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【米国株動向】安全性が高い高配当利回り3銘柄

モトリーフール米国本社、2020917日投稿記事より

2020年の株式市場はグロース株が主役になっていますが、歴史を振り返れば、市場をアウトパフォームするのは配当株です。

2013年のバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのレポートによれば、1972年から2012年の間に配当を支払い、増配した上場株式のリターンは年率平均9.5%だったのに対し、無配株はわずか1.6%にとどまりました。

配当利回りとリスクは相関関係にあります。

通常4%を超える高配当利回り株は、財務諸表やビジネスモデルを分析しなければリスクが見えないことが多いのです。

本記事では、リスクを検証した上で割安と考える配当株3銘柄を紹介します。

AT&T:配当利回り7.14%(執筆時点)

AT&T (NYSE:T)は、今後数年間に全米で5Gインフラの本格的なアップグレードを実施します。

巨額の資金を投じるアップグレードが完了すれば、データ通信量の拡大で同社のワイヤレス部門は、社内で最も潤沢な利益を生むでしょう。

10年ぶりの通信速度のアップグレードは、今後5年にわたって持続するオーガニックな成長につながる可能性があります。

AT&Tは動画ストリーミングにも積極的に取り組んでいます。

5月下旬に同社は、新サービスHBO Maxを立ち上げ、1カ月間で410万人の会員を獲得しました。

同サービスと有料ケーブルテレビ放送HBOを合わせ、同社は第2四半期末会員数が3,630万人に上ったと発表しましたが、2025年までには倍増以上の8,000万人に達すると予想しています。

AT&Tは、有利子負債削減のために、衛星放送子会社のディレクTVを含むノンコアアセットの売却を真剣に検討しています。

投資家は7.1%の高配当利回りと予想株価収益率(PER)が9倍(いずれも執筆時点)であることに注目してよいと考えます。

【米国株動向】優良銘柄アップルとAT&Tの比較

USバンコープ:配当利回り4.43%(執筆時点)

中西部・西部が地盤のリージョナル銀行USバンコープ(NYSE:USB)は、経営内容が良好で、大手銀行のなかでもトップクラスの総資産利益率(ROA)を維持しています。

前回の不況期も、経営陣はリスクが大きい投資を避けました。

退屈に見えるかもしれませんが、預金と融資の拡大に集中することで、着実に利益が伸びるでしょう。

同社は顧客取引のデジタル化でも、成果を上げています。デジタル取引は、対面での取引よりもはるかにコストが低くなります。

5月31までの2年間に、オンラインや携帯電話を通じて実行された融資の比率は、25%から46%へと2倍近くに上昇しました。

さらに77%の顧客とは、何らかのデジタル取引きを行っています。

デジタル化によって、USバンコープは支店の閉鎖が可能になり、非金利費用を大幅に削減できます。

執筆時点で株価は1株当たり純資産を24%上回りますが、過去10年では最も低くなっています。

【米国株動向】今なお極めて割安に見える米国株2銘柄

アナリー・キャピタル・マネジメント:配当利回り11.59%(執筆時点)

住宅ローンを証券化したモーゲージ債に投資するモーゲージ不動産投資信託(REIT)は、証券市場で敬遠されてきましたが、センチメントはすぐに変わると考えます。

執筆時点で配当利回り11.6%のアナリー・キャピタル・マネジメント(NYSE:NLY)は検討すべき銘柄でしょう。

モーゲージREITの目的は、低利の短期資金を調達し、レバレッジをかけて残存期間が長く、高利回りで固定金利のモーゲージ債を購入することです。

昨年、短期金利が長期金利を上回った長短金利の逆転は、同REITにとって悪夢でしたが、歴史的にみると、不況の後は長期にわたって長短金利差がかなり拡大する傾向にあります。

これは、今後アナリーの純金利収入が拡大方向であることを意味します。

さらに、同社の総資産の93%は、連邦政府の住宅金融機関によって発行・保証され、デフォルトから保護されています。

政府系機関債の利回りは民間よりも低くなる傾向がありますが、より安全でレバレッジを働かせやすいのです。

したがって2桁の高利回りが続く可能性は高いと言えます。

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過去25年以上増配を継続した景気耐性のある配当貴族3銘柄、ファンダメンタルズが良好な配当銘柄2銘柄を紹介します。

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Sean Williamsは、AT&T株、バンク・オブ・アメリカ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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