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【米国株決算】ヤム・ブランズ社の最新決算情報と今後の株価の推移

ヤム・ブランズ社(NYSE:YUM)はアメリカに本社を置き、ケンタッキー・フライド・チキンやピザハット、タコスで有名なタコベルなど5つのブランドを保有する、世界中にファストフードチェーン店を展開する企業です。

ファストフード・レストラン・チェーンの中では世界最大規模であり、主に自社売上とフランチャイズ料で大きな収益を上げています。

同社が保有する主要なブランドについて簡単に紹介していきます。

ケンタッキー・フライド・チキンはフライドチキンを主力商品としたファストフードチェーン店です。

ご存じの通り世界規模で展開しており、世界で初めてフランチャイズビジネスを行ったことで有名です。

全世界で20,000店舗ほどが展開されており、日本においては1,000店舗以上が展開されています。

ピザハットはピザやパスタ、バッファローウィングなどを宅配およびテイクアウトで販売するファストフードチェーン店です。

アメリカ国内では7,200店舗以上が展開されており、その他世界100か国の地域でも展開されており、全世界での店舗数は16,000以上となっています。

日本においては、2018年に国内400店舗を達成しています。

主な競合としてはドミノ・ピザやリトル・シーザーズ・ピザなどが挙げられます。

タコベルはタコスやブリートなどのメキシコ料理を主力商品としたファストフードチェーン店です。

アメリカにはマクドナルドやバーガーキングといったハンバーガーチェーン店が数多くあり、それらとの差別化を図るためにバンズではなく、トルティーヤを一貫して使用してきています。

全世界で7,000店舗以上を展開しています。

本記事ではヤム・ブランズ社の最新決算である2020年第3四半期決算の情報と今後の株価の推移等について見ていきます。

決算発表前におけるヤム・ブランズ社の株価等のデータ

ヤム・ブランズ社は2020年第3四半期決算を2020/10/29のアメリカ市場開場前に発表しましたので、発表前日である10/28における同社株価の値動きについて見ていきます。

28日における同社株価の始値は96.20ドルであり、その後日中を通して軟調な推移が続いたため、終値は95.04ドルとなっていました。

続いて同社株価の今までの推移について見ていきます。

上場以来、2019年の夏頃まで同社の株価は上昇を続けており、2019年の夏頃には120ドル弱で取引されていました。

その後同社株価はやや下落しており、コロナショックの際は105ドル前後から50ドル台まで下落していました。

緩やかに回復を続け、決算発表前においては、コロナショック直前の水準をやや下回る株価で推移していました。

ヤム・ブランズ社はS&P500の構成銘柄の一つであり、10/30における同社時価総額は281億ドルとなっています。

またヤム・ブランズ社は株式配当を実施していますので、同社の配当実績について見ていきます。

同社の直近における配当実績は以下の通りです。

なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/08/25…配当:0.47ドル(配当利回り:1.98%)
  • 2020/05/28…配当:0.47ドル(配当利回り:2.02%)
  • 2020/02/13…配当:0.47ドル(配当利回り:2.34%)
  • 2019/11/20…配当:0.42ドル(配当利回り:1.59%)
  • 2019/08/16…配当:0.42ドル(配当利回り:1.70%)

直近の配当利回りは1.98%であり、ここ最近は2%前後で推移しています。

配当利回りはS&P500の配当利回り平均と同水準であり、平均的な配当利回りをしていると言えるでしょう。

連続増配年数は3年と短いですが、これは2016年に同社の1セグメントであった中国部門をスピンオフした影響によるものです。

スピンオフの影響を除けば安定して増配を続けており、今後のさらなる増配にも期待できると言えるのではないでしょうか。

ヤム・ブランズ社の最新決算情報について

概要

ヤム・ブランズ社が発表した2020年第3四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 総売上高…14.48億ドル(前年同期比8%増)
  • カンパニー・セールス…4.86億ドル(前年同期比34%増)
  • フランチャイズ及び不動産収益…6.39億ドル(前年同期比1%減)
  • 広告及びその他…3.23億ドル(前年同期比2%減)
  • 営業利益…4.71億ドル(前年同期比2%減)
  • 純利益…2.83億ドル(前年同期比11%増)
  • 希薄化後EPS…0.92ドル(前年同期比14%増)

