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【米国株動向】スノーフレークを上回るファンダメンタルズのクラウド3銘柄

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201025日投稿記事より

データ保管サービスで先行するスノーフレーク(NYSE:SNOW)は、今年最大の株式市場における成功例となりましたが、クラウドコンピューティング業界には同社よりもさらに優れた銘柄が存在しそうです。

ファストリー:クラウド通信革命を促進

エッジコンピューティングのスペシャリスト、ファストリー(NYSE:FSLY)の株価は今年4倍近くに上昇し、スノーフレークを上回りました。

エッジコンピューティングは、中央サーバーに代わって物理的に顧客により近い地点のデータセンターを使い、コンテンツ配信のスピードアップとネット上の混雑緩和を実現します。

これらのサービスは、新型コロナウイルスの影響でクラウド通信が拡大し、一段と不可欠になっています。

しかし、株価は今月上旬の上場来高値から40%を超える下落となりました。

第3四半期決算見通しの修正で、売上高が株式市場の予想を大きく下回りました。

会社発表の前回予想は7,350~7,550万ドルでしたが、現在は7,000~7,100万ドルの予想です。これはTikTokなど大手顧客からの需要減のためです。

ファストリーの時価総額はおよそ90億ドル、予想株価売上高倍率(PSR)は30.5倍(執筆時点)と、再び株価は魅力的に見えます。

第3四半期の修正予想売上高は、投資家をがっかりさせたものの、中央値は前年同期比42%程度の増加を示し、事業は急速に成長しています。

新規顧客を獲得すると同時に、サービスの拡大で顧客1件当たりの支払い額は増加しており、ファストリーには引続き大きい成長余地があります。

【米国株動向】ファストリー株は大幅に過大評価されている

マイクロソフト:クラウドの巨人

マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)の今後1年間の予想PSRは約10倍、予想株価収益率(PER)は33倍です(執筆時点)。

過去の実績からは割高に見えますが、スノーフレークの145倍というPSRをはるかに下回っています。

スノーフレークに比べてマイクロソフトは事業の多角化が進み、その意味では事業リスクが低いと言えます。

生産性が高いクラウド上のOfficeソフトは、数え切れないビジネス上のパワーになり、クラウド上のインフラであるAzureは、多くの企業でクラウド業務の土台になっています。

由緒あるOSのWindows、家庭用ゲーム機市場をリードするXbox、PCを含む人気の高いSurfaceデバイスが、同社と株主に一層の利益をもたらす一方、スノーフレークは、クラウド上のデータ保管と分析に大部分を依存しています。

加えてマイクロソフトの収益性はきわめて高く、黒字が定着していないスノーフレークとは対照的です。

年間売上高1,430億ドル、営業利益530億ドルの同社は、財務面でも強力です(スノーフレークの過去1年間の売上高は4億300万ドル、営業損失は3億4,900万ドル)。

スノーフレークは規模が小さい故に成長余地が大きいものの、株価は割高でしょう。

【米国株動向】クラウドコンピューティングとゲームがマイクロソフトの決算を後押し

クラウドの利益は検索を超える

グーグルのアプリの多くは作動するのにクラウド環境が必要であり、アルファベット(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL)のクラウドサービスにつながりました。

グーグル・クラウドはインフラサービス、データ分析、安全な環境でのオンライン学習を提供します。

また新たに名称を変更したもう1つのクラウド事業、グーグル・ワークスペースに力を入れています。

そうした動きはクラウド市場におけるアルファベットのシェアを向上させます。

同社はクラウドの事業規模では、アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)、マイクロソフト、アリババ・グループ・ホールディングス(NYSE:BABA)に続く第4位です。

調査会社ガートナーによれば、一般向けクラウドサービスで2019年のシェアは5.3%に上昇しました。

2020年上半期のグーグル・クラウドの売上高は58億ドル弱、前年同期比47%増でした。

これはアルファベットの総売上高の7%に過ぎませんが、総売上高の減少により、構成比は上昇し続けています。

アルファベットはまた、スノーフレークよりも株価が大幅に割安で、利益も黒字という点で優位にあります。

執筆時点の同社PSRは6.5倍で、スノーフレークを大幅に下回ります。

加えてコンセンサス予想が正しければ、今年は前年比10%減益ですが、2021年は同28%近い増益の見通しです。

一方スノーフレークが黒字になるには数年かかる見込みです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Joe Tenebrusoは、記事で言及されている株式を保有してません。元記事の筆者Keith Noonanは、記事で言及されている株式を保有してません。元記事の筆者Will Healyは、記事で言及されている株式を保有してません。モトリーフール米国本社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、ファストリー株、スノーフレーク株、マイクロソフト株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、マイクロソフト株のオプションを推奨しています(2021年1月の85ドルのロング・コール、2021年1月の115ドルのロング・コール)。
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