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【米国株動向】スクエアは、ミリオネアを生み出す銘柄となるか?

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201126日投稿記事より 

キーポイント

・スクエアの年初来株価は250%近く上昇しており、時価総額は940億ドルとなっています(本稿執筆時点)。

・2020年1月〜9月期のビットコイン事業の売上高は28億2,000万ドルとなり、前年同期3億3,900万ドルから急成長しています。

・ビットコインは利益での貢献度は低いものの、ビットコインによってユーザーの「Cash App(キャッシュアプリ)」利用頻度が高くなっています。Cash Appは同社の売上・利益の急成長を牽引するセグメントです。

企業に投資を行う最善のタイミングは、その企業が急成長期(売上が株価の主な要因である、設立後間もない段階)から利益成長期(より効率的な規模に到達して、利益成長が始まった段階)に移行している時です。

スクエア(NYSE:SQ)は、まさにこの段階にあります。

2020年は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の影響で、マーチャント・サービス・セグメントにとっては厳しい年となっていますが、個人をターゲットとしたCash Appセグメントは極めて好調です。

スクエアの2020年年初来の株価は250%近く上昇し、時価総額は940億ドルとなっています(本稿執筆時点)。

同銘柄はもはや、大幅なリターンを生み出す可能性を秘めた小型株ではありませんが、今後10年でかなりのリターンを出す可能性はあります。

「正常化しつつある」経済状況において、手堅い選択

スクエアはもともと、中小の事業者を対象に、金融サービスやデジタル決済を提供する企業です。

2020年春に各地でロックダウンによって起こった経済の停滞は、マーチャント・サービス・セグメントの業績悪化を招くと予想されました。

実際、株価は2月終わりと3月初めには一時的に50%以上下落しています。

しかし、同社の株価は反発しています。

中小事業者の、予想以上の迅速なオンライン販売への切り替え能力が過小評価されていました。

同社の「セラー・エコシステム(マーチャント向けサービス)」セグメントの業績は決して素晴らしいとは言えませんが、手がつけられない状態というわけでもありません。

同社自体が、顧客である事業者らが困難を乗り切り、新たなデジタルの時代に適応する助けとなっています。

同社の事業者向け各種サービスは、夏に成長基調に戻りましたが、さらに回復する余地は大いにあります。

経済が再び回復することで、スクエアの支払いや財務管理ツールを利用する事業者の活動は、活発になるはずです。

スクエアの「セラー・エコシステム」は、再び2桁成長を遂げるでしょう。

未来の銀行となるか?

その一方で、Cash Appセグメントにも多くの魅力があります。

同社全体の2020年1月〜9月期の売上が前年同期比86%増となったのは、このセグメントのおかげです。

Cash Appが他のモバイル・ウォレットと差別化される点は、ユーザーが株やビットコインの取引も行えるということです。

ビットコイン関連売上は2019年第1四半期〜第3四半期までの3億3,900万ドルから、2020年の同期間には28億2,000万ドルに急成長しています。

確かに、ビットコインはスクエアにとって利益の低い分野です。

ビットコイン粗利益は、年初来執筆時点までで、わずか5,600万ドルです。

とはいえ、Cash Appには、デジタル通貨と同じ場所にビットコイン・トークンを保存できるといった機能があることが魅力です。

単なるP2Pの資金移動といった基本的機能のみの場合と比べると、Cash Appの月間ユーザー数は増加しています(2020年第3四半期には、250万以上のユーザーが株式取引口座をCash Appに移しています)。

そのようなユーザーの月平均取引回数は、資金移動の目的だけで利用するユーザーと比べて、3〜4回多くなっています。

第3四半期のビットコインを除いたCash Appセグメントの売上は、前年同期比174%増の4億3,500万ドルでした。

スクエアは、消費者や加盟店などのユーザー数や、モバイルアプリで使えるサービスを増やすために、Cash Appに大量の資金を投入してしています。

資金投入やパンデミックの影響にもかかわらず、スクエアの利益率はすでに上昇し始めています。

2020年第3四半期の調整後EBITDA(支払利息・税金・減価償却控除前利益)は1億8,100万ドルと、前年同期比38%増であり、2020年第1四半期の900万ドル、第2四半期9,800万ドルと比べると急激な回復を遂げています。

ビットコイン関連を除くと、第3四半期のEBITDA利益率は13%でした。

利益よりも売上成長を優先させる時期にある企業としては、決して悪くない数字です。

さらに、同社の様々なプロジェクトが実を結び始めており、利益率は時間とともに大幅に上昇するでしょう。

このフィンテック企業は、従来型の銀行と互角の勝負をするために必要な手段をすべて備えつつあります。

加えて、それらのサービスがユーザーのスマートフォンで、非常に効率良く使えます。

スクエアは最近では大企業となっていますが、事業者や消費者による同社プラットフォームの利用は続いており、さらなる上振れ余地が多く残されています。

今後10年、20年ではるかに巨大な企業へと成長すると思われます。

同銘柄に少額の投資を行えば、将来ミリオネアになることが叶うでしょうか?

そうはならないかもしれませんが、確実にプラスになるでしょう。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Nicholas Rossolilloは、スクエア株を保有しています。Nicholas Rossolilloは、記事で言及されているかそう通過を保有していません。Nicholas Rossolilloの顧客は記事で言及されている株式や仮想通貨を保有しているかもしれません。モトリーフール米国本社は、スクエア株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式や仮想通貨を保有していません。
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