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【米国株決算】オラクル社の最新決算情報と今後の株価の推移

オラクル社(NYSE:ORCL)はアメリカに本社を置く、大手ソフトウエア企業です。

主にデータベース、アプリケーション、ソフトウエアの開発・製造に加え、サポート、運営管理サービスを企業向けに提供しています。

またハードウエア事業はサーバーとストレージシステムの販売及び技術サポートを展開しています。

サービス事業はクラウドサービスやコンサルティングなどを手掛けています。

オラクル社はマイクロソフト社に次ぐ第2位のソフトウエア事業者であり、プログラミング言語のJavaに関する権利なども持っています。

また同社はデータベースに強みを持っており、法人向けのオラクルデータベースは同分野で世界1のシェアを誇っています。

直近では同社によるTikTokの買収が有名です。

本記事ではオラクル社の最新決算である2021年第1四半期決算の概要と今後の株価の推移などについて見ていきます。

決算発表前におけるオラクル社の株価等のデータ

まず決算発表前におけるオラクル社の株価の値動きについて見ていきます。

オラクル社の最新決算である2021年第1四半期決算は2020/09/10のアメリカ市場閉場後に発表されました。

9/10における同社株価の終値は57.33ドルとなっています。

続いて同社の今までの株価の値動きについて見ていきます。

同社の株価は2002年頃から安定的に緩やかに上昇しており、直近5年間における同社株価の上昇率は64%となっています。

S&P500指数の直近5年間における上昇率は68%となっておりますので、オラクル社のパフォーマンスはS&P500のパフォーマンスをわずかにアンダーパフォームしている形になります。

またコロナショックの際の同社株価の値動きについて確認していくと、コロナショック直前の株価は55ドル前後であり、コロナショックによって同社株価は一時40ドル前後まで大きく下落したものの、その後すぐに回復し、コロナショック直前の水準まで株価が回復した後から決算発表直前までは横ばいでの推移をしていました。

オラクル社はS&P500の構成銘柄の一つであり、執筆時時点での同社時価総額は1,785億ドルとなっています。

オラクル社は株式配当も行っていますので、同社の配当実績についても確認していきましょう。

直近の配当実績については以下の通りです。なお日付は権利落ち日を記しています。

  • 2020/10/07…配当:0.24ドル(配当利回り:1.58%)
  • 2020/07/14…配当:0.24ドル(配当利回り:1.69%)
  • 2020/04/08…配当:0.24ドル(配当利回り:1.80%)
  • 2020/01/08…配当:0.24ドル(配当利回り:2.15%)
  • 2019/10/09…配当:0.24ドル(配当利回り:1.70%)

ここ最近の配当利回りは1-2%前後となっており、増配はあまり行われていません。

配当利回りもS&P500の平均値を下回っており、配当目当てで購入するのには向かない銘柄であると言えます。

株式配当はおまけ程度に考えるべきであると言えるのではないでしょうか。

とは言え、安定した配当実績を持っており、株式配当により一定のインカムを得ることができる点は魅力的であると言えます。

オラクル社の最新決算情報について

続いてオラクル社が発表した2021年第1四半期決算について見ていきます。

同決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…93.67億ドル(前年同期比2%増)
  • 営業利益…32.11億ドル(前年同期比12%増)
  • 純利益…22.51億ドル(前年同期比5%増)
  • 希薄化後EPS…0.72ドル(前年同期比14%増)

