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【米国株動向】割安な高配当株3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201123日投稿記事より

S&P500指数は新型コロナワクチン開発成功への期待から、執筆時点で上場来最高値に近い水準で推移しています。

ただし、感染率の上昇や失業者数の増加、あるいは米国の政権移行が難航することで勢いがそがれる可能性もあります。

そのリスクが心配なら、嵐を乗り越えるのに適した高配当株を保有するのがよいかもしれません。

以下では、バリュエーションが低くなっている高配当株3銘柄を紹介します(株価指標等は執筆時点)。

1. 世界トップのネットワーキング会社:シスコ

ネットワーキング用ハードウェアとソフトウェアの世界最大手であるシスコ(NASDAQ:CSCO)の予想配当利回りは3.5%で、最近12カ月間のフリーキャッシュフローに占める配当の比率は40%にとどまっています。

また、2011年に配当支払いを開始して以来、増配を毎年続けています。

しかし、売上高は四半期連続で前年同期から減少しており、株価はこの12カ月間で10%近く下落しました。

同社は、減収の原因はデータセンター向けのインフラハードウェア販売の低迷、そしてコロナ禍の影響や中国での契約逸失にある、としています。

セキュリティ事業は伸び続けているものの、ハードウェアの減収分をカバーするには至りませんでした。

ただ、上述のような逆風下にありながら、同社は第2四半期(2020年11月-2021年1月)についてアナリスト予想を上回るガイダンスを発表し、転換点に近づきつつあることを示しました。

今年度(2021年7月末まで)について、アナリストは1%の減収と2%の減益を予想していますが、来年度についてはパンデミック終息の見通しや5Gへの買い替需要などを踏まえて4%の増収と7%の増益を見込んでいます。

このアナリスト予想に基づくと、予想株価収益率(PER)はわずか14倍となります。

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2. 世界最大のx86CPUメーカー:インテル

PCおよびデータセンター向けx86系(32ビット)CPUの最大手であるインテル(NASDAQ:INTC)の株価は、最近12カ月間で20%以上下落しています。

その原因として挙げられるのは、売上の低迷、競合メーカーAMD(NASDAQ:AMD)によるシェア拡大、14ナノ・10ナノ・7ナノチップの生産問題です。

株価下落により、予想配当利回りは2.9%に押し上げられ、予想PERは10倍に低下しています。

アナリストは今年度については5%の増収を見込んでいますが、来年度は小型チップ製造の「プロセスレース」(薄型化などの工程改善競争)でTSMC(台湾積体電路製造)との差がさらに開き、6%の減収になると予想しています。

それでも、最近12カ月でフリーキャッシュフローの27%にとどまる配当支払いは安全と言えそうで、増配も3年連続で続けています。

苦境にあるものの、CPU生産をTSMCに委託してAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)のような生産設備を持たない「ファブレス」メーカーとなってコストを大幅に削減しつつ生産問題を解消するなど、打開策は多数あります。

立ち上げて間もないディスクリートGPU事業を拡大し、AMDやエヌビディアに対抗してゲーム市場の成長を取り込むのも一つの手でしょう。

そういった痛みを伴う変化を経て同社への見方が変われば、長期的な成長性に対して非常に割安に見えてくるかもしれません。

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3. クラシックな高配当銘柄:ジョンソン・エンド・ジョンソン

ヘルスケア製品大手としてさまざまな部門を抱えるジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)(NYSE:JNJ)は58年連続で増配を続けており、「配当王」に分類されています。

過去12カ月間のフリーキャッシュフローに占める配当支払いの割合は56%にとどまり、増配は当面続けられそうです。

予想配当利回りは2.7%で、予想PERは17倍と低めです。

コロナ禍に伴う不急の手術の延期で医療用機器販売は減少しましたが、消費者製品は米国で好調で、医薬品も血液がん治療薬のダラザレックスとイムブルビカを中心に伸びています。

アナリストは、医療用機器の低迷により今年度の売上高は横ばい、利益は8%の減少になると予想しています。

しかし、来年度はパンデミック関連の逆風が収まるにつれ、9%の増収と12%の増益になると予想しています。

これまで長年にわたり浮き沈みを経験してだけに安定感があり、なおかつこの1年で株価を大きく上げたディフェンシブ株に比べて割安になっています。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Leo Sunは、シスコ・システムズ株、ジョンソン・エンド・ジョンソン株を保有しています。モトリーフール米国本社は、エヌビディア株、台湾積体電路製造株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ジョンソン・エンド・ジョンソン株を推奨しています。
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