The Motley Fool

デジタルトランスフォーメーション(DX)関連銘柄にシフトした理由

10/30にAAPL、PFE、UNP、AWRを売り、ポートフォリオにTSLA、AMZN、AKAM、FSLY、TDOCを新たに追加しました。

また、U、NVDA、T、VZも買い増しをしています。

その理由について書いていきます。

前提として

今回は、自分が得意とするDX関連、IT関連の銘柄に集約した、と言うのが大きな理由です。

細かいデータに頼ったものではなく、筆者の主観を大いに含む点はご注意ください。

また、DXに関しては以下の記事で詳しく書いています。

是非先にこちらをご参照ください。

今注目のデジタルトランスフォーメーション(DX)。投資家が見るべき3つのポイント

売却した銘柄

APPL

ポートフォリオ中でも高い割合を占め、最大の含み益を抱えていた(NASDAQ:AAPL)を売りました。

元々は独自OSを含んだ囲い込み戦略に期待していましたし、それ自体は無事進んでいるように思えます。

ただし、成長期待の高いサービスビジネスの入り口が「ブランド力で保っているデバイス」中心であると言うのが気になっています。

少々殿様商売が過ぎるかな、と言う考えです。

私がApple製品を使っていないだけに無知なだけかもしれませんが、Appleの特定サービスに魅力を感じて他社製品(デバイス)からApple製品に乗り換える人がどれだけいるのか…と言うことです。

個人的な感覚ではあまり多くはない気がしています。

Apple製品に使い慣れている→デバイスのファン→サービスを使う、と言う構図は上手くいっているものの、逆の入り口が狭い事が今後の課題になるのではないかなと懸念しています。

殿様商売が過ぎるとエコシステムも他社に比べると弱くなると感じています。

その分自社完結型で、ある意味ではモートを築いているとも言えますが、その割に競合他社と比べて5GやAI技術の遅れもあり、エコシステムも含めたテクノロジーの面で差がついてしまうリスクも警戒しています。

デバイスが主力となれば、技術の遅れから製品そのものの魅力が落ちることは致命的だからです。

Appleはブランド力も含め、高付加価値製品を高く売る戦略でしたので、尚更です。

もちろんまだまだ目先では根強いファンがいますし、当面は安定するとは思います。

独自経済圏が上手くいっている限り魅力があるものの、デバイスファーストの方向性に不安を感じたため売り、と言う感じです。

ただし、マーケティング上手なAppleのことですから、もっと多角的なファネル拡大の策は次々出てくるかもしれません。

デバイス自体もブランド力ではなく、技術力で他を一掃するほどのレベルに進化すれば、殿様商売だとしても誰も逆らうことができなくなるかもしれません(今度は独占禁止法の懸念が強まりますが)。

今回は売却したものの、再エントリーの可能性は十分あります。

PFE

(NYSE:PFE)に関しては確固たる懸念があるわけではなく、筆者自身の知識不足が理由と言う、やや恥ずかしい理由です。

ここ最近の決算はイマイチで、方向性も立て直しに注力、と言った感じでした。

進捗について不安材料はあるものの、天下のファイザー。細かい事は追い切れていませんが、大丈夫だろうと保有を続けていました。

しかしCOVID-19の問題からワクチン開発競争などもあり、製薬各社進捗などはリリースしていますが、専門知識不足で状況がさらに負えなくなってしまいました。

リリースがあってもそれがポジティブなのか、ネガティブなのか、気にせずスルーしていいのか。

長期で持つ前提であれば気にしなくても良いのかもしれませんが、個別株で持つ以上「情報を追い切れない」と言う致命的な問題を抱えたまま投資をするのは不安でしたので、売却と言う判断です。

こちらは再エントリーは微妙です。

むしろ他の製薬系企業(ABBV、AMGN)も同様の理由でヘルスケアETFに置き換えるなど、整理するかもしれません。

UNP

(NYSE:UNP)も確固たる懸念があるわけではありません。

物流手段の多様化は見られるものの、鉄道輸送は今後も盤石だと思っています。

ただ、米中やCOVID-19の問題でどれほど「波」が生じるのか、そして設備投資が大きい事業ですから、その「波」の間にどれだけのダメージを受けるのかが、私には判断しきれませんでした。

