The Motley Fool

【米国株動向】ダウが2021年に4万ドルを突破する可能性はあるか?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201210日投稿記事より

ダウ・ジョーンズ工業株30種平均、通称「ダウ」は最近、3万ドルの大台に史上初めて乗りました。

次の節目である4万ドルに到達するには、執筆時点(12月9日時点)から約32%上昇する必要がありますが、意外と早く達成できるかもしれません。

ダウが2021年末までに4万ドルを突破し得る理由

2021年に達成する可能性も、十分にあります。

バイデン次期政権は法人税と高所得者の所得税について増税を示唆していますが、来年中に実施される可能性は低いと思われます。

一方で、数兆ドルの景気刺激策、何らかの学生ローン免除措置、失業率の低下などが実現すれば、株価は押し上げられそうです。

1月に行われるジョージア州の上院議員決選投票で民主党が2議席を獲得すれば、その可能性はさらに高まります。

加えて金利は歴史的低水準にあり、連邦準備制度理事会(FRB)は2021年に入っても当分はベンチマーク金利をゼロ付近の水準に据え置くという方向性を示しています。

エコノミストの予想によると、2021年のGDP成長率は6%という過去35年以上で最高の水準まで上がる見込みです。

指数を構成する30銘柄の一部が追い風を受けることにも期待できます。

構成比上位10銘柄に入るビザ(NYSE:V)、マクドナルド(NYSE:MCD)、ボーイング(NYSE:BA)は、コロナ禍が終息に向かえばいずれも大きな恩恵を受けます。

テーマパークが正常化しておらず映画館とクルーズ船が再開できていないディズニー(NYSE:DIS)や、アメリカン・エキスプレス(NYSE:AXP)、JPモルガン・チェース(NYSE:JPM)も同じです。

アップル(NASDAQ:AAPL)とベライゾン(NYSE:VZ)は、2021年に5Gの利用加速によって大きな恩恵を受ける可能性があります。

構成比率が比較的大きいホーム・デポ(NYSE:HD)は、特に住宅ローンが低水準のままなら、米国での住宅建設需要の急拡大によって極めて大きな追い風を受けることになるかもしれません。

リスクも検討

もちろん、予想の多くが外れることも十分に考えられます。

そこで、ダウの4万ドル到達を妨げる主なリスク要因を挙げてみます。

ワクチン接種の遅れ:これが最大のリスクと言えるでしょう。

国民の大多数が接種を済ませるのが3月になるか9月までずれこむかで、米国経済への影響は大きく変わってきます。

増税:これは2022年以降となる可能性が高いものの、効力を2021年1月1日まで遡及することを議会が承認する可能性もあります。

バイデン次期大統領の増税案通りに法人税が現行の21%から28%に引き上げられた場合、上場企業の最終利益は平均で約15%減少します。

金利:当面低水準のまま据え置かれる見通しですが、絶対ではありません。

米国債利回りや住宅ローンなどの消費者ローン金利が徐々に上がることも考えられ、そうなれば株式市場にとっては逆風となります。

限定的な刺激策:大型の景気刺激策が期待されていますが、実現する保証はありません。

特に上院で共和党が優勢を保った場合、法案成立は難航するかもしれません。

ダウがいずれ4万ドルを突破するのはほぼ確実と言えるかもしれませんが、2021年に達成できるかどうかとなると、話は別です。

とはいえ、上で挙げたような株価を押し上げる条件が揃えば、来年に突破することも十分に考えられると言えるでしょう。

フリーレポート配信

新型コロナウイルスの感染再拡大で未だ予断を許さない状況ですが、ワクチン開発で大きな進展が示されるなど、厳しい状況の中にも明るい兆しも見えてきています。2021年にかけて成長ストーリーを持っている5銘柄を紹介します。

2021年注目の5銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Matthew Frankel、CFPは、アメリカン・エキスプレス株、アップル株、ウォルト・ディズニー株を保有しています。Matthew Frankel、CFPは、アップル株のオプションを保有しています(2021年2月の140ドルのショート・コール)。モトリーフール米国本社は、アップル株、ホーム・デポ株、ウォルト・ディズニー株、ビザ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ベライゾン・コミュニケーションズ株を推奨しています。モトリーフール米国本社は、ウォルト・ディズニー株のオプションを推奨しています(2021年1月の60ドルのロング・コール、2020年10月の125ドルのショート・コール)。

最新記事