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【米国株動向】バリュー投資で知られるバフェット氏が保有する成長株5銘柄

モトリーフール米国本社、2020928日投稿記事より

50年以上にわたり、ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK-A)(NYSE:BRK-B)は驚異的な利益を上げてきました。

1965年以降、同社は平均で年率20.3%のリターンを達成しており、これは幅広い銘柄をカバーするS&P500指数の同じ期間のリターンである年率10%の2倍を超える水準です。

全期間を累計すると、同社のパフォーマンスはS&P500指数を270万%も上回っています。

バリュー株を特定し、そうしたブランド力のある企業に対する投資を長期にわたって維持し続けるバフェット氏の能力は、同氏とバークシャーの株主が成功するうえで、最も重要でした。

しかし、近年、同氏と同氏の投資チームには成長株を重視する傾向が見られます。

誤解してはならないのは、同氏の銀行および緩やかな成長を続ける生活必需品企業に対する愛情に変わりはないことです。

しかし、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオの急成長企業には明らかな増加がみられます。

ウォール街が予測した今後5年間(特に記載のない場合)の年平均成長率(CAGR)によれば、これらはバフェット氏のポートフォリオで最も成長速度が速い銘柄です。

スノーフレーク(CAGR 70.3%)

バフェット氏のポートフォリオで最も急速に成長している企業が、9月16日に新規株式公開(IPO)を行なったクラウドデータウェアハウス企業のスノーフレーク(NYSE:SNOW)であることに、疑いの余地はありません。

バフェット氏の会社は私募増資でスノーフレークに2億5,000万ドルを投資し、同社の元最高経営責任者(CEO)から400万株強を取得することにも同意しています。

この投資は、オマハの賢人(バフェット氏)自身ではなく、補佐役のトッド・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏による投資の特徴の全てを備えていますが、スノーフレークの持つ潜在力を否定はできません。

100万ドル以上を支出する顧客の数は前年同期比で2倍以上に増加(22社から56社)しており、売上は2020年度(2020年2月〜2021年1月)の2億6,500万ドル弱から2025年度には38億ドルまで増加する予想です。

同社がこれほどエキサイティングなのは、従来のクラウドサービス業者にはない多くの変化をもたらしてくれるからです。

たとえば、同社は、顧客が保存するデータの量と処理機能(スノーフレーク・コンピュート・クレジット)の使用量に基づいて料金を請求する従量課金制のサービスです。

この透明性のあるコストモデルにより、同社の顧客はデータウェアハウス費用を削減することが可能になります。

同社のソリューションは、一流のIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)プロバイダー上にも構築されています。

単一のIaaSサービスに囚われることなく、クラウドベースのデータを、プラットフォームをまたがって利用することが可能になります。

【米国株動向】スノーフレーク、Jフロッグ、ユニティ・ソフトウェアのIPO3銘柄の分析

ストーン(CAGR 34.7%)

スノーフレーク株の取得がなければ、バフェット氏のポートフォリオで最も成長が速い銘柄は、金融テクノロジーにおけるソリューションを提供する企業のストーン(NASDAQ:STNE)だったでしょう。

ウォール街の予想によれば、同社は今後5年間で年平均35%の成長ができる見通しです。

同社成功の秘訣は、ブラジルおよび南米の他の地域でオンラインおよび実店舗の小売業者に対する従来型およびオンラインのソリューション提供に特化していることです。

ブラジルの零細小売業者の多くが金融上のニーズを満たすのに苦労しており、ストーンは取引の円滑化のみならず、従来型の銀行取引も支援するソリューションを提供します。

新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)の最中の2020年第2四半期でさえ、同社のネットワークを経由する支払の総額(TPV)は前年同期比で28%近く増加しています。

提供商品の幅の広さも同社の魅力の1つです。

前述の銀行取引サービスが導入されてからまだ1年弱ですが、7月時点の口座数は28万5,000件に上り、同サービスの月間収入は6月から3倍増となっています。

長期的には、ブラジルは同社に素晴らしい成長の機会を提供するでしょう。

アマゾン(CAGR 18.4%)

アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)が最も成長が速い銘柄のリストに載っていても驚きではないでしょう。

