【米国債券ETF】バンガード社が運用する米国債券2選

本記事では、注目に値する米国債券ETFの紹介をしていきたいと思います。
債券ETFには大きく分けて4つの特徴があります。
1つ目は市場でいつでも売買ができる点、2つ目は株式のように値動きが存在する点、3つ目は様々な債券に対して分散投資をすることができる点、4つ目は解約手数料がない点です。
コロナショック後から株価は順調に回復を続け、さらに回復圏を突破し、さらなる続伸を続けていましたが、執筆時時点で米国株式市場は調整局面に突入しており、加熱相場から一転、適性株価へと株価を押し戻しています。
現時点で、この相場の値動きは株価の調整だとみられていますが、これが本当に株価の調整である保証はなく、米国大統領選挙やコロナパンデミックの収束具合などによっては長期のリセッション入りをする可能性もあり、その先行きは不透明であると言わざるを得ません。
そんな中でオススメしたいのが債券であり、債券を保有するにあたって知っておきたいのが債券ETFです。
特に、本記事ではバンガード社が運用する米国債券ETFについて紹介していきます。
バンガード・米国トータル債券市場ETF
バンガード・米国トータル債券市場ETF((NASDAQ:BND))は、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整RIC基準インデックス(米ドルヘッジベース)のパフォーマンスへの連動を目指すETFであり、バンガードグループによって運用されています。
設定日は2007/04/03であり、構成債権銘柄数は9,659となっています。
ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックスの構成債券銘柄数は11,609となっています。
また運用手数料に相当する正味事業費率は0.035%となっています。
同ETFのファクトシートから見る同ETFの特徴は、インデックス・サンプリング法を用いたパッシブ運用であること、米ドル建て投資適格課税対象債権市場全体への幅広いエクスポージャーを提供すること、中期デュレーションのポートフォリオであること、信用力が高く、安定したインカム・ゲインを提供できるETFであることなどが挙げられます。
また執筆時時点での市場価格は88.2250ドルとなっています。
組入上位10銘柄は以下の通りです。
- Federal National Mortgage Assn…利率:3.00%
- Federal National Mortgage Assn…利率:3.50%
- Federal National Mortgage Assn…利率:2.50%
- Government National Mortgage Assn…利率:3.00%
- Government National Mortgage Assn…利率:3.50%
- Federal National Mortgage Assn…利率:4.00%
- Federal Home Loan Mortgage Corp…利率:3.50%
- Government National Mortgage Assn…利率:4.00%
- Federal Home Loan Mortgage Corp…利率:3.00%
- Federal National Mortgage Assn…利率:4.50%
- 純資産総額に占める上位10銘柄の割合…15.1%
Federal National Mortgage Assn.は連邦住宅抵当公庫、Government National Mortgage Assn.米国政府抵当金庫、Federal Home Loan Mortgage Corp.連邦住宅金融抵当公庫を指します。
続いて上位保有発行体は以下の通りです。
- 国債…40.8%
- 政府保証付き不動産担保証券…21.1%
- 資本財…17.1%
- ファイナンス…8.9%
- 外国の発行体…5.6%
- 公益…2.0%
- Agency…1.8%
- 商業用不動産担保証券…1.8%
- その他…0.5%
- アセットバック証券…0.4%
続いて資産の信用格付けの比率について見ていきます。
資産における信用格付け構成は以下の通りです。
- 米国政府…63.7%
- Aaa…5.7%
- Aa…3.5%
- A…12.4%
- Baa…14.7%
- Baa未満…0.0%
米国国債が占める比率が高いこともあり、信用格付けが高い米国政府が多くを占めています。
また信用格付けBaa未満の銘柄が構成資産に含まれていないことから、信用格付けが非常に高い資産で構成されたETFであると言えるのではないでしょうか。
続いて運用実績について見ていきます。
同ETFのパフォーマンスについて基準価額リターンベースで見ていきます。
直近1年間では8.96%、3年で5.35%、5年で4.33%、10年で3.77%設定来では4.51%となっています。
また直近の分配金は0.153067ドルであり、権利落ち日は2020/09/01となっています。
バンガード・米国トータル債券市場ETFのまとめ
バンガード・米国トータル債券市場ETFは、米国の債券市場全体に連動している債券ETFです。
米フォーブス誌の「投資家にとってベストなETF2019年版-最優秀ETFリスト」に選出されたETF銘柄であり、その優秀さはお墨付きであると言えます。
長期・中期・短期の米国債券に幅広く投資されており、値動きが安定している点や、安定した分配金が期待できるETFになります。
同様の性質を持つETFとしてブラックロック社が発行しているAGGがあります。
両ETFに大きな違いはありません。好みで選択してしまっても構わないと言えます。
バンガード・米国短期国債ETF
バンガード・米国短期国債ETF(NASDAQ:VGSH)は、ブルームバーグ・バークレイズ米国国債浮動調整(1-3年)インデックスのパフォーマンスへの連動を目指すETFであり、バンガードグループによって運用されています。
設定日は2009/11/19であり、構成債券銘柄数は96となっています。
またブルームバーグ・バークレイズ米国国債浮動調整(1-3年)インデックスの構成債券銘柄数は94となっています。
運用手数料に相当する経費率は0.05%です。
同ETFのファクトシートから見る特徴は、インデックス・サンプリング法を用いたパッシブ運用であること、信用力の高いインカム・ゲインを提供することなどが挙げられます。
執筆時時点での同ETFの価格は62.0950ドルとなっています。
組入上位10銘柄はすべてUnited States Treasury Note/Bond(米国財務省債/債券)です。
また発行体別構成比率では、国債が99.8%、その他が0.2%となっています。
ほとんどが国債で構成されているため、信用格付けに関しても米国政府が99.8%、Aaaが0.2%を占めています。
信用格付けが高い資産で構成されており、信用度が高いETFであると言えるでしょう。
続いて運用実績について見ていきます。
同ETFのパフォーマンスについて、基準価額リターンベースで見ていきます。
直近1年間ですと4.11%、3年間で2.65%、5年間で1.80%、10年間で1.27%となっており、設定来ですと1.31%となっています。
また直近の分配金は0.045800ドルとなっており、権利落ち日は2020/09/01となっています。
バンガード・米国短期国債ETFのまとめ
バンガード・米国短期国債ETFは、米国の残存期間が1-3年米国債の債券市場に連動しているETFです。
同ETFも米フォーブス誌の「投資家にとってベストなETF2019年版-最優秀ETFリスト」に選出されたETF銘柄であり、その優秀さはお墨付きであると言えます。
参考元:
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免責事項と開示事項 記事の作者、白紙は、記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。