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【米国株決算】ペプシコ社の最新決算情報と今後の株価の推移

ペプシコ社(NASDAQ:PEP)はアメリカに本社を置く、大手食品・飲料メーカーです。

炭酸・非炭酸飲料やスナック菓子、朝食シリアルなどを全世界200ヵ国前後で販売する多国籍企業で世界第2位の食品会社です。

なお、1位はスイス企業のネスレです。

主なブランドとしては、ペプシやマウンテンデュー、ゲータレードなどの清涼飲料水、トロピカーナ・ジュース、オートミールのフリトレー、シリアルのライフなどが挙げられます。

本記事ではペプシコ社が発表した2020年第3四半期決算の内容と株価の推移について見ていきます。

決算発表前におけるペプシコ社の株価等のデータ

ペプシコ社は2020/09/30のアメリカ市場閉場後に2020年第3四半期決算を発表しましたので、決算発表直前である9/30における同社株価の値動きについて見ていきます。

9/30における同社株価の始値は138.05ドルとなっており、その後日中にかけて同社株価は大きな変化などはなく、終値は138.60ドルとなっていました。

続いて同社株価の今までの値動きについて見ていきます。

ペプシコ社の株価はナスダック銘柄らしい値動きをしており、一貫して成長を続けています。

上場以来上昇を続けており、コロナショック直前は150ドル弱で取引されていました。

コロナショックによって同社の株価は100ドル近くまで下落し、その直後140ドル弱まで回復したものの、その後は株価の回復は見られず、4月以降、概ね横ばいでの推移をしています。

ペプシコ社はS&P500の構成銘柄の一つとなっており、10/6時点での同社時価総額は1,875億ドルとなっていました。

続いてペプシコ社の配当実績について見ていきます。

同社の直近における配当実績は以下の通りです。

なお、日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/09/03…配当:1.0225ドル(配当利回り:2.97%)
  • 2020/06/04…配当:1.0225ドル(配当利回り:3.04%)
  • 2020/03/05…配当:0.955ドル(配当利回り:2.92%)
  • 2019/12/05…配当:0.955ドル(配当利回り:2.84%)
  • 2019/09/05…配当:0.955ドル(配当利回り:2.87%)

直近の配当利回りは3%前後となっており、コロナ後においても増配を実施しています。

高配当銘柄とまでは言えませんが、その配当利回りはS&P500の平均配当利回りを上回っており、十分な水準にあると言えるでしょう。

また連続増配年数も48年となっており、今後も安定した配当が支払われることが期待できると言えるのではないでしょうか。

ペプシコ社の最新決算情報について

概要

ペプシコ社が2020/09/30に発表した2020年第3四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…180.91億ドル(前年同期比5.2%増)
  • 営業利益…30.11億ドル(前年同期比5.5%増)
  • 純利益…22.91億ドル(前年同期比9.1%増)
  • 希薄化後一株当たり純利益…1.65ドル(前年同期比10.7%増)

売上高は前年同期から5.2%増加した180.91億ドル、純利益は9.1%増加し、22.91億ドルとなっています。

前四半期決算では売上高が3%減少、純利益は19%の減少となっており、業績不振となっていましたが、今四半期では前年同期よりも売上高・純利益ともに増加し、好調な業績を残すことができています。

アナリストらによる同社決算の事前予想では、売上高が172.1億ドル、non-GAAPベースのEPSが1.49ドルとなっており、同社の実際の業績は売上高が180.91億ドル、non-GAAPベースのEPSが1.66ドルとなっていますので、アナリストらによる事前予想を大きく上回る業績を残すことができたと言えるでしょう。

同社CEOが発表したコメントは以下の通りです。

第3四半期における複雑な経営環境の中、当社は非常に力強い業績を残すことができました。

同社は第2四半期決算の発表の際、今後の情勢の不透明さを理由に業績見通しの発表を行いませんでしたが、第3四半期決算発表時には通年業績に関しての見通しを発表できるようになったと述べていました。

本記事の最後に同社が発表した2020年通年業績ガイダンスの情報を載せておきます。

詳細

続いて同社決算をセクター別に見ていきます。

まず売上高に関して見ていきます。

  • 北アメリカにおけるフリトレー部門…43.99億ドル(前年同期比7.2%増)
  • 北アメリカにおけるクエーカーオーツカンパニー部門…6.08億ドル(前年同期比5.6%増)
  • 北アメリカにおけるペプシコ飲料部門…59.58億ドル(前年同期比5.6増)
  • ラテンアメリカ地域部門…16.54億ドル(前年同期比13.2%減)
  • ヨーロッパ地域部門…33.23億ドル(前年同期比3.1%増)
  • アフリカおよび中東・南アジア地域部門…12.52億ドル(前年同期比30.8%増)
  • アジア太平洋および豪州、中国地域部門…8.97億ドル(前年同期比14.9%増)