そもそも筆者は資本財銘柄が好みではなく、ポジションも小さかったので整理を兼ねて売却しました。こちらも再エントリーは微妙です。

AWR

(NYSE:AWR)は、連続増配で人気の銘柄です。

設備投資は大きいものの、公益の中でも安定的な水道事業です。

とは言え、狭い地域の内需が中心であり、COVID-19の問題で企業の稼働率が落ちてしまったり、人が減ってしまったりしては数字の悪化は免れません。

公益事業の厳しいところは、企業努力で収益面をカバーできる範囲が限られることです。

数字が悪いからと言って「水大量消費キャンペーン」など打つわけにもいかず、価格改定も限界があります。

倒れはせずとも、儲けるのも難しいということです。

筆者は比較的リスクを多くとれるので、少しコンサバティブな投資対象だったかなと考えています。

現在の状況と「よりハイリスクながら良いと感じる投資対象」に入れ替えるため売却しましたが、こちらは資産増加やライフスタイルの変更で再エントリーの可能性はあります。

リスクを軽減したいときには再度組み入れるかもしれません。

新規で購入した銘柄

TSLA

一言で言えば技術的観点でチャレンジングなところに期待しています。

筆者はハイテクには明るいものの、電子工学・製造の分野はあまり詳しくありません。

自動車に関しては免許取得後運転したことがなく、国内の自動車メーカーのことですらよくわかっていません。

直近の事業ではEVや自動運転技術を中心に、リチウムイオンバッテリーや再生可能エネルギー分野にも注力しています。

それはそれで魅力がないわけでもないのですが、ここは引き続き頑張って欲しい、くらいの印象です。

と、言いますのも、(電気)自動車市場、自動運転技術自体も魅力的な市場ではありますが、筆者にとって「自動運転車」はAIを活用したIoTデバイスの1つとして見ています。

つまり、このデバイスが発展し、売れる(普及する)のはスタートラインに過ぎないと考えているのです。

そのため電気自動車、自動運転車それ自体の魅力ではなく「それらを活用したビジネス」「それらがもたらすパラダイムシフト」に期待を寄せています。

移動手段としてのMobilityから、世の中を構成するInfrastructureへ。さらにその先を見てみたい、と言うことですね。

世の中にはMaaS(Mobility as a Service)の考え方があります。

移動手段の多様化は既に進んでいるわけです。

マーケットメイクが得意なTSLA(NASDAQ:TSLA)ですから、良い自動車を売るだけで終わるということはないでしょう。

それらを活かして、何等かの全く新しいビジネス、新しい市場を作ってくれるのではないでしょうか。

少々、将来に期待をしすぎていて地に足がついていない投資判断と言わざるを得ませんが、テクノロジーへの投資で高いリターンを狙う場合、往々にして「誰でも思いつくようなこと」が形になりかけてから投資しても遅いのではないか、と考えています。

期待が織り込まれて割高になってしまうからです。

AMZN

AMZN(NASDAQ:AMZN)は、筆者が最初にルールを決めた時にPERを理由として購入候補から除外したことを深く後悔している銘柄でした。

これは結果として「株価が上がっているし、買えば儲かっていたな…」と言う話ではなく、ビジネスのビジョンが非常に好みなため(好みになったため)です。

元々AWSへの転職を検討していたため色々調べたわけですが、その頃はとりあえずECとクラウドの企業と言う程度の印象でした。

しかもEC自体は北米以外でパッとしない、その穴をクラウドで埋めている…くらいの認識でした。

AI研究やFA/RPAを活用した物流整備、広いエコシステムは着目できていませんでした。

AAPL同様に独自経済圏を築きつつあるAmazonですが、こちらはデバイスファーストではありません。

B to CビジネスとしてはECと言う広い入口を持つビジネスを主体としてデバイス、サービス、ヘルスケアなど幅広いビジネスを展開しています。

成長が期待できるサービス部分はAmazonデバイス必須と言うわけではなく、純粋にサービスとして利用できます。

また、B to BにおいてはAWSのクラウド製品を中心に高い技術力と広いエコシステムを持ち、世の中に新たなプラットフォームとインフラをもたらす仕組み作りに力を入れていると感じます。

特にAWSは非常に強いビジネスで、クラウドの製品一覧を見ればわかるかと思いますが、データ分析、ブロックチェーン、ARやVR、AI開発、IoT、コンテナ、セキュリティなど多様なサービスを有しています。

これらのサービスを開発できるということは、それぞれの技術に対して「内容を理解し」「市場で受け入れられるよう考慮した上で」「製品化する」と言う能力を有しているわけです。

