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テクニカル分析のススメ①-トレンド型テクニカル分析について

今回はテクニカル分析について解説していきます。

テクニカル分析は、チャートを分析し、株式取引をより明確にしようとする手法になります。

ファンダメンタル分析と違う点は、完全にチャートのみを見てチャートを考えるというところです。

そのため、政策や要人発言等でチャートが乱れたとしても、ある程度はチャートの動きを予測する事ができます。

今回は中長期のトレンドをフォローしていく、トレーダーにも扱いやすいテクニカル分析を紹介していきます。

テクニカル分析は覚える事が大変かも知れませんが、損切りや利益の確定するポイントを明確にすることができるので、インカムゲインのみならず、キャピタルゲインでも利益を追求する事ができるようになるかと思います。

テクニカル分析のメリット

テクニカル分析のメリットを紹介していきます。

  • 視覚的に判断する事ができるようになる。
  • チャートのみで分析する事ができるようになる。
  • 情報の格差が少なくなる。

最も有益なメリットとしてはこの3つが挙がります。上から順に解説していきます。

まず視覚的に判断する事ができることですが、これはチャートから株価を分析する事になりますので、「視覚のみ」で今後の株価を予想する事ができます。

ここで注意する事は視覚のみと書いていますが、最終的に判断する事になるのは自分になるので、前提として知識が必要になる可能性があります。

次のメリットですが、チャートのみで分析する事ができるという点です。

すでに投資をしている方ならご存知かもしれませんが、株価はファンダメンタルの動きに敏感です。

要人の発言や中央銀行の政策、経済指標など様々な要因で株価は変動します。

しかしながら、これらの情報をシャットアウトして相場を観察すると言った、ある種の取捨選択を行う事で、余計な考えを遮断する事ができます。

株式投資をしている人間はおそらく社会人が多く、専業で投資をしている方は少ないと思います。

チャートのみで分析を行うという事は時間の短縮になります。

そのため、日々の生活の中で、相場に多くの時間を取られる事を心配するのであれば、テクニカル分析は非常に有用と考える事ができます。

最後のメリットですが、他の投資家と比べて情報の格差が少なくなることです。

社会人投資家は専業投資家や投資に携わる仕事をしている人に比べて、投資に使える時間は少ないと思います。

そのため、情報格差は必然的に発生してしまいます。

この情報格差を埋めるためには時間が必要になってきますが、チャート分析のみを行うことで、普段から、株式市場の動向を追わずともトレードができるようになります。

テクニカル分析は覚えてしまえば、一生使える手法のため、トレードを辞めない限りは使えなくなる場面は無いと言えます。

テクニカル分析のデメリット

デメリットについても解説していきます。

  • 絶対性はありえない。
  • 突発的な動きに対応できないことがある。

当然ですが、トレードに絶対はありません。

いくらテクニカル分析で相場を分析しても絶対はありません。

相場にはランダムウォークをする性質がありますので、自分の分析結果を信じてトレードをしても、間違えてしまう事は多々有ります。

しかし、重要な事は間違いを認め、どこで相場が転換したのかを考える事でさらに確度の高い分析を行えるようになります。

自分の利益になるトレードが全ての事象をおいて最優先になりますので、テクニカル分析において、絶対性はありません。

また突発的な動きに対応する事が難しく、要人発言や、大きな動きをする経済指標などでは損失を出してしまう可能性もあります。

テクニカル分析は過去のチャートの動向から今後のチャートの動きを予想します。

そのため、大きな流れでのチャートの動きはわかるかもしれませんが、チャートが突拍子の無い動きをすると、難易度は格段に上昇します。

テクニカル分析の分類について

テクニカル分析は大きく分けて、2種類の分析に分類されます。

  • トレンド分析
  • オシレーター分析

こちらの2種類になります。

トレンド分析になりますが、皆さんが聞いた事のあるような分析が主になります。

  • 移動平均先
  • 一目均衡表
  • ボリンジャーバンド

他にもありますが、こちらの3種類が多くの人に認知されているトレンド分析になるかと思います。

オシレーター分析ですと、以下のようなものがよく知られています。

  • RSI
  • MACD
  • CCI

注意していただきたいのは、できるだけ有名かつ、使用されているものを最初は使ってみてください。

マイナーすぎる分析は、チャートから見ると不利になります。

誰しもが注目するポイントが、トレードをするべき場所になります。

需要と供給が最も変動しやすい場所でトレードをする事で、相場の需要と供給の歪み、すなわち下落もしくは上昇しやすい場所を見つけることができます。

自分だけの特別なテクニカル分析になると、普遍的ではなく少数のトレーダーしか注目していませんので、大きな相場の流れにそぐわない可能性が出てきます。

トレンドフォロー型のテクニカル分析について

今回はトレンドフォロー型のテクニカル分析について解説をしていきます。

移動平均線について

移動平均線は、ある一定の期間の価格から平均を計算して、折れ線グラフでチャート上に表したものです。

