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今人気のハイテク銘柄の「本当の終焉」とは

様々な技術的革新から市場を拡大し、Pre covidから人気だったハイテク銘柄ですが、covid-19の流行により実体経済から乖離した形で更なる上昇を続けています。

これには金融緩和による金余りや、期待感の先行もあるのでしょうが、ハイテク銘柄はどのような時に「終焉」を迎えるのでしょうか。

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「ハイテク」自体が終焉を迎える事はない

まず、ハイテクとは「ハイテクノロジー」の略です。つまり先端技術を指しています。

これが終焉を迎えるとすれば、世界が「テクノロジー」を捨てるということです。

今から100年以上昔に開発された洗濯機が、改良を重ねながら現代でも活用されている事を考えれば、現在の文明を支えるテクノロジーを捨て去るということは考えにくいです。

他には文明が滅びるレベルの戦争や大災害によりテクノロジーを維持する事が不可能になる、という可能性も無いとは言い切れませんが、これを言い出してはキリがないです。

ここまで来るとテクノロジーの終焉どころか、人類の終焉かもしれません。

そのため、筆者は基本的に「ハイテク」自体が終焉を迎える事はないと考えています。

「ハイテク」の基準は変化していく

ただし、ハイテクが終焉を迎える事がないからと言って、今現在人気の「ハイテク銘柄」がずっと安泰である、というわけではありません。

前述の通りハイテクとは先端技術の事です。時代が変われば「先端」の基準が変わります。

現代においては5GやAIなどを活用したテクノロジーやサービス(SaaS)、さらにそれらを支えるクラウドベンダーや半導体銘柄などが「ハイテク」として注目されていますが、将来は6G、7G、8G…とネットワークも進化するか、もっと異なる概念が出てくるかもしれません。

AIは日常となり、「あって当然の生活必需品」として高い期待感を抱かれることもなくなるかもしれません。

つまり2020年基準の「ハイテク」は、2xx0年基準に「ローテク」になるかもしれないのです。

ハイテク銘柄の行く末

現代の「ハイテク」が「ローテク」として扱われる時代になった時、今現在「ハイテク銘柄」と持て囃された銘柄たちがどうなっていくのでしょうか。

1つ目は「常に先端を追い続けている」ということです。

つまり時代が変われど、真の「ハイテク銘柄」の地位をキープし、高い成長を期待し続けられる銘柄であり続ける、というものです。

これはある意味ではハイテク企業の理想ではないでしょうか。

2つ目は「成熟テクノロジー企業」として高成長ではなくとも、安定的な地位を築いているということです。

これには伝統的なワイドモートの考え方が必要です。

これはある程度成功を収めているのかもしれませんが、真の「ハイテク銘柄」ではなくなってしまっています。

3つ目は「ハイテク銘柄」との競争に負け、立ち行かなくなる、ということです。

一度失墜した後で起死回生の一手をうち、ハイテク銘柄として立ち直る可能性もあるかもしれませんが、テクノロジー企業としてモートも築けず、成長性も失ってしまっては、終焉を迎えていると言えるでしょう。

「ハイテク企業」であり続ける事の難しさ

一見すると「先端技術」は追い求められ続け、今人気のハイテク銘柄たちもそれを追い続けている限り終焉など来ない、つまり「ハイテク銘柄はずっと素晴らしいハイテク銘柄だ」と考えられるかもしれません。

しかし、筆者は多くの企業が前述の2つ目、成熟テクノロジー企業にならざるを得ないのではないかと考えています。

これは例えば、現代において100の技術があり、次世代で新しい100が生まれるとした場合、必要な技術は合計すると最大200となってしまいます。

ある程度成熟したものと、高い成長を期待できるものが半々になってしまうため、完全なる成長企業で居続ける事は困難なのです。

確かに、世の中で次世代から見た古い技術(=現代の技術)100個全てが捨て去られ、新しい技術100個だけが残り、現在のハイテク企業が新旧技術領域のビジネスの総入れ替えに完全に成功した場合は高成長企業として生き残るかもしれません。

しかし実際にはすべての現代の技術が捨て去られることはなく、さらにそのビジネスが上手くいっている限り売却して完全撤退、と言うのは難しいでしょう。

成功者であり、大きくなればなるほど、先端技術を追いながらも「成熟企業」の道を辿ることになるのです。

筆者は特にGAFAMについて、この路線を辿ると考えています。

今はハイテクグロース銘柄と扱われているものも、大成した後は同様かもしれません。

「現代のハイテク銘柄」の本当の終焉

まとめますと、「先端技術に注力しきれなくなった時」が「現代のハイテク銘柄」の終焉と言えるでしょう。

次世代から見たローテクへの投資を負債として抱えながら、進化し続ける「先端技術」を扱う新興企業との競合に負けることが1つの終焉です。

そして競合に負けずとも、ビジネスポートフォリオの大半を成熟した(次世代から見た)ローテク市場で占め、先端技術による成長率が企業全体で見た時、他の業界と比べて優位ではなくなった時がもう1つの終焉と言えるでしょう。

これはつまり成長の頭打ちです。

仮にそれまでの期待が大きすぎたのであれば、それを超えた成長が難しくなったと判断された場合は大きく評価を落とすかもしれません。

しかし、実際は徐々に成長率に陰りが見え始め、期待が剥がれ落ちながら妥当な評価に落ち着いていくことでしょう。

そうなった場合も「人気のハイテク銘柄」とは言い難い状態に陥っているかもしれません。

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