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【米国株動向】さらなるパンデミックとワクチン開発。航空銘柄は買うべきか売却すべきか

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2020年11月23日投稿記事より

新型コロナウイルスの感染拡大は、春よりも悪化する可能性があります。

そのような中、航空会社の予約は減少し続けており、キャンセルは拡大しています。

アメリカン航空(NASDAQ:AAL)、ユナイテッド航空(NASDAQ:UAL)、アラスカ航空(NYSE:ALK)など、いくつかの米国航空会社は、最近の需要の低迷を認めています。

今回は、さらなる需要後退懸念から航空銘柄の売却を検討すべきか、それとも、ワクチン開発についてのニュースを前向きに捉え、購入を検討するべきなのかを見ていきましょう。

再び悪化するパンデミック

ニューヨークタイムズが収集したデータによると、2020年9月の第2週に、米国は1日あたり平均3.5万件の新型コロナウイルス感染者と750人の死亡者を報告しました。

9月中旬には、新型コロナウイルスによって約3万人が入院しています。

残念ながら、新型コロナウイルス関連の統計は、過去2か月間で急激に悪化しているのです。

予約の傾向の変化

飛行機の乗客数は、2か月かけて段階的に改善した後、過去6週間で安定しています。

ほとんどの航空会社の経営陣は、年末年始等の休暇中の旅行需要について明るく考えているようです。

これに加えて、ワクチン開発の進展のニュースもあり、過去数か月で航空会社の株価は上昇しています。

しかし、ユナイテッド航空はSECへの提出書類で、「2020年11月18日までの週に、最近の新型コロナウイルス感染拡大の結果として予約が減速し、キャンセルが増加した」と述べました。

また、アラスカ航空は、10月から11月にかけて現金燃焼率(バーンレート)が上昇する可能性があると述べ、新たな規制が当面の需要に悪影響を及ぼすと信じていると述べました。

アメリカン航空の経営陣も、業界会議で同様の傾向を認めました。

もちろん、旅行をしたいと考える人はたくさんいます。

しかし、需要が大きく改善する可能性はますます低くなっていくでしょう。

さらに、第1四半期には需要が下落する傾向があるため、さらに下がっていく可能性が指摘されます。

クオリティーは重要

では、最近の需要の変化は、航空銘柄にとって何を意味するのでしょうか。

これは航空会社によって変わります。

堅固なバランスシートを持った航空会社は、短期的な傾向については、あまり心配する必要はないでしょう。

現金燃焼率がより低い方が好ましいですが、より堅固な航空会社は、ワクチンが普及してきた後、需要が回復する可能性があることを期待して、短期的に損失を被る余裕ができます。

たとえば、アラスカ航空は前四半期に38億ドル近くの現金と投資、そして、54億ドルの負債(リース含む)がありました。

11月には1億2,500万ドル〜1億5,000万ドルの現金を支払うことが見込まれており、これは10月の9,700万ドルから増加していますが、短期的な現金燃焼で破産することはありません。

対照的に、アメリカン航空は第3四半期に、83億ドルの現金と投資がありましたが、412億ドルの負債と年金債務を抱えていました。

第4四半期の予想では、今四半期にさらに25億ドル程度の現金を燃焼することが見込まれていました。

アメリカン航空は今年数回に分けて株式を発行しており、株式所有者を大幅に希薄化していますが、現金燃焼のごく一部しかカバーできていません。

アメリカン航空の場合、現金を燃焼するたびに業績の回復が困難になります。

アメリカン航空とユナイテッド航空は、さらに2つの問題に直面しています。

第一に、両社は高コストのビジネス構造をしています。

コストをかけることで、ビジネス出張者のリピート率を高めていましたが、多くの業界関係者は、出張の需要が回復するには非常に長い時間がかかることを予想しています。

第二に、両社(特にユナイテッド)は長距離の海外旅行の路線を多く持っています。

こちらも回復に時間がかかるだろうと予想されている市場セグメントです。

したがって、最近の旅行需要の後退は、すべての航空会社の銘柄を売却する理由にはなりません。

投資家はアメリカン航空やユナイテッド航空のようなネックとなる箇所の多い銘柄を避けながら、アラスカ航空のような割安に放置されている銘柄を保有するほうが良いと言えるでしょう。

【米国株動向】第3四半期に黒字を計上した米国航空会社

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Adam Levine-Weinbergは、アラスカ航空グループ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アラスカ航空グループ株を推奨しています。

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