。
そのため、小型株の勝者と敗者を選び出すことは難しいといえます。
そのため、バンガードETFを選ぶのが最善でしょう。
費用非効率の可能性
小型株をリサーチするアナリストは少なく、投資家が入手できる情報も少ないため、一般的に小型株は費用対効果が悪いといえます。
また、小型株は品質に大きなばらつきがあるため、成長の可能性が非常に高い株もあれば、破産するものもあります。
バンガードETFにより、優良銘柄を一定程度選別することが出来ます。
注意すべき点
バンガード・スモールキャップ・インデックスETFだけを保有したり、ポートフォリオ全体の20%以上を保有したりすることはお勧めしません。
リスクとリターンの観点からは、S&P 500インデックスファンドのような大型株ファンド、およびS&P中型株400インデックスファンドのような中型株ファンドの補足として、小型株ファンドを保有するのが最善でしょう。
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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者 Sam Swenson、CFA、CPAは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、アップル株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。