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【米国個別株動向】アマゾン、自社のインフラを整備し配送パートナーへの攻勢を強化

‐アマゾンの配送ネットワーク構築はまだ始まったばかり‐

モトリーフール米国本社、2019年1月24日投稿記事より

アマゾン(ティッカー:AMZN)は、近年、社内の配送ネットワークを徐々に構築しています。

2016年にプライム・エアーと呼ばれる配送用飛行機をリリースした後、同社は2017年後半にSeller Flexと呼ばれる配送サービスを開始しました。

そして、外部の販売業者にもSeller Flexの使用を認め、フェデックス(ティッカー:FDX)やUPS(ティッカー:UPS)のような配達業者に対抗してきました。

アマゾンは現在、フェデックスやUPSへの攻勢を強化しています。

物流改革の一手、アマゾン・エアーによりフェデックスとUPSは数十億ドルの事業を失う可能性がある

アマゾンは得意の低価格戦術を活用

ウォール・ストリート・ジャーナルは「アマゾンは、フェデックスとUPSから顧客を密かに取り込もうとしている」と報じています。

アマゾンは、他の運送業者が請求する手数料の一部を徴収しないことで、競争を勝ち抜こうとしています。

成長を追求するためのわずかな赤字など、電子商取引の巨人にとっては、目標を達成するためのささいな投資にすぎません。

このサービスは、ロンドンとロサンゼルスで行われており、アマゾン・シッピングと名付けられています。

同社はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、「アマゾンで販売する中小企業のサポート」を支援することを目指している、と述べています。

同社はまだ、大規模な加盟店をサービスの対象にはしていません。

フェデックスとUPSは、アマゾンの脅威を軽視し続けていますが、アマゾンのような既存秩序を破壊するような企業を無視するのは危険だと思われます。

フェデックスのフレッド・スミスCEOは先月、「アマゾンは、現時点では同業他社とは考えていない」と述べました。

現時点では、アマゾンはフェデックスの総収入の約3%しか占めていません。

自社の飛行機編成を拡大

アマゾンは12月にエアー・トランスポート・サービス・グループ(ティッカー:ATSG)とのパートナーシップを拡大し、ボーイング767をさらに10機リースしました。

そして、既存使用の航空機20機のリースを延長しました。

これにより、アマゾンの総リース航空機数は50機になります。

そのうち30機はエアー・トランスポート・サービス・グループ(子会社のABX Airを含む)によって運営され、20機はアトラス・エアーによって運営されています。

アマゾンは、エアー・トランスポート・サービス・グループのワラント取得を継続しており、将来的に同社買収へ関心を示しています。

エアー・トランスポート・サービス・グループは、最近の契約の一環として、より多くのワラントをアマゾンに発行し、アマゾンが議決権の33%を獲得することを可能にしました。

2026年1月までに最大17機の航空機をリースすれば、アマゾンはさらに40%までの出資を保証できるワラントを確保することができます。

ワラントの行使価格は、1株当たり21.53ドルです。

アマゾンは、シカゴロックフォード国際空港でアマゾン・エア・ハブを拡大し、フォートワースのアライアンス空港とシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港で新しいハブを構築しています。

増収と経費削減を同時に実行

配送ネットワークの構築は、アマゾンの中核事業にとって非常に重要です。そのため、同社は配送ネットワークの垂直統合に戦略的な関心を寄せています。

同社は、配送コストを開示していません。しかしモルガン・スタンレーは、アマゾン・エアーの使用によって、年間の配送コストは約20億ドル削減できたと見積もっています。

なお、2018年初めの3四半期間の配送コストは、前年同期比約30%増の186億ドルに達しています。

自社配送ネットワークを構築するには、信じられないほどの時間と費用がかかりますが、アマゾンにはその余力が十分にあるでしょう。


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