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Huluはネットフリックスと対照的な戦略で加入者が増加中。ネットフリックスの牙城は崩れるのか?

出典:Getty Images

Hulu、オリジナルコンテンツへの投資と加入者の拡大を目指す

モトリーフール米国本社、2019年1月25日投稿記事より

Huluは2018年に過去最高の年間加入者成長率を記録し、年間2500万人を超える加入者を獲得しました。

これは米国のネットフリックス(ティッカー:NFLX)の加入者数のほぼ半分です。

Huluは急速に成長しており、2019年も加入者拡大の加速継続を狙っています。

それには、価格設定が重要な役割を果たします。

ネットフリックスは米国の加入者向けに価格を引き上げたところですが、Huluは反対のアプローチを取っています。

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ディズニー(ティッカー:DIS)、フォックス(ティッカー:FOXA)、コムキャスト(ティッカー:CMCSA)のNBC Universal、AT&T(ティッカー:T)のWarnerMediaが共同所有するHuluは、広告付きストリーミングサービスの価格を引き下げています。

月額で2ドル引き下げ5.99ドルという低価格となっています。

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同社は昨年、新規加入者に対して12ヵ月間の特別価格として5.99ドルを設定しました。

しかし現在、それが通常価格となったわけです。

コンテンツ予算が増大し、すでに親会社に対して多額の純損失が発生しているため、投資家はHuluの新しい価格設定について懸念すべきでしょうか?

ストリーミングサービスにおける広告の活用

Huluが、広告なしのストリーミングサービス価格を月額11.99ドルに維持していることが重要です。

広告付きの購読者だけが割引を受けられるのです。

これは、同社がユーザー1人あたりの広告収入を増やす能力に自信を持っていることを示しています。

昨年の広告収入は45%増で、約15億ドルに達しました。

Huluのオリジナルコンテンツの増加は、広告収入を増やす有効な手段となります。

同社は、オリジナルコンテンツとコマーシャルの制作を一体化しました。

たとえば、SunTrust BanksはHuluと共同で、テレビシリーズ「ザ・ファースト」のすべてのエピソードの前に使われるコマーシャルを制作しました。

Huluには、広告掲載量を増やす余地がまだあります。

同社によれば、広告量は従来のテレビ放送の半分以下とのことです。

広告量を50%増加させたとしても、依然として従来のテレビの広告時間よりも短いため、加入者価格引き下げを補う以上の追加広告収入を生み出すことができます。

Huluの経営陣は、収益性を高めるための最後の手段として、広告量の増加を見込んでいます。

Huluは広告収入を管理し、成長させることができます。

したがって、加入者価格設定についてはネットフリックスよりもはるかに高い柔軟性があります。

ネットフリックスとHuluの戦略の違い

Huluは数十億ドルをコンテンツ制作に費やしています。

同社の親会社による純損失に関する報告に詳細に示されているように、コンテンツ制作に2017年は推定25億ドルを費やし、そしてその費用は2018年にはかなり上昇する可能性が高いといえます。

増加するコンテンツ予算を補うために、Huluは規模を拡大する必要があります。

より良いコンテンツで新しい加入者を引き付けると同時に、恒久的な値下げにより加入者を獲得する必要があります。

Huluが、広告収入の増加を通じて、消費者1人当たりの全体的な収入を比較的安定させながら消費者に魅力的な価格を提供できれば、収益性を高めることができます。

ユーザー一人あたりの売上が多少落ち込んだとしても、値下げによる加入者の増加により、コンテンツ費用の上昇を相殺することができるはずです。

これはネットフリックスの戦略とは対照的です。

同社の米国の加入者数は、昨年11%増加しました。

ネットフリックスの場合は、顧客が視聴料を支払う意思が強いことから、値下げによって加入者の増加率を高めるという戦略は取っていません。

したがって、同社は、新規ユーザーに対してサービスをより魅力的なものにするために投資しています。