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【米国株動向】急成長のデクスコム、株価の調整を待つべき

モトリーフール米国本社、20201119日投稿記事より

画期的な連続血糖値モニターと持続的な成長、そして良好なファンダメンタルズを見れば、医療機器メーカーのデクスコム(NASDAQ:DXCM)は、多くの優良な投資対象としての特長を備えています。

さらに進化した製品の研究・開発を進める一方、生産能力も拡大しており、同社の未来はとても明るく見えます。

こうした追い風で、同銘柄への投資家は百万長者になれるでしょうか。

すぐに株価が3桁の上昇率となるのは難しく、その可能性は低いでしょう。

それでも投資対象として検討するべき理由を検証します。

糖尿病患者に最適なモニタリングシステム

デクスコムが開発・製造するウェアラブル(身体に装着する)連続血糖値モニタリング(CGM)システムにより、糖尿病患者はブドウ糖値を測定する血液検体を採取する際の毎回指に針を刺す痛みから解放されました。

ウェアラブルセンサーを皮膚の表面貼り付けて、最長10日間の着用が可能です。

センサーは皮下から測定したデータをスマートフォンのアプリに送信します。

患者は食事と同様に、血糖安定剤の服用量を調整することが可能になります。

測定結果が心配な患者には、血糖値の履歴を可視化するツールもあります。

対象とする市場は、正常なインスリン分泌量に近付けるように外部からインスリンを投与する強化インスリン療法(IIT)を受ける患者です。

こうした患者は、一日に何度も指先から検体を採取するため、痛みを我慢することが求められるのです。

現在、米国でIITが必要な330万人の患者のうち、膵臓のインスリン分泌細胞が破壊された1型糖尿病患者の40%、生活習慣が原因と考えられる2型糖尿病患者の20%がCGMを利用しています。

これはデクスコムが対象とする市場の拡大余地が大きいことを示す明るいニュースです。

米国以外での潜在的な成長性は、さらに大きいでしょう。

経営陣は将来的に、米国内の患者数を2,700万人前後と推計する非強化インスリン療法市場への参入を計画しています。

良好なファンダメンタルズ

同社の長期的な成長を示唆する重要な財務指標があります。

まず挙げられるのは、直近で12.69%と高い水準にある売上高純利益率です。

これはデクスコムが、技術的にさらに進化した製品の生産や、大幅な研究・開発投資を推進しながら、現在の顧客サービスを維持することが可能であることを示しています。

同様に、直近四半期の売上高は前年同期比26.4%増、純利益は同57.6%増と好調です。

今年の増収率は多少鈍化していますが、第3四半期の売上高は5億ドルを超え、過去最高を更新しました。

最後に、デクスコムの有利子負債は18億2,000万ドルありますが、26億ドルの現預金・同等物と6,246万ドルの実績フリーキャッシュフロー(営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを控除)に比べれば、過大ではありません。

有利子負債が急増しない限り、今後の成長に悪影響を及ぼすことはないでしょう。

百万長者になれない理由

注目するべき点がある一方で、これまでの急成長が難しくなる可能性もあります。

ヘルスケア大手のアボット・ラボラトリーズ(NYSE:ABT)のような強大な競争相手がCGM市場で存在感を増しています。

アボットの製品ラインナップはデクスコムよりも豊富であり、顧客を引きつけるかもしれません。

より重要なのは、デクスコムのバリュエーションが割高に見えることです。

医療用診断機器・研究企業の株価収益率(PER)の中央値は、執筆時点で36.05倍ですが、同社は137.87倍です。

1株あたり利益水準に比べて株価が高いことから、投資家が敬遠して株価の上値余地が制約される可能性があります。

PERが高いと株価は上昇しないということはありませんが、投資家が将来の成長を手にするには、株価の調整を待つ必要があるかもしれません。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Alex Carchidiは、記事で言及されている株式を保有しています。モトリーフール米国本社は、デクスコム株を推奨しています。

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