見ている時間軸を含めた、過去の時間軸の価格を計算し、平均値が移動するため、移動平均線と呼ばれています。

代表的なテクニカルチャートの1つで、価格の傾向やトレンド等の相場の方向性を確認するのに適したテクニカル分析となっています。

現在の株価のチャート(ローソク足等)と組みあわせる事によって、株式の売買のタイミングを調べる事ができます。

注意すべき点としては、過去の平均を取っている為、実際のチャートの動きが先行し、移動平均線は遅延します。

より確度の高いチャート分析を行いたいのであれば、他のテクニカル分析を交えてチャートを分析するとよいでしょう。

テクニカル分析に用いる移動平均線とは?種類や使い方について解説

ゴールデンクロスとデッドクロスについて

移動平均線を使う場合は覚えておいてほしい手法があります。

それがゴールデンクロスとデッドクロスになります。

ゴールデンクロスについて

ゴールデンクロスは短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に交差(クロス)する事を言います。

長期的な値動きに対して、短期的な値動きが強く上昇している場合に出現します。

買いのサインになる事が多く、積極的にポジションを取っても利益を出しやすいトレードポイントとなっています。

デッドクロスについて

こちらはゴールデンクロスの逆で、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下へ交差する事をデッドクロスと言います。

長期的な値動きに対して、短期的に強く下落している場合に出現し、売りのサインとなる事もあるので注意が必要になります。

売買のサインとなるゴールデンクロス、デッドクロスとは?原理を正しく理解しよう

一目均衡表について

こちらのテクニカル分析は国産のものとなります。

日本の細田悟一氏が1936年に一目仙人というペンネームで発表したテクニカル分析です。

外国でも「Ichimoku」とよばれ親しまれています。

こちらはマスターするとなれば、大変時間を要するテクニカル分析になりますので、要点だけを簡潔に解説していきたいと思います。

一目均衡表は「ローソク足」と「5つの線」で形成されます。

基準線

過去の26日の最高値と最安値の中心地を結んだ線で、中期的な相場の方向性を示します。

転換線

過去9日の最高値と最安値の中心値を結んだ線で、短期的な相場の方向性を示します。

先行スパン1

基準線と転換線の中心を、26日先に先行させて表示します。

基準線は過去26日間の中心、転換線は過去9日間の中心ですが、先行スパン1はそれぞれの中心となります。

先行スパン2

過去52日間の最高値と最安値の中心を、26日先に先行させて表示します。

先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分を「雲」と呼びます。

遅行スパン

当日の終値を26日前に表示します。

「前日比」は当日の価格と前日の価格を比較したものですが、「遅行線」は当日の価格と26日前の価格を比較していることになります。

一目均衡表の使い方

一目均衡表の使い方を簡単に解説します。

  • 転換線が基準先を上抜けした場合
  • ローソク足が雲を上抜けした場合
  • 遅行スパンがローソク足を上抜けした場合

こちらが現れたときは買いのシグナルとなります。

さらに、こちらの3つが揃ったときは「三役好転」と呼び、より強い買いのシグナルとなります。

この3つのシグナルが逆を、向いた時は売りシグナルとなり、全てが逆を向いたときは「三役逆転」となり、より強い売りのシグナルとなります。

ボリンジャーバンドについて

ボリンジャーバンドは、アメリカの投資家であるジョン・ボリンジャーが考案したテクニカルチャートです。

移動平均線とその上下2本ずつの標準偏差からなる5つの線で表されます。

こちらのテクニカル分析は統計学を用いて作られています。

ボリンジャーバンドの使い方について

ボリンジャーバンドは大まかに解説しますと、±2σ(標準偏差)の間で価格が動くであろうという予測をもとにトレードをする手法です。

統計学上±2σの間に収まる確立は、95.45%とされています。

±1σですと約60%の確立の変動になるので、正確性を重視したい場合は±2σでトレードをする事をお勧めします。

トレードが逆張りのポジションを取りやすいといった特徴がありますので、短期の売買では有効かもしれませんが、上位のローソク足で明らかなトレンドが発生している場合は注意が必要です。

また、バンドウォークと呼ばれるボリンジャーバンドの線に沿ってチャートが進行し始めた場合は、大きなトレンドの発生になる可能性がありますので、ポジションをトレンドの逆方向で持っていた場合は迅速な損切りが必要になってきます。

今回のまとめ

今回はトレンド型テクニカル分析を紹介しました。

こちらはうまく使えばチャートを見るだけでトレードのポイントを調べる事ができるので、時間が無い人にでも簡単に使う事ができる、非常に便利なものとなっています。

簡単にテクニカル分析を理解する事は不可能に近いですが、一度覚えてしまえば、生涯投資に役立てることができるので、この機会に覚えてみて損は無いはずです。

テクニカル分析のススメ②-オシレーター型テクニカル分析について

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