これはAWSに限らず、AzureやGCPなど大手クラウドベンダーも同様かもしれませんが、先進的な技術に対する優位性を保ちながら、それを活かしてB to C、B to B共にバランスの取れたビジネス開拓を行える強みがあると言えます。

AKAM

元々エンジニアの筆者にとって、CDNと言えばアカマイ(NASDAQ:AKAM)、と言う印象でした。

購入理由はエッジコンピューティング分野への期待です。

話題のファストリーやクラウドフレアと比べれば規模が大きく、盤石なインフラとエコシステムを持つ企業です。

ただし、その分設備投資も大きくなりがちで、成長性は劣るかもしれません。

とは言えエッジコンピューティングのマーケット規模は増加していく見込みで、そのパイを一定数獲得できると考えれば、まだまだ成長の余地があります。

新興他社と比べれば(成長への期待が劣るためか)割安なのも良いです。

高い営業CFマージンを誇り、財務も安定しています。

FSLY

もちろん、こちらもエッジコンピューティング期待です。

筆者は個人的に通信関連銘柄には多大な期待を寄せています。

ファストリー(NYSE:FSLY)の直近決算はあまり良くなく、株価は下げています。

新興企業のため、今後のエコシステム拡大に期待したいところです。

まだまだ下げる余地もありそうですが、ポジティブニュースが出てからでは乗り遅れそうなので、様子は見つつ拾っていく予定です。

TDOC

遠隔医療の雄、テラドック(NYSE:TDOC)です。

AMWLは買っていましたが、こちらも割高感があり、いつ買うべきか、と悩んでいるところでした。

こちらもDX関連(遠隔医療)銘柄ということで、新しい世の中の形を作ってくれるのでは、と注目しています。

製薬のファイザーを売却した代わりに、遠隔医療銘柄のTDOCとAMWL強化です。

医療の分野は人が病気や怪我をし、健康でいたいと考える以上、尽きる事がない市場だと考えています。

しかし医療が進歩し長生きが出来るようになればなるほど、高齢者の絶対数は増え、通院や入院が困難になるケースが増えたり、在宅でのケアを望む方も増えたりするでしょう。

現状では在宅のケアにも限界がありますが、今後はIoT医療機器の進化により、保険や調剤等の既存医療、電子カルテ、健康情報管理サービス、AIなどの連携により、遠隔医療で出来ることが増えるのでは、と考えています。

医療は法律や倫理の問題もあり、新しい医療のカタチが提案されたとしても普及までの道のりは長そうですが、変革を期待したいと思います。

買い増した銘柄

U

ゲームエンジン関連は以前記事にしましたので、こちらを参照してください。

9月のIPO銘柄「Unity」と「American Well」を買った理由

今回はXR分野へのビジネス進出、エコシステム拡大を期待しての買い増しです。

XRは様々な分野で伸びしろがあると考えています。

ユニティ(NYSE:U)は直近ではやや過熱感もあり下落のリスクもあるものの、個人的には期待感が強い銘柄です。

NVDA

AMDのXLNX買収により、特にAI、HPC市場に対する半導体銘柄は真っ向勝負の様相となってきました。

競合となるAMDの製品力は高く、GPUに関しても一部ベンチマークにおいて、圧倒的性能と騒がれたNVIDIA(NASDAQ:NVDA)のA100を凌ぐほどです。

CPUについてもIntel製品のシェアを脅かすほどの性能を誇ります。

破竹の勢いで存在感を高める強敵の存在には警戒したいものの、市場自体は今後も成長を予想されており、尚且つNVIDIAの地位は簡単には崩れないと考えています。

NVIDIAもArm買収を経てAI市場を含めたテクノロジー関連市場で存在感を高め、更なる進化を遂げる事に期待しています。

T(NYSE:T)、VZ(NYSE:VZ)

こちらも安定感の高い通信事業を持ちながら、エッジコンピューティングなど新しい市場で収益体制がさらに良くなることに期待しています。

設備投資が高く、負債が嵩みがちなのはネックでしょうか。

まとめ

「前提として」でも記載した通り、筆者は「テクノロジーがもたらす世の中の進化」に期待をしています。

話題性がある分バリュエーションは割高である可能性もありますが、それでも積極的に買い増すのは「将来の本質価値は現在の割高な状態すら超える」と考えているためです。

今注目のデジタルトランスフォーメーション(DX)。投資家が見るべき3つのポイントで挙げた3つポイントを実現することにより「新たに作られる市場」や「成長する市場」そのものに参入するか、その市場から好影響を受けられる銘柄には今後も注目していきたいです。

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