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モーニングスターが東証一部に市場を変更。IFAビジネスの拡大と共に成長中

出典:Getty Images

アメリカ発の世界規模の金融・経済情報サービスを手がけるモーニングスターは、投資歴が長い人なら一度はお世話になったこともある企業ではないでしょうか。

1998年にソフトバンクのジョイントベンチャーとして発足した日本のモーニングスターも、投資家の間では本格派の投資情報を提供する企業として有名です。

モーニングスターは日本でも証券コード4765で上場しており、投資対象にすることもできます。

実はモーニングスターの売上高は第二四半期の決算では9期連続の増収、4期連続の過去最高の売上高を記録しています。

そしてモーニングスターは2020年にはジャスダックから東証一部に上場変更もしており、注目を集めています。

何故、モーニングスターは成長を続けているのでしょうか。

モーニングスターが東証一部に上場市場を変更

2020年10月19日、上場20周年をむかえた日本のモーニングスターは、上場市場をジャスダックから東証一部に変更しました。

社会的信用力の向上、投資家層の拡大、財務戦略の多様化による更なる企業価値の向上を目指すとしています。

株価は急成長銘柄とまではいかなくとも、2013年来の高値を抜くかどうかというところまで伸びています。

モーニングスターのアプリの提供先が増えている

モーニングスターは言わずと知れた金融・経済情報サービス企業ですが、特にITを活用したサービスにいち早く力を入れてきた企業でもあります。

タブレット・スマホ向けのファンドデータの提供や、投資信託のレーティング、株式新聞など投資家の間でも信頼できる情報源を提供してきました。

モーニングスターのIRによると、特に伸びているのが「Wealth Advisors」と呼ばれるタブレット型のアプリです。

地方銀行をはじめとする金融機関がモーニングスターの提供するタブレットアプリを積極的に利用しており、特に地銀では7割以上のシェアをもっています。

またツールは投資信託や証券だけでなく、ライフシミュレーションや保険の絞りこみといった機能も備えており、ますます便利になっています。

モーニングスターのIRでは「Wealth Advisors」が今後金融機関の口座とAPI連携をすることで、顧客の財産と照らし合わせながら提案できるようにする、さらには「Wealth Advisors」から直接投資信託を発注できるようになり、各金融機関のシステムや営業のインフラになっていく青写真が語られています。

またB2B向けだけでなく、一般投資家向けのスマホアプリのダウンロード数も伸びています。

IFAの拡大もモーニングスターの成長に寄与する

モーニングスターのB2B向けのアプリ・端末の販売元が増えるのか、という疑問をもつ人も多いのではないでしょうか。

金融機関で既にシェアをとっているなら、新規開拓でB2B向けのアプリが増えないのではないかと疑問に思うのも無理はありません。

しかし、従来型の金融機関だけではなく、今後はIFA向けにもモーニングスターはアプリの販路を拡大できると考えています。

IFAとは「Independent Financial Advisor」の略です。日本語では独立系フィナンシャルアドバイザーのことを指します。

旧来の証券会社は手数料稼ぎのために、無用な回転売買を顧客に無理強いし問題となることもありました。

これは証券会社や金融機関のセールスが、顧客の方ではなく雇ってくれている金融機関の利益や評価を第一に考えるために起きてしまう問題でした。

しかしIFAは金融機関の社員ではなく、独立した立場であるため、中立な立場で顧客の資産運用が行えると言われています。

このIFAが今後増えるかどうかもモーニングスターの業績に影響を与えそうです。

日本のIFAはまだまだ少ない

アメリカでは、人生で成功するには医師・弁護士・IFAを味方につけることだと言われています。

アメリカではIFAは2018年末のデータによると約12万7,000人という調査結果があります。

しかし日本では約3,800人と、1/30にも満たない人数しかいません。

米国の方が日本よりも3倍近い人口がいますが、それを勘案しても日本のIFA人口はまだまだ少ない状況です。

そのため、今後日本でもIFAの人数には十分な伸び代があり、モーニングスターのサービスを利用するIFA人口が今後増えていっても不思議ではありません。

新しくIFAになる層は、モーニングスターの端末やアプリを地銀のように積極的に利用すると考えると、IFAの盛りあがりを見ることで、モーニングスターの業績を一部予測できるかもしれません。

IFAをこれから仕事として選ぶ人も利用する人も、モーニングスターのアプリや端末に触れる機会が今後増えていく可能性は十分にありそうです。

日本に投資が根づけばモーニングスターのビジネスは伸び代がある

モーニングスターの業績が伸びるには、日本人のマインドが貯蓄から投資に移ることも必要です。

もっと日本人が投資のことを自分ごととして捉えて考えるようになれば、自然にモーニングスターのような投資アプリやメディアを有効活用する層も増えていきます。

そうなれば結果的にモーニングスターの収益も伸びていくでしょう。

最近は投資に興味をもつ人も増えてきていますが、日本の家計の金融資産の約5割は、現金や預貯金で投資に回っていない資産がまだまだ眠っています。

日本はまだまだ投資が活発になる伸び代が残っており、モーニングスターの伸び代も残っているのではないでしょうか。

ちなみに、モーニングスターは投資信託のレーティングや信託報酬、インベスターズリターンを調べるのにとても便利です。

全世界株式の投資信託一覧を信託報酬順に並びかえることもできるので、IFAや金融機関のセールスの人だけではなく個人投資家にもおすすめです。

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