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【米国株動向】インカムと成長性の両方を備えた景気後退に強い3銘柄バスケット

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201029日投稿記事より

10月26日に、3大株価指標すべてがこの2カ月間で最大となる1.5%以上の下落をしました。

不安定な米国経済への懸念、先の読めない大統領選挙、膠着状態にある経済刺激策交渉、および新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が10月23日に過去最高を記録したことが株式市場にとって重石となっています。

株式市場は短期的には(時として大幅に)下落する可能性がありますが、長期投資家は株価が大幅に下落すれば恩恵を受けることができます。

景気後退に対する備えができている企業は、リスク回避的な投資の方法を提供してくれます。

景気後退の影響を全く受けないわけではありませんが、クロロックス(NYSE:CLX)、アドビ・システムズ(NASDAQ:ADBE)およびウェイスト・マネジメント(NYSE:WM)は、その商品およびサービスに対する需要が強く、景気後退中も堅調な業績を上げることが可能です。

クロロックス

クロロックスのような生活必需品企業は、景気後退中は最も安全な投資のひとつになり得ます。

売上の増加を多かれ少なかれ経済の成長に依存する株式市場の他の業種とは異なり、同社製品への需要は景気の状態にかかわらず安定しています。

一般的に言えば、これは生活必需品株が強気市場ではアンダーパフォームし、弱気市場ではアウトパフォームすることを意味します。

同社製品に対する需要は急増しており、これはウェットテイッシューや漂白剤だけの話ではありません。

表面消毒をするための「クロロックス・トータル360システム」は、米環境保護省から殺ウイルス効果を認められています。

ユナイテッド航空などの米大手航空会社は、大半のフライトの後に機内を清掃するために同製品を使用しています。

今年、株式市場が直面しているあらゆる困難にもかかわらず、同社の株価は40%近く上昇し、市場を大幅にアウトパフォームしています。

2020年度(〜2020年6月30日)は売上が8%、希薄化後1株当たり利益(EPS)が16%増加し、粗利益率は170ベーシスポイント(bs)増加し45.6%となりました。

この成功は、主に健康・ウェルネス部門によるものです。

2021年度の売上は、横ばいないし1桁台の成長になると予想していますが、同社のファンダメンタルズの強さは、景気後退に対しては抵抗力を発揮するでしょう。

同社はまた、43年連続で増配をしている「配当貴族」でもあり、執筆時点の配当利回りは2.1%です。

アドビ

ソフトウェア大手のアドビは、おそらくクロロックスほど景気後退に対する抵抗力はありませんが、今日の市場で最も安全な成長銘柄のひとつです。

同社には数十年の業歴がありますが、急成長に入ったのは5年前からです。

2011年にはアクロバット、フォトショップ、イラストレーターなどの良く知られた編集およびグラフィックデザインソフトウェアを統合した「クリエイティブクラウドスイート」を発表し、2013年に売り切りモデルから定額料金モデルに移行しました。

顧客の反発や不満はありましたが、最終的にはこの戦略は成功し、5年間で同社の売上は2倍以上に増加し、さらに重要なことに、利益率が向上したおかげで、同社の利益は370%もの驚異的な成長をとげています。

今日でも顧客は同社のクリエイティブクラウドのコストの高さに不満を持っていますが、好むと好まざるとにかかわらず、このソフトウェアパッケージは、世界中の高校生や大学生、自営業者、そして大企業にとって、なくてはならないものです。

今後については、同社は2020年も記録を更新する年になると予想しており、第4四半期の売上は前年同期比12%増の33億5,000万ドルになる予想です。

【米国株動向】デジタルトランスフォーメーションの波に乗り成長を続けるアドビ

ウェイスト・マネジメント

資本財の上位銘柄は景気に敏感で、経済全体とともに上下を繰り返しています。

これは、売上の多くを商工業部門に依存するウェイスト・マネジメントにもある程度当てはまりますが、同社は多角化した事業モデルにより、景気後退に対して十分な備えができています。

厳しい事業環境にもかかわらず、2020年上期の売上は前年同期比で4.6%の減少にとどまりました。

今年度の売上は4〜5%減少し、フリーキャッシュフローは20億ドルになると予想していますが、約9億ドルの配当金を支払うには十分です。

落ち込みが比較的少なくて済んだのは、多様でお互いに相関性の低い顧客基盤のおかげであり、景気後退に対する抵抗力を発揮しています。

クロロックスと同様に、同社はかなりの額の配当を行い、その金額は増加を続けています。

同社はフリーキャッシュフローの40〜50%を配当に充てることを目標としており、今年度は目標を達成できる見通しです。

また、17年連続で増配しており、執筆時点の配当利回りは1.9%です。

【米国株動向】ウェイスト・マネジメントに注目すべき3つの理由

インカムと成長性の両方を備えるリスク回避型の3銘柄

景気後退が懸念されるのであれば、クロロックス、アドビ、およびウェイスト・マネジメントが、良い銘柄のバスケットになります。

クロロックスとウェイスト・マネジメントは、良い時期も悪い時期も安定した成長を続ける配当を提供してくれます。

クロロックスが最も安全な銘柄ですが、同社に欠けている成長力はアドビで補うことができます。アドビは、ハイテク分野へのエクスポージャーを提供していますが、不況下でも好業績を期待できる可能性の高い定額料金モデルを採用しています。

ウェイスト・マネジメントは資本財セクターへのエクスポージャーになりますが、典型的な景気敏感株ではありません。

いずれの銘柄単独でも良い投資になると思われますが、3銘柄のバスケットとして投資すれば、より強力になるの間違いありません。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Daniel Foelberは、アドビ・システムズ株、クロロックス株、ウェイスト・マネジメント株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アドビ・システムズ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ウェイスト・マネジメント株を推奨しています。

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