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【米国株動向】1,000ドルを投資するなら、この製薬会社2銘柄に注目

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201029日投稿記事より

今は本当に株を買うのに良い時期なのでしょうか。

市場は年初から常に不安定で、世界恐慌以来で最悪の不況の真っただ中にあります。

さらに、新型コロナウイルスのパンデミックは全く終わっていません。

とはいえ、投資家が現在のネガティブな状況だけに注目するのは間違いです。

市場は過去のあらゆる損失から立ち直っており、長い年月にわたり存続するでしょう。

そして、優れた業績を挙げる企業の株式を購入した投資家に、報酬を与え続けるはずです。

筆者が現在注目している2つの銘柄は、製薬大手のファイザー(NYSE:PFE)とアストラゼネカ(NASDAQ:AZN)です。

もしあなたが1,000ドルを自由に使えるならば、この2社の製薬会社をポートフォリオに追加すると良いでしょう。その理由は以下の通りです。

ファイザーのワクチン開発

ファイザーとアストラゼネカの両社は、新型コロナウイルスワクチンの開発競争で最前線を走っています。

ファイザーとそのパートナー企業であるドイツのバイオンテックは現在、ワクチン候補BNT162b2の第2/3相臨床試験を実施中です。

ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、両社は10月末までにワクチン候補が安全で有効かどうかを知ることができるだろうと述べました。

同社は10月に欧州医薬品庁(EMA)へのBNT162b2のローリング申請を開始しました。

この申請方法では、全てのデータを一度に提出するのではなく、販売申請の裏付けとなるデータの一部を提出可能になった時点で提出することができるため、ワクチンの審査プロセスを迅速化することが可能です。

ファイザーとバイオンテックは、規制当局の承認が得られれば数百万回分のBNT162b2を供給する契約を英国、米国、日本、カナダなどの政府と結んでいます。

【米国株動向】ファイザー株への投資で「億り人」になることができるか

アストラゼネカのワクチン開発

アストラゼネカもワクチン候補AZD1222の後期臨床試験を実施しています。

同社は9月に参加者の1人が原因不明の体調不良に陥ったために試験を一時中断しましたが、その原因が候補ワクチンにあると直ちに推測する根拠はありません。

アストラゼネカは最近、規制当局から臨床試験の再開を許可され、欧州でAZD1222のローリング申請を開始しました。

新型コロナウイルスワクチンの市場は文字通り全世界に存在します。

ファイザーとアストラゼネカがいち早くワクチンを発売すれば、来年には熱狂的な投資家が両社の株価を押し上げる可能性があります。

しかし、注目すべき点として、アストラゼネカはパンデミックの間はワクチンから利益を得ないと述べています。

一方、ファイザーは利益(とコスト)をバイオンテックと等分する計画です。

中断されたアストラゼネカのコロナワクチン開発が再開される可能性

新型コロナウイルス以降の見通し

新型コロナウイルスワクチン市場での進歩は、これらの製薬大手にとって素晴らしいことです。

しかし、コロナ関連の取り組みが失敗したとしても、両社にはそれ以上のものが存在します。

ファイザーは昨年、2つの不振事業部門を処分することを決めました。まず、2019年8月に製薬会社グラクソ・スミスクラインと合弁会社を設立し、両社のコンシューマー・ヘルスケア部門を統合しました。

同社はGSKコンシューマー・ヘルスケアという名前で、ファイザーが32%の株式を保有しています。

第二に、同社は特許切れ医薬品部門のアップジョンを製薬会社マイランへ売却しようとしています。

この取引は年内に完了する予定です。ブーラCEOは事業部門の処分について、「ファイザーは、革新的な医薬品に特化した、より小規模で、より焦点を絞った、科学に基づいた企業になります。長期的な成長見通しという点で、当社の新薬パイプラインはより劇的な変化をもたらすことが可能になると考えています」と述べました。

ファイザーのバイオ医薬品事業は引き続き好調に推移しています。

同社は抗凝固薬のエリキュースやがん治療薬のイブランスなど、複数のブロックバスター薬を保有しています。

第2四半期(4-6月期)の売上高は、エリキュースが前年同期比(以下同)17%増の12億7,000万ドル、イブランスが7%増の13億4,000万ドルとなりました。

他にも売上高が順調に伸びている医薬品があり、第2四半期のバイオファーマ事業全体の売上高は4%増の98億ドルでした。

ファイザーの総売上高は11%減の118億ドルとなりましたが、これは主にアップジョンの売上高が減少したことによるものです。

また、ファイザーは豊富な医薬品ラインアップに加え、50件以上の臨床試験を実施しています。アップジョンの売却後も、同社は堅調な業績を十分達成できるはずです。

投資家はアストラゼネカの将来にも期待できます。

同社のベストセラー製品は、抗がん剤のタグリッソ、イミフィンジ、リンパルザなどです。

第2四半期(4-6月期)のタグリッソの売上高は32%増の10億ドルとなりました。

イミフィンジの売上高は4億9,200万ドル、リンパルザの売上高は4億1,900万ドルで、それぞれ46%増、48%増となっています。

これらはアストラゼネカにとっては氷山の一角にすぎません。

第2四半期の総売上高は8%増加しました。

同社は166件の臨床試験プログラムを有しており、既に豊富な医薬品ラインアップに収益源を追加していくとみられます。

投資を検討すべき理由

新型コロナウイルスワクチンの開発に取り組んでいる企業は数多くありますが、その大部分は臨床試験段階のバイオテクノロジー企業で、まだ製品を発売していないか、あるいは競争のリーダーから大きく遅れているかのどちらか(またはその両方)です。

ファイザーとアストラゼネカは、これらのカテゴリーのいずれにも該当しません。

ファイザーはパートナー企業との利益を均等に分配することになりますが、世界市場の大きさを考えると、今回の取引でファイザーが得られる収入は同社の売上高に良い影響を与えるはずです。

アストラゼネカは、パンデミックの間は新型コロナウイルスワクチンから利益を得ることはありませんが、パンデミックの終息が宣言された後もこの病気が消えることはなく、その後もワクチンが必要とされるでしょう。

新型コロナウイルスへの取り組みはさておき、両社は、毎年数十億ドルの売上高を生み出す多くの製品を持つ老舗の製薬会社です。

上記の要因により、ファイザーとアストラゼネカは投資を検討する価値があります。

とりわけ、新型コロナウイルスワクチンを開発中の企業を探しているリスク回避型の投資家にとってはなおさらです。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Prosper Junior Bakinyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、マイラン株を推奨しています。
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