※フリトレーとはペプシコの菓子ブランド、クエーカーオーツカンパニーとはグラノーラや朝食シリアルの部門を指します。

売上高のうち、大きな割合を占める北アメリカにおけるフリトレー部門やペプシコ飲料部門、ヨーロッパ地域部門の売上高は増加しており、前年同期比で売上高が減少したセクターはラテンアメリカ地域部門にとどまっています。

非常に好調な業績であると言えるでしょう。

この好調な業績の背景には、パンデミックによる巣ごもり消費により、消費者がスナックや朝食用のシリアルなどの消費を増やしたことが起因していると言えるでしょう。

前四半期決算では、北アメリカにおけるペプシコ飲料部門の売上高が、レストランや公共施設の閉鎖によって減少していたものの、第3四半期では徐々にそれらの閉鎖が解除されるなどの動きがあったことや、コンビニや食料品店での販売が好調であったことなどの動きを受け、同部門の売上高は大きく回復し、前年同期比でも増加に転じています。

またセクターごとの営業利益に関して見ていくと、売上高同様に多くの部門で前年同期比ベースでの増加が見られています。

同社の決算を見る限り、ペプシコ社はコロナ禍という特殊な環境を掌握し、経営状況は立て直されたと言えるのではないでしょうか。

2020年通年業績ガイダンス

最後にペプシコ社が発表した2020年通年業績ガイダンスについて見ていきます。

通年での売上高は前年よりも4%ほどの成長を見込んでいるものの、EPSは5.50ドル前後になるとの見方を示しています。

2019年通年でのEPSは5.53ドルとなっていました。

また同社は事業を通して2020年末には100億ドルもの営業キャッシュフローを生み出し、そのうちフリーキャッシュフローとなるのは60億ドル前後になるとしています。

決算発表後におけるペプシコ社の株価の動きについて

ペプシコ社は2020/09/30のアメリカ市場閉場後に決算を発表しましたので、決算発表翌日である10/1における同社株価の値動きについて見ていきます。

9/30の終値である138.60ドルに対して10/1における同社株価の始値は139.44ドルとなっており、前日終値から0.6%ほど上昇しています。

日中を通して同社株価は上昇を続け、終値は140.80ドルと、前日終値より1.6%ほど上昇した価格で取引を終えていました。

同社株価が上昇した要因としては、市場予想を上回る業績を残せたことや、堅調な通年業績ガイダンスを示したことが挙げられるのではないでしょうか。

ただ、通年業績ガイダンスは堅調さがあるものの、好感が持てるほど良い見通しを示すことができなかったこともあり、同社株価は小幅な上昇にとどまっています。

続いてペプシコ社の今後の株価の値動きについて見ていきます。

ペプシコ社の競合他社として、コカ・コーラ社が挙げられます。

前四半期決算の際にも述べましたが、ペプシコ社とコカ・コーラ社では、ペプシコ社の株価の方が今後上昇の余地があると考えることができます。

ペプシコは南アフリカの飲料・食品大手であるパイオニア・フーズを買収しており、今後はアフリカでのビジネスも展開していく見通しとなっています。

企業の買収は一時的にはキャッシュの減少をもたらしますが、長期的に見ればこれからの成長が見込めるアフリカに対して投資することは、大きなリターンをもたらす可能性があります。

コロナ禍にあり、アメリカ経済及び世界経済の今後の見通しが不安定であることから、株価は上値が重く推移していますが、今後世界経済が回復すれば、同社株価は再び上昇を続けると考えることができるのではないでしょうか。

配当利回りはコカ・コーラ社の方が高いこともあり、どちらの銘柄の方がよりよいとは言い難いです。

しかしながらコカ・コーラ社が銘柄として大きく取り上げられることが多いものの、ペプシコ社の株式もそれと同様以上の魅力を備えた銘柄であると言えるのは、間違いないのではないでしょうか。

ただ、コカ・コーラ社の第3四半期決算がどのような内容になるのかどうかまだ分かりませんので、これらの飲料メーカー銘柄で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、10/22(予定)のコカ・コーラ社の決算発表を待ってから購入することをオススメします。

参考元:

PepsiCo Reports Third-Quarter 2020 Results

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