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【米国株動向】バイデン新政権下で逆転が期待できるのはこの4銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201112日投稿記事より

来年1月発足予定のバイデン新政権は、法人税を現在の21%から28%に引き上げる方針を掲げており、実現すれば米国企業の利益は約10%押し下げられると予測されます。

しかし、上院では共和党が過半数の議席を占める見込みであり、大規模な政策変更の提案は阻止され、現状路線が保たれる公算が大きくなっています。

一方、バイデン新大統領下での米国経済では、これまで苦境にあった銘柄が大きく反転する可能性があり、ここでは大逆転が期待できる4銘柄を紹介します。

ウェルズ・ファーゴ

リセッション(景気後退)局面で銀行株を購入することが賢い投資行動であることは、過去のデータでも示されています。

長期的な利益を追求するバリュー投資家であれば、金融大手ウェルズ・ファーゴ(NYSE:WFC)に注目するのがいいでしょう。

同行は支店レベルのノルマ達成のため、2009年~2016年の間に顧客から承諾を得ずに350万もの銀行口座を不正に開設するなどしていたと発表し、以来苦境に立たされています。

さらに最近ではFRBの低金利政策を受けて金利収入が著しく低下、またローン延滞の急増も予想されます。

しかし過去の銀行株を見れば、苦境も買いの機会と捉えることができます。

ウェルズ・ファーゴは長く富裕層にターゲットを置いてきましたが、この顧客層は経済が厳しい時期にも支出行動は大きく変わらないことが特徴です。

また、同社は住宅ローン、資産運用と多彩な金融サービスを取り揃えており、これらを併せて提供できることも富裕層にはアピールになります。

株価純資産倍率は0.62倍です。忍耐強いバリュー投資家には賢い投資の選択と言えます。

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テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ

ジェネリック医薬品の世界的大手テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(NYSE:TEVA)は、薬価設定や米国でのオピオイド中毒で訴訟を起こされるなど、長期的な問題を複数抱えています。

また、多額の債務を抱える同じジェリック医薬品のアクタビスをその価値以上の価格で買収したことも痛手となっています。

しかし、バイデン新政権から恩恵を受け、今後明るい見通しが期待できる銘柄の1つです。

バイデン氏は医療費の削減を大きな目標に掲げており、ジェネリック薬の世界的大手である同社には追い風です。

ジェネリック薬の製造の利ざやはさほど大きくないものの、取扱量が大きくなればキャッシュフローも増加します。

先発薬の薬価が上昇を続ける中、2020年代はジェネリック薬がより高い注目を集めるはずです。

また、2017年に新CEOに迎えたカール・シュルツ氏の指揮のもと、同社は営業費用を年間30億ドル削減することに成功しています。

純有利子負債残高も340億ドル超から240億ドル未満まで縮小されました。

営業キャッシュフローが年間20億ドル超ですから、2年以内には負債残高を200億ドル未満まで縮小することが可能でしょう。

予想株価収益率(PER)は4倍を下回り、非常に割安な水準にあります。

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フルーア

建設とコンサルティングを提供するフルーア(NYSE:FLR)は2つの大きな課題を抱えています。

1つは原油価格の下落で、同社のエネルギーに軸を置いたエンジニアリングとコンサルティング事業に痛手となっています。

もう1つはより直接的な要因で、米証券取引委員会の調査結果を受け、一時的な減損および事業再編コストなどに関し、2019年の財務諸表の修正が必要になり、短期的に投資家の信頼を損ねることになりました。

しかし、インフラ予算は新政権下の議会でも民主党と共和党が歩み寄る余地がある、数少ない分野の1つです。

政府のインフラ整備の推進は、フルーアの多くの事業ラインに恩恵をもたらすでしょうし、米国経済が堅調に回復すれば、同社の売上でも大きな割合を占めるエネルギー事業での需要改善が見込めます。

2020年3月末時点の同社の受注残は314億ドルと、売上にしておよそ2年分に相当する水準で、前年同期からわずか5億4,200万ドル減に留まっています。

辛抱強く待つことができる投資家には注目すべき銘柄です。

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アナリー・キャピタル・マネジメント

不動産投資信託(REIT)のアナリー・キャピタル・マネジメント(NYSE:NLY)の苦戦の原因は、訴訟や不正とは関係なく、フラット化したイールドカーブによるものです。

アナリーのようにモーゲージ(住宅ローン)を担保とする証券に投資するREITは、短期の資金借り入れ金利と長期の運用利回りの差から利益を得ますが、近年はこの利ざやが縮小し、分配金も減少傾向にあります。

バイデン氏の指揮のもと、米国経済が回復に向かえば、今後数年でイールドカーブは大きくスティープ化すると筆者は期待しています。

金利が上昇に転じれば状況は変わってきますが、少なくとも3年以上の猶予があります。

つまりバイデン大統領の下で2024年まで利ざやが拡大する可能性があるということです。

さらにアナリーが保有するMBSの殆どは、債務不履行の際に連邦政府の保証があるエージェンシー証券です。

保証の付かない証券と比べて利回りは低くなりますが、このプロテクションを利用して、ポートフォリオのレバレッジが可能になります。

現在人気のある銘柄ではありませんが、バイデン政権下では注目を集めることになるでしょう。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Sean Williamsは、フルーア株、テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ株、ウェルズ・ファーゴ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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