売上高は前年同期から2%増加した93.67億ドルであり、純利益は5%増加した22.51億ドルとなっており、増収増益を達成しています。

アナリストらによる同社業績に関する事前予想では、売上高が91.7億ドル、non-GAAPベースのEPSが0.86ドルとなっていました。

同社の実際の業績では売上高が93.67億ドル、non-GAAPベースのEPSが0.93ドルとなっています。

同社CEOが決算短信で発表したコメントは以下の通りです。

第1四半期は総売上高がガイダンスを1.5億ドル上回り、non-GAAPベースのEPSも0.07ドル上回っており、非常に素晴らしい結果になりました。

当社のクラウド・アプリケーション・ビジネスは、Fusion ERPが33%の増加、NetSuite ERPが23%増加と急速な収益成長を続けています。

現在オラクル・クラウドにはFusion ERPの顧客が7300社、NetSuite ERPの顧客が23,000社います。

またZoomからの収益が昨年の第4四半期から今年の第1四半期には2倍以上に増加しており、インフラ事業も急成長しています。

新型コロナウイルス感染症を過ぎれば、当社の収益はさらに加速すると確信しています。

業績の推移

ここで同社の今までの業績の推移についても簡単に見ていきます。

ここ8四半期の売上高及びnon-GAAPベースのEPSの推移です。

  • 2021年第1四半期…売上高:93.7億ドル(EPS:0.93ドル)
  • 2020年第4四半期…売上高:104.4億ドル(EPS:1.20ドル)
  • 2020年第3四半期…売上高:98.0億ドル(EPS:0.97ドル)
  • 2020年第2四半期…売上高:96.2億ドル(EPS:0.90ドル)
  • 2020年第1四半期…売上高:92.2億ドル(EPS:0.81ドル)
  • 2019年第4四半期…売上高:111.4億ドル(EPS:1.16ドル)
  • 2019年第3四半期…売上高:96.1億ドル(EPS:0.87ドル)
  • 2018年第2四半期…売上高:95.7億ドル(EPS:0.80ドル)

四半期ごとの売上高に波があるため分かりづらいですが、売上高は緩やかに成長していると言えます。

またEPSも同様に緩やかに上昇していると言えるでしょう。

2021年第1四半期決算の詳細

続いて最新決算である2021年第1四半期決算をより詳細に見ていきます。

同決算の売上高を事業領域別に見ていきます。

  • クラウドサービス&ライセンスサポート…69.47億ドル(前年同期比2%増)
  • クラウドライセンス…8.86億ドル(前年同期比9%増)
  • ハードウエア事業…8.14億ドル (―)
  • サービス事業… 7.20億ドル(前年同期比8%減)
  • 総売上高…93.67億ドル(前年同期比2%増)

クラウドサービス&ライセンスサポート事業の売上高は前年同期から2%増加しており、クラウドライセンス事業は9%増加しています。

一方ハードウエア事業は前年同期から横ばいの推移をしており、サービス事業は前年同期から8%の減少となっております。

続いて地域別の売上高について見ていきます。

  • アメリカ地域…50.68億ドル(前年同期比2%減)
  • 欧州・中東・アフリカ地域…27.38億ドル(前年同期比7%増)
  • アジア・太平洋地域…15.61億ドル(前年同期比3%増)

アメリカ地域では前年同期から2%減少しているものの、その他の地域では売上高が前年同期比ベースで増加しています。

続いて同決算における同社のキャッシュフローについて見ていきます。

営業キャッシュフローは130.92億ドル、フリーキャッシュフローは114.78億ドルとなっています。

同社の営業キャッシュフローやフリーキャッシュフローはコロナショック以降減少傾向にあります。

決算発表後におけるオラクル社の株価の推移

オラクル社の2021年第1四半期決算は2020/09/10のアメリカ市場閉場後に発表されました。

同社の株価は決算発表を受けた時間外取引で一時3%ほど上昇したものの、決算発表翌日である9/11における終値は57.00ドルとなっており、前日終値よりも1%安に終わっています。

同社株価が時間外取引で上昇した要因としては、決算がアナリストらによる事前予想などを上回り、増収増益を達成したことが挙げられます。

翌日の終値で下落した要因としては、同社の発表した決算が好調であったものの、その成長幅は小さく、今後のさらなる躍進にはやや期待が持てないなどといった失望感からきているものと考えることができるでしょう。

続いて最後に、同社の今後の株価の推移について考察していきます。

オラクル社としてはTikTokの買収が有名となっています。

オラクル社がさらなる成長を遂げるためには買収したTikTokなどをうまく活用する必要があり、同社の今後の株価を左右するでしょう。

TikTokの買収報道などもあり、米国株式市場の調整局面にありながらも9月に入り、株価は上昇しています。

データベースに強みを持つ企業はほかにいるほか、今後さらに使いやすいアプリケーションが出現し際に同社がどのように立ち向かっていくのかどうかが気にかかることであると言えます。

同社の株価は今後もゆるやかに成長していくものと考えることができますが、同社が新たな方針やビジネスプランを示さない限り、大幅な株価の成長は期待しづらいと言えるのではないでしょうか。

参考元:Oracle Announces Fiscal 2021 First Quarter Financial Results

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