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【米国株動向】コストコ、P&Gの2銘柄を比較

出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、20201018日投稿記事より

小売大手のコストコ・ホールセール(NASDAQ:COST)と消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(NYSE:PG)は業態が全く違います。

しかし、利益を着実に増やし、安定的に増配を続けている成熟した大型株という点では共通しています。

投資家の観点から両社を比較してみましょう(株価指標等は執筆時点)。

コストコの状況

会員制倉庫型小売チェーンとして、コストコはウォルマート傘下のサムズ・クラブやビージェーズ・ホールセールといったライバルを上回る売上高を誇っています。

ウォルマートやターゲットなどの大手スーパーマーケットチェーンに対しても競争力を維持し、実店舗とオンラインを組み合わせることでアマゾンにも善戦しています。

成功の源泉は会員を増やし、引き留める力です。

米国での年会費は現在60ドルからで、これが利益の圧倒的大部分を占めています。

このモデルによって米国45州とプエルトリコで552店舗、4大陸にまたがるその他11カ国で244店舗を展開しています。

その成功により、バリュエーションは比較的高くなっています。

予想利益に基づく株価収益率(PER)は約39倍まで上昇しています。

第4四半期(6-8月期)の利益は、コロナ禍に伴う生活必需品の販売好調を受けて前年同期比約27%増となりました。

ただし、2020年度通期の増益率は9%強と、ほぼ予想通りの水準にとどまりました。

今後2年についても、純利益の伸び率は年10%前後と予想されています。

2004年から増配を続けていますが、現時点で年間2.80ドル、配当利回りは0.73%程度にすぎず、キャピタルゲイン狙いで買われるケースがほとんどです。

【米国株決算】コストコ・ホールセール社の最新決算情報と今後の株価の推移

P&Gの状況

パーソナルケア製品の代表的メーカーとして180年の歴史を誇るP&Gは、洗剤のタイド、ペーパータオルのバウンティー、かみそりのジレットなどの人気ブランドを傘下に持ち、大きな利益を上げてきました。

その歴史の大部分で直接的なライバルはキンバリー・クラークやコルゲート・パルモリーブなどの伝統的メーカーでしたが、eコマース時代になってオンラインベースの新興企業が競争力を高めてきました。

P&Gはデイビッド・テイラーCEO(最高経営責任者)の下、デオドラントのネイティブなど、そういった新興勢の買収を進めることで、成長力を維持しています。

予想PERは27倍前後で、ガイダンスでは2021年度(来年6月まで)の1株当たりコア利益(EPS)の伸び率は3%~7%とされています。

アナリスト予想も同様で、2021年度は6%弱、2022年度は約7%の見通しですが、これに基づく株価は割高に見えます。

同社の魅力は配当で、年間配当約3.16ドル、配当利回りは約2.2%とそれほど高くないものの、増配を64年にわたり継続してきた実績があります。

【米国株動向】P&Gが第1四半期決算発表後に見通しを引き上げ

特に注目なのはどちらか?

予想利益に基づくバリュエーションが高めなのは同じですが、今年の株価パフォーマンスを見ると、コロナ禍によるパーソナルケア製品特需があったにもかかわらず、コストコがP&Gを上回っています。

また、P&Gが既に180カ国以上で事業を行っている一方、コストコは十数カ国にすぎず、これまで文化の違いを乗り越えて成功してきた国外市場に、今後の開拓の余地を大きく残しています。

両社とも成長と増配を維持するとみられますが、利益の伸びがハイペースで拡大の余地が大きいコストコの方が、PERは高いものの魅力的と言えるかもしれません。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Will Healyは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アマゾン株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、コストコ・ホールセール株を推奨しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株のオプションを推奨しています(2022年1月の1940ドルのショート・コール、2022年1月の1920ドルのロング・コール)。
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