同社が保有する各ブランドの連結売上高は、前年同期から8%増加した14.48億ドルとなっており、純利益は11%増加した2.83億ドルとなっています。

アナリストらによる同社業績の事前予想では、売上高が14.2億ドル、non-GAAPベースのEPSが0.81ドルとなっていました。

同社の実際の業績は、売上高が14.5億ドル、non-GAAPベースのEPSが1.01ドルとなっていましたので、アナリストらによる事前予想を上回る業績を残すことができたことが分かります。

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

第3四半期の業績は励みになるものでした。

同社が前年同期比でコア営業利益を伸ばし、一時的に閉鎖したレストランの再オープンを継続し、オープンストアベースの世界的な既存店売上高が全体としてほぼ横ばいの成長を達成したことで、同社のポートフォリオの底堅さを実証することができました。

2四半期連続でデジタル売上高は前年同期比で10億ドル以上の増加となり、単四半期としては40億ドルの記録を更新しました。

これらの結果は、4つのブランド全体の努力と協力の証であり、今四半期、「成長のためのレシピ」と「優れた戦略」を卓越した形で実行してくれたグローバルシステム全体に感謝したいと思います。

同社はデジタルとテクノロジーの進展を加速させながら、今年の刻々と変化する環境に適応し続けました。

重要なことは、当社のバランスシートと流動性のポジションが強固であり、フランチャイジーの健全性が改善されたことです。

他に類を見ない規模を活用し、テクノロジーを中心とした顧客体験を推進し続けることで、グローバルな成長を推進し、ユニットレベルの経済性を高め、すべてのステークホルダーにとっての長期的な価値を最大化することができると確信しています。

詳細

続いて同社決算をセグメント別に見ていきます。

まずセグメント別(ブランド別)の業績について見ていきます。

【KFC】

  • 売上高:5.86億ドル…前年同期比4%減
  • 営業利益:2.78億ドル…前年同期比3%増

【Pizza Hut】

  • 売上高:2.43億ドル…前年同期比1%増
  • 営業利益:0.89億ドル…前年同期比3%増

【Taco Bell】

  • 売上高:5.01億ドル…前年同期比2%増
  • 営業利益:1.86億ドル…前年同期比16%増

【Habit Burger】

  • 売上高:1.18億ドル…前年同期比―
  • 営業利益:▲0.07億ドル…前年同期比―

全体的に前年同期から増加が見られています。

Habit Burgerは、ヤム・ブランズが新たに買収した企業になるので、前年同期における業績は存在しません。

KFCについて見ていくと、同ブランドの売上高は前年同期から4%減少し、営業利益は3%増加していました。

同事業部は世界45ヵ国に358店舗を新規出店しました。

営業利益率は国債フランチャイズの不良債権回収により、2.9ポイント上昇しました。

続いてPizza Hutについて見ていきます。

同ブランドの売上高は前年同期から1%増加し、営業利益は3%増加しました。

同事業部は世界32ヵ国で148店舗を新規出店しました。

営業利益率は海外の既存店売上高の減少により相殺されたものの、米国のフランチャイズ加盟店の貸倒引当金の回収によって0.7ポイント上昇しました。

続いてTaco Bellについて見ていきます。

同ブランドの売上高は前年同期から2%増加、営業利益は16%増加していました。

同事業部は世界9ヵ国で45店舗を新規出店しました。

営業利益率は、一般管理費の減少及び既存店売上高の伸び、自社レストランの利益率の向上により4.3ポイント上昇しました。

最後にHabit Burgerについて見ていくと、売上高は1.18億ドル、営業利益は0.07億ドルの赤字を計上しています。

同事業部は米国と中国で5店舗の新規出店を行っていました。

全体的に好決算となっていますが、既存店売上高の伸びは、総既存店売上高・Pizza Hut・KFCで市場予想を下回っていました。

決算発表後におけるヤム・ブランズ社の株価の推移

ヤム・ブランズ社の2020年第3四半期決算は2020/10/29のアメリカ市場開場前に発表されましたので、決算発表直後である10/29における同社株価の値動きについて見ていきます。

前日終値である95.93ドルに対して29日の始値は97.48ドルとなっていましたが、その後日中を通して軟調な推移をしたため、終値は94.94ドルとなっていました。

始値ベースでは、同社の発表した好決算により株価は上昇していましたが、既存店売上高が市場予想を下回っていたことが嫌気され、日中は売られたと考えることができます。

同社の今後の株価の値動きとしては、パンデミックに大きく左右されると考えられ、パンデミックの収束が進むとともに株価は回復していくと考えることができるのではないでしょうか。

参考元:Yum! Brands Reports Encouraging Third-Quarter Results

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