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テスラ社がS&P500に採用。考えられる影響とは

株価指数の算出を手掛けるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、アメリカの大手電気自動車(EV)メーカーであるテスラ社(NASDAQ:TSLA)を、12月21日の取引からS&P500種株価指数に追加すると米国時間11月16日に発表しました。

これは四半期ごとに行われている構成銘柄の入れ替えの一環です。

テスラ社の株価は、2020年の新型コロナウイルスのパンデミックによる消費者の行動の変化により年初以来413%も値上がりしており、以前よりS&P500に採用される可能性は高いと言われていました。

1-6月期に自動車メーカーに温室効果ガスの排出権を売却したことで、同社は7億8,200万ドルの収入を計上していましたが、それらを除くGAAPベースの純利益は2億2,000万ドルであったため、自動車の製造や販売による利益ではないとし、S&P500への採用に課題があると言われていました。

しかし、直近の第3四半期決算において好調な業績を示し、また7-9月期においては温室効果ガスの排出権の売却に頼らず、EVを中心とした収益で黒字を記録しました。

今回のS&P500種株価指数への採用はこれが要因だといえそうです。

テスラ社の11月16日終値ベースの時価総額は3,868億ドルとなっており、米メディアによると新規に追加される企業としては過去最大規模となっています。

すでにS&P500に採用されている銘柄と比べても、10番目に大きい銘柄となります。

S&Pダウ・ジョーンズは「S&P500への過去10年で最も高いウエート付けのひとつとなり、採用に伴うファンドの売買はS&P500史上で最大級となるだろう」としています。

テスラ社の時価総額はとても大きいため、S&Pダウ・ジョーンズによると、テスラ社をS&P500に追加することで、同指数に連動した運用を目指すインデックスファンドは、既存の採用銘柄を約510億ドル相当売り、その資金を使ってテスラ株を買う必要性が生じるとしています。

テスラ社がS&P500へ追加されることは投資関係者に好意的にとらえられており、同社株価は上昇しています。

以下に同社の株価について詳しく見ていきます。

テスラ社について

概要

2019年の新車販売台数は36.75万台であり、前年と比較すると50%前後増加しています。

主なラインナップとしてはテスラの代名詞になっている「Model S」やSUVの「Model X」、それぞれの廉価モデルに相当する「Model 3」や「Model Y」といった乗用車が挙げられます。

電動ピックアップトラックである「CYBERTRUCK」などの組み立て工場建設地を探しており、大型トラックである「Semi」に関しては、量産を開始する時期が来たと同社のCEOであるイーロン・マスク氏は2020年6月に述べています。

株価が高騰し、時価総額で世界最大の自動車メーカーとなったことから、投資家が保有しやすい価格にするために株式を分割することを決定しました。

テスラ社の株価動向について

テスラ社の株価は2019年から急激に株価は上昇しており、この一年で10倍近くになっています。

ここでは分割後の株価について見ていきます。

2016年から2019年までは40ドルから75ドルを推移していましたが、2019年の6月頃から上昇をはじめ、2020年に入りコロナショック以前において180ドル前後まで上昇していました。

コロナショックにより一時79ドル付近まで下落しましたが、2020年6月にはコロナショック以前の水準にまで戻しており、そのまま高値を更新していました。

9月に500ドルをつけてからは330ドルから460ドルの間を推移しています。

今回のS&P500への採用が発表されたのは16日なので、16日の同社株価について見ていきます。

16日の始値は408.93ドルで寄り付き直後に412ドルまで上昇しましたが、その後は軟調し終値は408.09ドルとなっていました。

発表後の時間外取引では12%も上昇していました。

翌17日における始値は460.17ドルと前日終値から12.8%上昇してはじまりました。

午前中は徐々に値を下げていき、433ドルを付けた後は再び上昇して、終値は441.61ドルとなりました。

時価総額は4,186.02億ドルとなっており、トヨタ自動車社やゼネラルモーターズ社、フォード・モーター社などを大きく上回っています。

S&P500への採用が決定したことで指数連動型ファンドから大量の買いが入ることが見込まれることから、個人投資家の間でも買い傾向となり、株価が急騰したと考えられます。

おわりに

テスラ社のS&P500への採用は長らく噂されていただけに、やっと採用されたと思う人も多いでしょう。

今後競争の激しくなることが予想される電気自動車(EV)業界において、好調な業績を維持している同社は、S&P500種株価指数をハイテク銘柄に次いで牽引する銘柄となりそうです。

注目を集めていた米国大統領選挙もようやく決着がつき、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領がドナルド・トランプ大統領を下し、次期大統領就任となる予定です。

これにより、バイデン氏が掲げる政策において、再生エネルギーや電気自動車銘柄はプラスの影響があることが予想され、同社の業績および株価に追い風になると考えられます。

同社株価は現在、330ドルから460ドルの間を推移しているものの、ここまでほぼ一本調子で昇っていたため、同社株の保有を躊躇する人も多かったと思います。

今後、さらに一段上の水準に伸びる可能性は秘めているため、保有に踏み切る人も多くなると予想されます。

前述したように、指数連動型ファンドによる大量の買いが見込まれているため、間接的に保有することになる人も多いでしょう。

今まで敬遠していた人はこれを機にテスラ社に注目してみるのもいいと思います。

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