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【米国株動向】配当投資家が3M株に注目すべき5つの理由

モトリーフール米国本社、2020111日投稿記事より

今年の市場が特に不安定であるなか、投資家は3M(NYSE:MMM)の第3四半期決算を懸念していました。

しかし、実際には業績は比較的良好で、事業ではいくつかの改善の兆候が見られていることから、同社は投資対象としてより注目に値する企業となっています。

以下が5つの主要な理由です。

1. 控えめな予想を実績が上回る

過去数年のパターンとは逆に、同社の業績は自社ガイダンスを上回るようになりました。

具体的には売上高と営業利益率が予想を上回り、うまくいけばこの傾向が続くかもしれません。

9月中旬に経営陣は第3四半期売上高を82億-83億ドルと予想し、7月下旬の第2四半期決算説明会では第3四半期の営業利益率を20%-21%と予想していました。

そして、発表した第3四半期の売上高は83.5億ドル、同調整後営業利益率は22.9%と、実績値は予想値を上回りました。

第4四半期のガイダンスに目を向けると、経営陣は調整後営業利益率を21%と予想しており、これは前年同期の実績値である19%を上回ります。

売上高ガイダンスは公表していないものの、売上高が想定を上回った場合には、営業利益率は予想をやや上回る可能性があります。

2. 3Mは価格決定力を取り戻しつつある

3Mは、他社と差別化された価格決定力のある製品を作るためにイノベーションへの投資を惜しみません。

そのため、販売量増加と並行して価格を上昇させることが可能です。

2020年以降は、第2四半期に販売量が減少し、第3四半期も低調が続きましたが、価格は第2四半期に0.5%、第3四半期に0.6%の上昇を達成するなど再び軌道に乗っているように見えます。

3Mが引き続き価格決定力を示すことができれば、景気の悪化による将来的な販売量減少の影響を回避するのに役立ちます。

また、価格決定力の回復はマイク・ローマンCEO(最高経営責任者)の会社再建への努力が実を結んでいることを示しています。

3. 売上高が回復する可能性がある

3Mの経営陣は第3四半期決算説明会で、10月の売上高の伸びは 「横ばいから4-5%」の間になるだろうと述べた以外、第4四半期の売上高ガイダンスを提示しませんでした。

しかし、3Mの売上高は今後回復するだろうという見方もあります。

ローマン氏は決算説明会で「10月に入っても大半の顧客は在庫補填に慎重で、積極的な仕入れは見られなかった」と述べています。

もっとも、景気回復に伴い顧客が在庫の補充を始めれば、3Mの売上は回復する可能性があるため、これはポジティブな兆候と言えます。

4. 多角化は売上成長に役立つはず

しかし、決算説明会ではいくつかの懸念すべき兆候も見られました。

例えば、売上ガイダンスを提示していないことは、景気の先行きが不透明な状況が続いていることを浮き彫りにしています。

さらに、ヘルスケア事業について経営陣は「外科と歯科の手術件数で改善が見られたものの、2021年末まではコロナ禍以前の水準を下回ると予想さる」と述べました。

経済の弱さと今後のロックダウンの可能性を考慮すると、手術関連事業の見通しは懸念事項ですが、一方で、現在の環境は、3MのCOVID-19関連製品である呼吸器、ホームセンター製品、バイオ医薬品のろ過、分離精製等の製品には好ましいものであることは注目に値します。

5. フリーキャッシュフローの創出は引き続き良好

第3四半期の調整後フリーキャッシュフロー(FCF)は前年同期から13%増の22億ドル、第1~3四半期合計では同19%増の46億ドルとなりました。

2019年第4四半期のFCFが18億ドル、過去12カ月のFCFは64億ドルであったことを考えると、2020年通期のFCFは、アナリストが予想する54億ドルを容易に達成できるとみられます。

同社の実績FCF(64億ドル)に基づいた株価キャッシュフロー倍率(PCFR)はわずか14.7倍、アナリスト予想値(54億ドル)に基づいたPCFRは17.4倍です(執筆時点)。

3MのPCFRは、資本財セクターの競合他社と比較しても魅力的です。

今後の展望

3Mの第3四半期決算は素晴らしい内容ではありませんでしたが、バリュエーションを考えれば、3Mは資本財セクターで最も興味深いバリュー銘柄の1つです。

3.7%の配当利回りも配当投資家にとって非常に魅力的です。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Lee Samahaは、ハネウェル・インターナショナル株を保有しています。モトリーフール米国本社は、スリーエム株を推奨しています。
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