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「TOPIX高配当40指数」についてとその行方

出典:Getty Images

筆者にとって知らないうちに増えているものの一つが株価指数です。

JPXの株価指数ラインナップを眺めていてその存在に気づいたのが、「TOPIX高配当40指数」でした。

「東証配当フォーカス100指数」は知っていたのですが、「TOPIX高配当40指数」は初めて目にしました。どうやら2017年の8月から存在していたようです。

知らないものは学ばなければと思い、算出要領を眺めてみました。

簡単にまとめると、

  • 母集団はTOPIX100
  • 直近の実績配当利回りが相対的に高い40銘柄で構成
  • 銘柄入れ替えは毎年6月最終営業日
  • TOPIX同様の時価総額加重方式、ただし銘柄入れ替え時に構成比率の上限を5%とする。選定後に5%を超えても翌年までは変更しない
  • 採用銘柄のコーポレートアクション次第では臨時入れ替え発生の可能性あり

実績配当利回りを使っているのは、配当予想を企業側が公表しないケースがあるからでしょうか。

さて、現在の採用銘柄は東証指数ラインナップによると、こちらに掲載されている40銘柄です。

少し先ですが、来年6月の定期入れ替え時に、この40銘柄から除外されることが決まった銘柄があります。

TOPIXニューインデックスシリーズ(詳しくは過去記事:インデックスには「イベント」がある。TOPIXの場合をご参照ください)の定期選定結果の発表(*)が今月あり、「TOPIX高配当40指数」の母集団である、TOPIX100から除外されることが決まった銘柄があるからです。以下の3銘柄です。

  • 1605…国際石油開発帝石
  • 1878…大東建託
  • 7202…いすゞ自動車

除外対象になるということは、連動するETFの売り対象になりますし、代わりに採用される銘柄もあるはずですが、来年の6月のことですのでここではこれ以上触れません。

現採用銘柄には減配を発表しているキヤノン(7751)もありますし、減配予想を出している三菱重工業(7011)、三菱ケミカルHD(4188)、SUBARU(7270)もあります。

他の銘柄にも減配が無いとは限りませんので、挙げた3銘柄以外の入れ替え対象もあり得ます。

参考(*):TOPIXニューインデックスシリーズの定期選定結果及び構成銘柄一覧

「TOPIX高配当40指数」採用銘柄について、今言及しておきたいことが一つあります。

NTTドコモ(9437)は、以前過去記事でもとりあげたように、現在親会社であるNTTが完全子会社化を目指して公開買付中です。いずれ、上場廃止になるでしょう。

「TOPIX高配当40指数」算出要領には以下のような記載があります。

TOPIX高配当40指数の算出対象が、TOPIX高配当40指数の算出対象でない会社を存続会社又は完全親会社とする株式交換・吸収合併に伴い上場廃止となる場合、当該存続会社又は完全親会社を追加する。

実は「TOPIX高配当40指数」にNTT(9432)は採用されていません。

ですが、NTTはNTTドコモを吸収合併します。

よってTOPIXCore30採用銘柄であるNTTはTOPIX100構成銘柄ですから、「TOPIX高配当40指数」に採用されると考えられ、連動するETFの買いが発生すると考えられます。

時期はわかりません。

完全子会社化がいつになるかがわからないからです。

しかし、NTTドコモの上場廃止は発表されるはずで、その日にNTTが算出対象になるはずですから、いずれわかります。

筆者の予想では先日の伊藤忠商事(8001)とファミリーマートの事例に倣えば、公開買い付け終了後2ヶ月~3ヶ月程度で上場廃止になると思われますので、来年の2月下旬から3月上旬ぐらいでしょうか。

「TOPIX高配当40指数」に連動するETFは「ダイワ上場投信-TOPIX高配当40指数」(1651)の1本しかありません。

純資産残高は約135億円で、NTTドコモのウェイトは約6%のようですから約8億円でしょうか。

全部NTTに入れ替わるとすると、NTTの1日の売買代金は80億円~90億円と言ったところですので、1割ぐらい増した買い需要がある1日に発生すると考えられます。

ただし、NTTが一時的にでも買われる、と喜ぶのは早計かもしれません。

来年6月の「TOPIX高配当40指数」定期入れ替え時に、NTTが「TOPIX高配当40指数」に採用されなければ、再び除外対象になります。

現時点でNTTの予想配当利回りは約4.5%です。

決して低い配当利回りではないですし、現在の「TOPIX高配当40指数」に採用されている銘柄には、NTTの予想配当利回りを下回る銘柄もあります。

また、NTTは今期増配予想を出しているため、今年の「TOPIX高配当40指数」の定期入れ替え時は実績配当利回りが低かったのでしょうか。

「TOPIX高配当40指数」は前述したとおり、実績配当利回りで構成銘柄を決めますので、この指数にい続けてほしいと考えるなら、株価は上がらない方がいいのかもしれません。

しかし、筆者はNTTのホルダーなので、キャピタルゲインもできればいただけると嬉しいと思います。

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免責事項と開示事項 記事の作者、おせちーずはNTT株を保有しています。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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