ただ、アマゾンの株はバフェット氏が購入したのはなく、2019年第1四半期にコームズ氏かウェシュラー氏が購入したものです。

ご存知かもしれませんが、同社で最大の売上を生んでいるのは電子商取引サイト「マーケットプレイス」であり、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの推定によれば、米国の電子商取引市場の44%をアマゾンが占めています。

電子商取引市場は一般的には利益率の低い分野ですが、同社はAmazonプライムのメンバーシップと他社羨望の物流システムを通じて同社ブランドに忠実な顧客を維持することに大きな成功を収めています。

しかし、同社の急成長を支えているのは小売分野ではなく、クラウドインフラ事業であるAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)です。

AWSは、新型コロナウイルスで大きな困難に直面した第2四半期に前年同期比で29%の成長を達成しており、これを年間に直すと、430億ドル以上の売上になると予想されます。

クラウド事業の利益率は小売分野の利益率をはるかに上回ることから、同社の今後の爆発的なキャッシュフローの増加は、そのほぼすべてがAWSの成功によるものとなるでしょう。

【米国株動向】3月の市場暴落時にアマゾン株に投資していたとしたら、その後いくらになっているか

マスターカード(CAGR 11.1%)

大型株も急成長が可能であるというテーマに沿った銘柄である決済サービス事業のマスターカード(NYSE:MA)が、バフェット氏のポートフォリオの急成長銘柄4番手です。

ウォール街の予想によれば、同社は2024年まで売上を年平均11%で増加できる見通しです。

1つ注意しておくべき重要な点は、マスターカードは純粋な決済事業者であって、融資は行わないということです。

同業者のいくつかは融資も行っており、これにより経済が成長している間は金利収入で利益を上乗せできますが、景気後退になると不良債権が増加することになります。

マスターカードは融資を行わないことから、米国の景気がいつものように下降局面に入っても直接的な影響は受けません。

これが、同社の12カ月実績ベースの利益率が一貫して40%を上回ってきた理由です。

また、新興国市場における今後数十年におよぶ巨大な成長の機会があります。

米国は今後も同社が利益を獲得するうえで中核となるはずですが、ほとんどの取引が現金で決済されている地域が世界にはまだいくつもあります。

おそらく、東南アジア、アフリカ、および中東に事業を拡大することによって、2桁台の成長率を維持することが可能でしょう。

【米国株決算】マスターカードの最新決算情報と今後の株価の推移

ビザ(4年でCAGR 8.5%)

バフェット氏保有の急成長銘柄5番手は、マスターカードの最大のライバルであるビザ(NYSE:V)です。

ウォール街の予想(ただし2023年までの4年間)によれば、同社は売上を年平均8.5%で増加できる見通しです。

同社の株を保有する理由はマスターカードの場合と同様です。

マスターカードと同様にビザも融資は行っておらず、景気が悪化しても不良債権の増加に直接さらされることはありません。

しかし、マスターカードとは違い、同社は米国市場の明確な支配的プレーヤーです。

2018年のクレジットカード決済における同社のシェアは、マスターカードの23%弱に対し、その2倍を超える53%でした。

米国の国内総生産(GDP)は世界最大であり、その国内総生産は消費に依存していることから、これは重要なことです。

マスターカードと同様に、ビザにも米国外に魅力的な成長機会があります。

同社は2016年にビザ・ヨーロッパを買収し、ユーロ圏へのアクセスを拡大しました。

しかし、同社に最も大きな長期的成長をもたらしてくれるのは、アフリカ、中東、および東南アジアの新興市場地域です。

【米国株決算】ビザの最新決算情報と今後の株価の推移

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Sean Williamsは、アマゾン株、バンク・オブ・アメリカ株、マスターカード株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、バークシャー・ハサウェイ(B株)、マスターカード株、ビザ株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、以下のオプションを推奨しています(アマゾン株の2022年1月の1940ドルのショート・コール、アマゾン株の2022年1月の1920ドルのロング・コール、バークシャー・ハサウェイ(B株)の2021年1月の200ドルのロング・コール、バークシャー・ハサウェイ(B株)の2021年1月の200ドルのショート・プット、バークシャー・ハサウェイ(B株)の2020年9月の200ドルのショート・コール)
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